いつのまにか開拓民

びわってこんな風に育ててるんだ
09 /17 2017
こんにちは。福原です。

雨の中、青しその花が咲き始めていました。もうすぐ実ができるので、漬物や佃煮にするのが楽しみです。

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今は、おばけのように次々生えてくる青しそをひたすら収穫。料理に使いまくってます。青しそをオリーブオイルに浸してから、しそ巻きおにぎりにしたら、ウマいです! 全然知らなかったけど、色んな利用法があるものですね。

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こちらでは秋の味覚詰め合わせパックの発送を進めています。プチプチで包んであるのは、今年のびわで作ったびわジャムです。

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栗ご飯は、いくらでも食べられちゃいますね。皮を剥く手間が難点ですが。。。

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さて、ここ数年、当農園ではびわ山の範囲を広げています。別の用途だった土地に新たにびわの苗木を植えたり、よそ様のびわ山を借り受けたりなどしています。

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(苗木にビニールがかぶせてあるのは、野兎にかじられないため)

というのも、毎年びわの数が足りなくて、びわを食べたい、びわを贈りたい というご注文をさばききれていないからなんです。せっかく房州びわの美味しさや希少性を知り、ご所望くださる方が大勢いるのに、ご注文を断らなければいけないなんてとても悔しいと感じています。

ハウスのびわ(大房)

むやみやたらに広げるのではなく、伝統の栽培技術が損なわれない程度に、少しずつびわの本数および収穫量を増やしていきたいと思っています。

ほとんど戦力になっていない嫁が来たばかりなのに、大丈夫なのか!? という不安はありますが、ハウスの導入でびわの収穫時期をずらし、同じマンパワーでも対応できるようにしたり、びわの仕事をやったことがない人への研修を充実させつつ、外からの雇用を積極的に増やしたり、など色々な方策をとっていく予定。

ハウス内の乾燥


というわけで、今回のお仕事は農地拡大。。。実は、以前はびわ山だったのに、斜面がきつすぎたり、人手が足りなかったりして、手入れが行き届かないうちに、びわの木が森に吸収されてしまっているところがいくつかあるんです。

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(奥のほうに、びわの木があると思われる)

そもそも、元々森だったところをびわ農家が開拓して、びわ畑(びわ山)にしているのですが、森からもらったものを一旦森に帰して、そしてまた取り戻そうという試みなのです。いわば、農地拡大というより、農地再生ですね。

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ショベルカーなどの重機を使って、一気に土をひっくり返し、石ころや木の根っこなど不要なものを取り除いて平らにしていくイメージでしたが。。。びわ山は斜面ですので、まず重機なんて入れないわけで。。。

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手作業!!ほぼ人の手で開拓です。唯一使用できるマシンは、刈り払い機くらいです(これもほぼ人力ですけど)。

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刈り払い機では刈りづらい場所は、鎌や鋸などで伐採するしかありません。

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ジュラ紀並みにシダ植物が繁茂。。。)

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(びわの木が姿を現したところ。あともうひと踏ん張り)

竹や笹は、根っこから引っこ抜くことが難しいのでホントに厄介。だって、彼らは地下茎でつながっているんですもの。。。

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竹や笹の半端ない増殖力は、母屋の床板をはがした時に感じました。住居の床下まで地下茎を伸ばし、下から押入れの板も突き破る勢い。怖すぎです。。。

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ちなみに、竹や笹は根元から切らないと、次にそこでしゃがんで作業する時に、切り株がお尻に刺さるので要注意です。刺さるとビックリします!

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他にも、森には多種多様な草木が隈なく茂っていますので、それを全てなぎ倒して、農家側の土地にするのは想像以上に大変な作業です。下手したら、畳一畳分くらいの小さな土地を森から取り戻すのだって、小一時間かかります。

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(山の上に水筒持ってくるの忘れたので、甘夏をもいで水分代わりに。。。)

北海道開拓や満州開拓、はたまたアメリカの西部開拓時代には、現代よりずっと粗末な農具で原生林を切り開き、広大な農地を手に入れたんですよね。しかも、重労働だというだけでなく、寒さや飢えや原住民との戦いなど他の要素も色々あったはず。開拓者と呼ばれる人々にふと思いを馳せると、心から頭が下がります。

てなわけで、無事いくつかのびわの木を救出。よく生きていたよね。独りで何年も。これからは、我々がお世話させていただきます!

