戦う新米農家。 びわに群がる生き物たち

びわってこんな風に育ててるんだ
11 /18 2017
びわの種のご注文受付中 福原農園のHPはこちらから


こんにちは。福原です。11月も半ばだと言うのに、アケビがなっていました。もう普通なら落ちている時期だと思うのですが。

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中の白い果肉を口に含むと、ほんのり優しい甘さ。田舎で遭難しても、なんやかんや食べる物には困らないだろうなぁとよく思います。

11月なのに?と思ったものがもうひとつ。

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沖縄発祥のノアサガオ(琉球朝顔)です。アサガオって夏の花だと思い込んでいましたが、寒くなってもずーっと咲いています。しかも朝から夕方までずーっと。しぶとい感じの植物です。

紫つながりで、お次はノササゲ。日陰にひっそりとぶら下がっていますが、とても目を惹く発色。

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野に生育するササゲ豆 という意味ですが、残念ながらこれは食べられないそうです。田舎暮らしでは、身近な植物について興味をそそられる瞬間があり、毎日が自然学習です。


さて、福原農園のびわの花もぎ作業は、パートさんたちも加わって作業の勢いを増しています。私が就農する以前から、当農園に携わってくださっている方たちばかりですので、頼もしい存在です。

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(はしごに脚立、何でもござれのレギュラーメンバー)

ところで、びわの花がかなり咲き進んできた山には、作業中、ブォンブォンブォン。。。という重低音が響き渡っているんです。ちょうど、遠くから暴走族が近づいてくるようなイメージです(うそ、暴走族なんて知らない??)

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これは、びわの花の蜜を吸いに来ている、ハチやアブなど虫たちの羽音です。この時期に咲く花の種類は、春夏に比べると少ないため、びわの花に山中の虫たちが集まっているのかもしれません。

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この大きな音。最初は、大量の虫たちがそばを飛び交う羽音だと知って戦慄を覚えたものですが、今はだいぶ慣れました。

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(こちらは、スズメバチ)

だって、多くの作物は、彼ら虫たちや鳥たちが受粉してくれるおかげで、実りを迎えることができるわけですからね~。

びわは、花もぎ後であっても、一本の木に花が何百、何千と付いています。そのほとんど全ての花で受粉を完了させてくれるなんて、むしろ彼らの働きには感謝の念さえ持ってしまいます。

他にも、花もぎをしていると、様々な生き物に出くわします。ミノムシ

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ナメクジ

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テントウムシ

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そして、生命の神秘に驚愕したのが、葉っぱが落ちた枯れ枝の先にコオロギやバッタが串刺しになっている衝撃映像。これは、悪魔崇拝の儀式か何かでしょうか。。。

もずのはやにえ

地上数メートルの木の上ですので、虫が自分で登って息絶えたとは思えず、上司に聞いてみたところ、これはモズの早贄(はやにえ)と言うそうです。モズが、食料確保の目的で捕まえた獲物を木の枝に保存しているのです(諸説あります)。本能とはいえ、モズちゃん。。。可愛い顔してやりよる。

もず

一方、カメムシの一部の仲間は、びわの実を食べてしまうのですが

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(つぼみに近づく、ツヤアオカメムシ)

びわへの被害が深刻でない、あるいは解明されていないカメムシもいて

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(やたら派手な色使いのオオキンカメムシ。関東では滅多に見られない珍種らしい)

害虫とそうでない仲間を見極めなければならないのです!(ちなみに、上のミノムシは、幼虫になってびわの葉っぱを食べちゃうので害虫。テントウムシは、葉っぱを枯らすアブラムシを食べてくれるので益虫です)

ギョッとするようなグロテスクなジョロウグモは、一見害虫のような出で立ちですが、びわに悪さはしない良い子です。

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一方、モンクロシャチホコガの幼虫(威嚇する姿が鯱に似ているからこの名前)は、集団で葉っぱを食い荒らし、びわの生育状況に著しい悪影響を与えてしまいます。見つけたら即駆除しないといけません。

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(これが、ホントの暴走族??)