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ところで、当農園の近所には代々続くびわ農家がたくさんありますが、担い手が高齢となり、かつ後継者も見つからないために廃業せざるをえないところも少なからずあります。そういった農園のびわ山は、あっという間に森に戻ってしまいます。

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(よく見ると、びわの木らしき存在が確認できますが、知らなければここが農園だったとは分からないです)

森は色々な恵みを人間に与えてくれますが、こちらが油断すると、全てを飲み込んでしまうという一面も持っています。

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(小さなびわの木が、飲み込まれそうな現場)

別の見方をすれば、農地と言うのは、農家が毎日せっせと手をかけているからこそ、農地であり続けるということが言えます。どんな作物も、ずーっと昔を辿れば森だった場所。開拓の苦労を噛みしめ、感謝の気持ちを忘れずにいただきたいですね。

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(飲み込もうとしている枝を伐採して、一安心)

びわ山に遊びにいらっしゃる方がいたら、ぜひ一緒に開拓民の気持ちに浸りましょう!(手伝ってねということ。。。)それではまた、このブログでお会いできたら嬉しいです。



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カミキリムシ戦記

びわってこんな風に育ててるんだ
09 /03 2017
こんにちは。福原です。

当農園の栗畑では、栗の実が落ち始めました。

栗が落ち始めています。

初物を茹でていただきました。ホクホクとした上品な味わいに手が止まらない! 栗の栄養について調べてみると、食物繊維やミネラルが豊富で美容に良いのですが、カロリーもけっこう高いので要注意ですな。。。

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秋の味覚詰め合わせパックのご注文もたくさんいただいているので、イノシシに横取りされないよう、こまめに栗拾い頑張ります!


さてさて今日は、大部分が枯れてしまったびわの枝を、大掛かりに伐採しました。

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枯れてしまった木がもしかしたら復活するかもしれないし、また新芽が出てくるかもしれないから。。。な~んて躊躇していると、枯れ枝に入っているであろう虫や病気が木全体に広がってしまいます。だから、思い切って切ってしまうのです。

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二の腕がプルプルして来ますが、切り終わった後の達成感はなかなかのもの。切った後の枝は、びわ山の外に運びます。枯れ枝と言っても太いものはかなりの重量になるので、必要に応じてノコギリで分解します。

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これくらい太い枝は、歯の大きなノコギリを使います。

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負担が軽くなったと、新芽たちも喜んでいるように見えますね。

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しかーし、切った断面をよく見てみると、ぽっかり穴が開いています。木食い虫(カミキリムシの幼虫の俗称、テッポウムシとも言う)のしわざです。

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カミキリムシの親がびわの樹皮の下に卵を産み、孵化した木食い虫は木の内側を食べながら掘り進んで、成虫になるまでの長い間木の中に潜んでいるのです。

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(卵を産みに来たところを捕獲しました)

カミキリムシと言えば、実は小学校の時におうちで飼育していた私。タマムシと並んで、男子が群がるカブトムシやクワガタとは一味違う魅力を放っていましたっけ。

飼っていたのはゴマダラカミキリ。何しろあの水玉模様。今風に言うと、背中にドット。オシャレ女子?としては、放っておけない可愛さだったんです。たまにキーキー鳴くのにもそそられました。

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しかーし、今はそんなこと言ってられません。びわの害虫は数あれど、カミキリムシは特に危険な存在、びわ農家の宿敵と言ってもいいくらいです。だって、木食い虫が入った枝は枯れてしまうことはもちろんですが、中が空洞になるので、その枝に人が乗って作業する際に枝ごと落ちて大怪我をする恐れがあるからです。木に登る立場からすると、可愛いとか言ってる場合ではない。。。

普段から駆除スプレーを持ち歩き、木食い虫がいると分かれば、その場ですぐに成敗します。木食い虫がびわの木に入ることは決して珍しいことではなく、(発生状況はその年の気候などによって異なりますが)ある程度大きくなった木には、大体入っていると思ったほうがいいくらいです。

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木食い虫が入っている木を見つけるのはけっこう簡単。彼らは、木を食べた後にオレンジ色の糞を穴から外に捨てます。よって、オレンジ色の木屑のようなものが木の周りに落ちていたら、木食い虫が入っている証拠です。

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勝手に食べて、ウンチだけ下に落としとくなんて、ふてえ野郎です。でも、そのオレンジ色があるから、こちらもあの木に木食い虫がいるなぁと分かるんですが。

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木屑というか奴らの糞を頼りに、木食い虫が入っている穴を探します。

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下の写真のように、オレンジ色がこんもりしていていたら、さすがにすぐに穴を特定できますが