でもね、これが都会育ちのお嬢様(自分で言うなよ〜)である私には、なかなかの試練。読者の皆さま、できます?? ただ害虫を地面に落として足で踏んで潰せばいいって言ったって、ねぇ?(ここは写真自粛)

気持ち悪いからやりたくない、という訳じゃないですよ。今まさに大事な作物に手を出している現行犯なら

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(小松菜をバリバリ食べ進んでいる黒毛虫)

くぉらー!!私の子に何してくれてんねん!! 天誅!! 。。。となるのですが

ただじっとしてるだけのを発見すると、うーん、この子は何もしてないように見えるけどなぁ。もしかして、ちょっと葉っぱで休んでるだけかもしれないし。。。なーんて。

びわの害虫(リンゴドクガ)

(あるいは、びわの枝で懸垂しているだけとか。。。)

その害虫が、必ずしも未来にびわを食害するという証拠がないじゃないですか。それでも、手を下せって言うのですかい? こんな小さな虫を?? いわゆる罪悪感。

でも、上司(である夫)は、今殺さないと、成虫になって卵をいくつも産みつける。何十倍にも被害が拡大してからでは遅い。作物を育てる立場なら、害虫の駆除くらいできないとね、と言うのです。た、確かにもっともですね。

大切に育てて来たびわが害虫の仕業で台無しにされてしまっては、泣くに泣けません。

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福原農園では、無農薬を謳っています。お客様に、身体に安全なびわを安心して食べて欲しい からです。

無農薬で作物を育てるということは、農家が自らの身体を張って害虫と対決しなければならないことを意味します。まだまだ半人前のびわ農家ですが、苦手なことも頑張っていきたいです。

そういうわけで、都会の人工物ばかりの世界で生きていたら、自分の口に入れる食べ物の背景になんて、思いを馳せることなく年をとっていったかもなぁとしみじみ思う日々。少々凝視しづらい写真が続いてしまいましたが、どうかお許しくださいね。

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難敵! 秋のひっつき隊

農家の生活あるある
11 /14 2017
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*写真でほっこりクイズ⑩〜ウロ(樹洞)の中に居たのは〜の答えは、この記事の最後です。*

こんにちは。福原です。原木シイタケを収穫しています。

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日当たりを悪くしていたマテバシイを倒して、そこにシイタケ菌を入れておいたら出てきたものです。言わば、マテバシイのリサイクルですね。

駒打ち後の倒木

(シイタケ菌を入れた倒木)

精巧なチロリアン柄?が美しすぎて、しばし見とれてしまいます。可愛くて早く食べちゃいたいです。

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斜面での収穫作業は、けっこう命懸けなのですが

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30分ほどでこんなにたくさん採れました。

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お化けサイズが多いので、焦げたパンを並べたみたいに見えるかもしれませんが、シイタケです。お化けシイタケも肉厚で美味いので直売所に出していますが、お店の人やお客さんに「これ何? 売ってるの?」とよく聞かれます。。。

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あまりにも巨大すぎてパックに入らないものや傘が開ききって見栄えの悪いものは、お義母さんが旨煮にしてくれます。箸が止まらない味わい。小分けして、びわの種などクール便での注文発送の際におまけとして付けています。

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さてさて、話は変わって、福原農園ではびわの花もぎ作業を粛々と進めております。

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全てのつぼみを落とし終わったら、隣の木、そしてまた隣の木。。。と草むらをかき分けながら移動していくのですが、気付くと身体中が草の種子だらけに!!

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いつの間に。。。秋のひっつき隊の皆さんです。オナモミの仲間が有名だと思いますが

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こんなのはまだ序の口。 例えば、イノコヅチという植物があります。

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茎の節が赤くふくらんでいるのを、ウリ坊の膝に似た槌(ハンマー)に見立てて(いや、無理やりすぎるだろ)、この名がついているそうです。

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目立たない草なので最初はノーマークだったのですが、ちょっと当たっただけで種子の元になる棘状の物体を大量に擦りつけてくるんです。

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そして、もっとも厄介だと思うのが、センダングサ属。お花はいかにも野の花で、儚げなかわいらしさがあるのですけど

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種子が放射状に広がり、それにちょっとでも触れた物には容赦なく数十本単位で刺さりまくる! 銃弾を撃ち込まれたような気分。

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そういうわけで、毎日何種類ものひっつき隊にされるがままになっている私。色々な素材の作業服を試してみましたが、残念ながら多かれ少なかれ、どの素材にも付くことが判明。

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問題は、ひっつき隊の皆さんが、付いたらなかなかとれない ことです。そのまま洗濯機に入れても、洗濯の水流では取り除けないばかりか、ひっつき隊が他の洗濯物に移ってしまうことも。

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当初コロコロやガムテでとろうとしましたが、ほとんど効果なし。ひとつひとつ指でつまんでとるしかないんです。ただでさえ、農家のお洗濯は、泥汚れを手洗いして、他の物と別洗いで面倒くさいのに。。。

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そういうわけで、ひとつやることが増えてちょっぴり憂鬱になっているのですが、そもそもひっつき隊がなぜひっつくかと言えば、動物の毛に付着して遠くへ運んでもらい、密かに繁殖地域を広げようという魂胆 なのです。なんてしたたか! なんて他力本願

びわ山に現れたアナグマ

(知らず知らずのうちに、ひっつき隊をせっせと運ばされているアナグマ)

でも、それを人間の場合で考えてみると、子孫を残すためには、まず好きな人を見つけ→勇気を出して告白→運よく両想いになったとしてしばらくお付き合い→色々なハードルを乗り越えて結婚。家庭を築く→それでも子宝に恵まれるかどうかは分からないという。。。労力かかりすぎです。人間は大変。

その点、ひっつき隊の皆さんの子孫繁栄にかかるエネルギーは最小限。シンプルかつ無駄がない。なーんか、ひっつき隊との戦いも「これぐらい、しょうがないか〜」 という気持ちになってきました。

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(ニット帽は、付けてと言ってるようなもんだしね)

なんだかよく分からないですが、秋のひっつき隊の生き様を受け入れようと思い始めた今日この頃なのでした。



写真でほっこりクイズ⑩~ウロ(樹洞)の中に居たのは?~の答え

ウロの中で冬眠準備を始めていたのは、本ブログでもおなじみのカエルさんです。

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よく見ると、最低3匹は居ますね。パズルみたいに収まってます。。。

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(3匹見つけられますか?)

カエルは単独行動する生物なので、狭い場所を譲り合って使用しているのは珍しいと思います。この平和的な解決を、各国の首脳陣にも見習ってほしいくらいです。

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(別の日に見に行くと、配置が変わっている。もうちょっとそっち行ける?とか、コミュニケーションをとっているのでしょうか。。。)

読者の皆様からは、「リス?」「もしや、モモンガ?」「ヤマネでは?」などのたくさんのご意見をいただき、正解が身近な生き物であるカエルだったということでがっかりされませんように。。。

それではまた、懲りずにお会いしましょう。

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写真でほっこりクイズ⑩〜ウロ(樹洞)の中に居たのは?〜

ちょっと一呼吸のコーナー
11 /11 2017
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こんにちは。福原です。

木に登って仕事をしていると、びわの木のウロに何やら潜んでいるのを発見!

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さて、何が潜んでいたでしょう? ヒントは、冬眠する生き物。

答えは、次回のブログでお伝えしたいと思います。次の記事にも遊びに来てね。


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秘伝の技、花もぎ始めました

びわってこんな風に育ててるんだ
11 /08 2017
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こんにちは。福原です。斜面にある渋柿の木によじ登り、高枝切りバサミで収穫。

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包丁で皮をむいて、麻ひもの両端にT字にした柿の軸を結んで。。。

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ベランダに干しました。人生初の干し柿作り。食べるのも楽しみですが、秋の色彩を目からも味わっている気分。

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さて、当農園では11月から、本格的にびわの花もぎ作業を開始いたしました。

花もぎ作業とは、房州びわ特有の大きなびわにするための欠かせないプロセス です。本来、詳細な作業の方法については企業秘密なのかもしれませんが。。。半分素人の私が新人アナの現地リポート的に紹介しちゃいます。

びわは、花のつぼみを100個くらいかたまりでつけます。

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これを11月から2月くらいまでの間に順次咲かせていくのですが、全部の花を咲かせるとなると、びわの木にとっては相当な負担。ひとつひとつの花に養分が十分に行き渡らない懸念 もあります。よって、びわ農家が早目に間引いてあげちゃうのです。

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「花もぎ」とは呼んでいるけれど、これは業界用語。というのも、花が咲き始めているのは日当たりのいいほんの一部の木(※早く花が咲く品種もあります)。その他は、花はこれから咲くよっていう、つぼみの状態なので、「花もぎ」は正式には「摘蕾(てきらい・つぼみを摘む)」と言うそうです。