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オレンジ色がばらけて落ちている場合は、木の上のほうに穴があると教わりました。

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ああ、ありましたね。テッポウムシと呼ばれるだけあって、銃弾が撃ち込まれたような穴が高いところに見えます。

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登りづらいけど、長靴でスプレーを持って木に登ります。

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駆除スプレーをする時は、穴が中の空洞にまで貫通しているか、マイナスドライバーを使って確認しながら行います。穴に詰まった木屑とともにスプレー液が目や顔にはねることがあるからです。奴らのウンチが顔に飛ぶのは屈辱ですね。

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カミキリムシにはカミキリムシの事情もあるでしょうが、びわ農家の命の安全がかかっているわけなので、厳重に退治しているつもりです。そうは言っても、一度のスプレーでは死なずに、次に行くとまた新しいウンチを撒き散らしている輩もいるので、なかなか手強い相手です。

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子どもの頃に嫌いだった食べ物が大人になって好物になったり、子どもの頃に好きだった昆虫が大人になって仕事上の敵になったり、自分の物の見方が変わっていくのも人生の面白いところですよね。。。結論がだいぶ飛躍しましたが、とりあえず、カミキリムシとびわ農家の戦争は今後も繰り広げられていくのでした。

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スズメバチ戦記

びわってこんな風に育ててるんだ
08 /28 2017
こんにちは。福原です。

こちらでは、あちこちの田んぼで稲刈りが始まりました。

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当農園でも昔はお米を作っていたものの、今は田んぼだったところもびわ栽培に充てています。米の価格が安い現在では、米作りで利益を上げるのは大変です。よその田んぼの黄金色に輝く稲穂を見ると、日本の蔵はここにありと満たされた気持ちになるのですが。

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さて、当農園では最近、これまでイノシシ除けに毎年設置してきた電柵に代わり、ワイヤーメッシュなるものをびわ山に張り巡らしております。

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電柵の場合は、電気がショートしないようにこまめに草刈りをするなどの管理が大変でしたが、ワイヤーメッシュで囲ってしまえばメンテナンスの手間も減り、物理的にイノシシなどの害獣がびわに近づけなくなります。

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支柱を立てて、メッシュを針金で固定していきます。

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しゃがんで針金をしばっているとすぐさま蚊やアブが襲ってくるので、蚊取り線香をぶら下げて撃退しています。まぁそれでも刺される時は刺されるのですが、お線香の煙に包まれると少しは安心できます。

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当農園は、一応ハイキングコースの中にあるので、ハイカーが通る場所はメッシュではなくネットを張って、またいだり、取り外したりできるようにしました。

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さて、作業の道具を毎回山の上に運ぶのはしんどいので、道具置き場にしている小屋があるのですが。。。

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なんと、ちょっと見ない間に小屋の奥に大きなハチの巣ができているではありませんか!! しかも、直径40〜50センチはありそう。あの白と薄茶色のグラデーションは、間違いなくスズメバチ。巣の周りをウロウロしています。

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小屋に道具を取りに行こうにも、スズメバチが出入りしている中を突破しなくてはいけないので、こ、怖いです。。。

就農してからというもの、ヘビやムカデや毛虫など色々な生き物に出くわし、好きにはなれないけれど、向こうから飛びついてくるわけでもないので見る分には平気になっていますが、ハチは別格

黒目は大きいし、眼光は鋭いし(主観)、ただただ女王様のために自分の命さえ投げ打つ盲目的な強さを持ち、働きバチの彼らに一度ロックオンされたらもう逃げられない感じがしてしまいます。

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上司(である夫)は、「こちらが攻撃する意志を見せなければ、向こうから襲ってくることはないよ」と言っていますが、そう言われてもね。あの「ブオンブオン」という不気味な羽音が近づいてくるだけで、慌ててバタついてしまいます。攻撃の意志はなくても、騒いでいるのを「こいつは怪しい」「 」と判断される可能性だってありますよねぇ。

スズメバチはびわの害虫ではありませんが(むしろびわを食い荒らす他の虫たちを食べてくれる益虫)、このままでは仕事に支障があります。でも、巣を撤去するにしたって、何百匹もスズメバチが住んでいる巣をすんなりポキッと折らせてくれるわけもなく、総攻撃を受けるに決まってます。まずスズメバチの数を減らして、弱体化させるのが良さそうです。そういうわけでスズメバチトラップを仕掛けてみることになりました。