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(花が咲いてると、こんな感じ)

びわのつぼみは、ちょうど組立式のクリスマスツリーそっくりの構造(全体は三角形。つぼみが付いている細い軸が、ツリーの枝のように下から少しずつ角度をずらしながら刺さっている感じ)になっています。

Xmasツリー

花もぎでは、一番下にある頑丈そうな2本の軸を残して、あとの上部分は折ったり、ちぎったりして取りのぞいてしまいます。

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(2本の軸だけ残した状態)

つぼみは、一つの枝先に10~20個くらいに減りました。これで、びわの木の栄養は効率的に使われるようになりますね。

初心者からすると、三角形の上のほうについているつぼみのほうが若くて元気がいいのでは? と思ってしまうのですが、土台のほうのつぼみを残すのには訳があります。

これから来る厳しい冬には、びわの木を冷気が包んでしまいます。その時、ほんの数センチでも木の内側に、つぼみの付いている軸が入り込んでいるほうが寒さにやられない可能性が高まる という理屈です。

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(確かに、三角形の頂点のやつは寒そうだ。。。)

だから残す2本も、できるだけ180度に近いくらい角度的に反対の向きに付いているのを選んで残します。おんなじ方向だと一緒に死んでしまうかもしれない。最悪、どちらか片方だけでも生き延びることができるように という作戦なのです。

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(これは、あまりよろしくない例。2本の軸が90度になっちゃいました)

そう考えると、花もぎは、びわの寒さへの備え、冬支度をお手伝いしているという意味合いもあるんだなぁ。

冬を乗り越えて、最終的に生き残ったいくつかが実になり、その中からさらに春先の作業でたったひとつの実に厳選。その実だけが袋をかけられ、めでたく大きなびわに成長します。

大房

(秘伝の技のおかげで、思った以上に大きくなる)

つまり、房州では、11月頃と春先の2回、間引く作業をしているわけです。最初から一つの実(つぼみ)に絞ってしまうのは、寒さやら害虫やら強風で折れてしまうなどのリスクを考えると、ちょっと冒険し過ぎなので、確実な方法をとっているんですねぇ。

にしても、うっかり力の加減を間違うと、2本残すどころか全てのつぼみを折ってしまうこともあります。。。

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(失敗例。つぼみが一個もない!)

100個あったつぼみが→0個になってしまう。すなわち、可能性も何もない、収益ゼロに。

私がぼんやりしていたせいで、その枝で大きなびわを作るという目論み?がついえてしまうのです。。。ホントごめんなさい。ちゃんとやります。

この2本残しの花もぎ作業は、あと1ヶ月くらい続きます。全てのびわの木で同じ作業を何千回、何万回と繰り返します。体力的になかなかハードですが、ひとつひとつ集中し、慎重に作業を行っていきたいと思います。皆さま、来年の福原農園のびわをお楽しみに!

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野ウサギ戦記

びわってこんな風に育ててるんだ
11 /05 2017
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こんにちは。福原です。突然ですが、これ何だと思いますか?

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これは鬼グルミです。台風の風で落ちてしまったようです。果肉をむいて、種の部分であるクルミを出すまではいいですが

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殻がこの世の物とは思えない くらい(←大袈裟)硬い! 水に一晩漬け、フライパンで乾煎りしてようやくできた隙間を包丁でこじ開け、ピックで掻きだす。。。

そこまでして出てきた中身のエライ少ないこと!!あっという間に料理に入れてなくなったので、写真撮り忘れました。。。来年は、クルミ割り器購入を検討します。


さてさて、当農園では、一番高度が低いびわ山の台風後の処理が終わり

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他のびわ山も点検に回ってみました。

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すると、斜面の中央で、樹齢10年以上のびわの木がやはり強風で完全な横倒しになっていました。またしても、自然の猛威を見せつけられた形。

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さらによく見ると、倒れた木の地面に接している部分の枝が何やら赤茶色に変色している。。。

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どうやら、野ウサギがかじったようです。

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油断も隙も無いです。「よし、木が倒れたぞ。チャーンス!! 」とばかりに、家族総出で来たのかな。

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(出没しているという揺るぎない証拠。上手に並べたね、とか言うてる場合じゃない)

野ウサギは、びわの樹皮を食害します。ちょぴっと皮を食べるくらいならびわにとって致命傷にはならないですし、農地をメタメタにするイノシシほどの被害はないのですが、苗木の若い芽をあの尖った歯で切り落としてしまう ことがあるのです。

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(ハサミで切ったかのようにスパッと)

よって、当農園では、ごく小さな苗木を移植した際は、肥料の空き袋などのビニールで保護しています。

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びわ山全体にもネットや柵を張って野ウサギが侵入できないようにしていますが、小さな隙間から入られてしまうので、ネットや柵のメンテナンスは重要です。

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それにしても、野ウサギはとっても愛らしい姿をしている。でも、びわにとっては害獣。。。

庭に来た野兎

びわの害獣の王様イノシシだって、ウリ坊は可愛いのです。

イノシシを捕まえてしまった~

(怯えていると、素手で捕まえられることも)

動物園で温泉に入っているのを見るとホントに癒されるカピバラだって、ラスカルで有名なアライグマだって、「見た目は可愛いけど実は害獣ランキング」の上位に登場しています。野生のものは、農家の作物を荒らしてしまうことがあるそうです。

カピバラ
実際その害獣の被害に苦しむ人の目の前で、「わ~可愛い~ 」とはなかなか言いづらいですよね。

今までは、何も考えずに姿かたちだけで「可愛い 」って言葉を発していましたけれど。。。それは誰かにとっては害獣なのかもしれない。びわ農家にとっても、時間と労力をかけて大切に育てているびわを台無しにするかもしれない害獣は憎き存在ですから。なので最近は、何か動物を目にした時、「可愛い」と口にするのを一瞬ためらうようになりました。

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(びわだけでなく、ミカンだって勝手に食べる。しかも上手に皮むいて)

無類のネコ好きである私は、ネコを見ると無条件に目がハートになってしまうのですが、野ネコ(人間のおこぼれにあずかる野良ネコではなく、自分で狩りをするネコ)は、ネズミやウサギを噛み殺して食べます。

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(野ネコは風格がある。エサをもらっていないのに、丸々しているのはハンターだから)

野ネコは、農家にとっては害獣であるネズミやウサギを食べてくれる益獣ですが、食べられる側にとっては天敵です。そもそも動物は、人間に愛でられたいと思っているわけではないでしょうし、益獣や害獣という分類はあくまでも人間目線。本人たちは(?)、食し食されるという生態系の中の役目を淡々と全うしている だけなんですよね。

本来その土地にいないはずの動物を飼い切れないからと放してしまったり、ある動物の天敵を絶滅させたがために個体数のバランスを崩してしまったり、開発によって野山を侵食し動物にとってエサが調達しづらい環境にしてしまったり。。。野生動物の立場からしたら、人間が害獣なのかもしれません。

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(イノシシがドングリを食べてくれるから、びわ山がシイの林にならなくてすんでいる側面も)

小さかったり、もふもふしていたり、無防備だったり、一生懸命生きてるように見える生き物 は「可愛い 」に決まっていますから、その気持ちは素直に表現したいのですが、びわ農家になって、動物との付き合い方について少し考えさせられているよ、というお話でした。皆さんの生活領域では、どんな野生の生き物がいますでしょうか?

びわの木の穴にはまるカエル



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福原祐美

千葉県南房総市在住です。
内房線富浦駅から徒歩50分のところにある「福原農園」が仕事場、兼、住まいです。
アラフォーです。

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房州びわを手にとる人に、「びわ農家がどんなことを考えて、どれぐらい手をかけて、びわを育んでいるか」を遠くからでも知っていただけたらなあ、そして福原農園をもっと身近に感じていただけたら嬉しいなあという気持ちでおります。

最近まで20年くらい福祉のお仕事に就いていましたが、突如、自然豊かな南房総で就農することを思い立ちました。

「対人のお仕事から作物を育てるお仕事へ」「都会の喧騒に囲まれた生活からTHE田舎暮らしへ」「独身貴族から農家の長男の嫁に」。。。といういくつもの転身を経て日々感じていることも、好き勝手に書こうと思っています。

色々な方と交流することでより人生は深まると考えておりますので、コメントはお気軽にどうぞ。いつでもお待ちしています。