焼酎と糖度の高い飲み物を一定の割合でブレンドし、カッターで穴を開けたペットボトルの中に入れます。今回はオレンジジュースを使用。液体が発酵する香りに誘われて入ってきたスズメバチを捕獲できるという仕組みです。

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スズメバチの飛行ルートに、いくつもトラップを仕掛けます。知らない人が見たら、なんか変な景色ですね。

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1週間後。蟻んちょや蛾など他の虫はたくさん入っていますが、スズメバチは一匹も入っていません。。。アルコール度数が低かったのか、お砂糖が足りなかったのか。なんとも残念。バナナやブドウなどの発酵が進む果物を追加して様子を見ようと思います。

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しかしながら、夏から秋にかけては、スズメバチの活動が最も活発なシーズン。彼らの攻撃性もMAXなのですが、冬になればなんと働きバチ達は一匹残らず死滅するそうです。そうしたら、巣は案外簡単に取り除くことができるかもしれない。つまりは、寒くなるまで待つか。。。

ちなみに、都会に住んでいた頃は、もしスズメバチの巣を見つけても自治体に連絡すれば撤去してもらえると思い込んでいましたが、多くの自治体では「土地の所有者の責任で処理してください」となっているそうです。駆除用の道具や防護服の貸し出し、駆除業者を依頼する場合の補助があるならまだラッキー。あくまでも自己責任なのです。知りませんでした。

てなわけで、スズメバチ達に小屋を占拠された状態がしばらくは続くのでした。。。皆さんも、スズメバチに出会ったら刺激しないように、お気を付けて。

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木登りつながりで、名作再び

びわってこんな風に育ててるんだ
08 /25 2017
こんにちは。福原です。

夏休みももう終わりですね。こちらでは、元気のいい甥っ子や姪っ子たちとの行き来もおしまいになり、ちょっぴり物悲しい感じです。

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夫の妹さんに白ゴーヤーをいただきました。

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下は、豆板醤炒め。緑のゴーヤーより苦くないと聞いていたのですが、けっこう苦かったです。。。今年の夏はゴーヤーをたくさん食べ、調理法のレパートリーも増やし、苦さを味わう楽しみが少し分かった気がしました。

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そうそう、ポットに植えておいたびわの種たちが(2か月くらい経っていたので存在を忘れかけていましたが。。。)、発芽していました。 

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家で食べたびわの種を埋めただけなのですが、10個に1個くらいの割合で芽が出ています。これでたくさんの実を付ける木に育ったら、儲けもんです。

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ただ、びわは種から育てると実を付けるまでに10年近くかかってしまうので、通常は接穂(つぎほ、または接ぎ木)と言って、丈夫な品種を台木にして育てたい品種を接ぎます(接いだ場所がくっつくまで、テープで保護しています)。

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そうすると、実を付けるまでの年数を短縮できるそうです。下は、すっかりくっついた状態。よく見ると接合ラインが分かりますね。この苗木も、やがてどこかのびわ山に移植され、いつの日か大木に成長します。

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さて今回は、農作業のお話ではなく、漫画のご紹介。この夏、福原農園の女性陣の間では、『キャンディ・キャンディ』のコミック読破がちょっとしたブームでした。

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どうして、『キャンディ・キャンディ』かと言えば、びわ農家にとって、木登り名人であるキャンディは師匠とも呼ぶべき人物。

びわの袋かけや収穫時には木に登って作業するわけですが、びわの木には下のように足を乗っけやすい枝ばかりでなく

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こーんな鋭角に足をかけて登らなくてはいけない箇所もたくさんあり、足がつることもしばしば。。。毎度泣かされてしまいます。

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それなのにキャンディは、何の装備もなく、どんな木でもあっという間に高い枝まで登り切ります。木登りでキャンディの右に出る者はいないのです。それでおてんばが度を越えていると怒られてしまうのですが。

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そんなこんなで、幼い日に夢中になってアニメ版を観ていたのが懐かしくなり、①巻からコミックを読み返すことにしました。

私と同世代かそれ以上の女性にはなじみのある作品のはずですが(アニメ放映されていたのは1976~1979年)、大人になってから改めて読むと、物凄い衝撃

少女漫画なのに、主人公がそばかすだらけで特別かわいくない。少女漫画なのに、主要な登場人物が何人も死んでしまう。少女漫画なのに、一番好きな人と結ばれない。少女漫画なのに、第一次世界大戦などシリアスな社会情勢を物語に反映している。。。とまぁ驚きの連続。

あしながおじさん」的な要素もあり、ある意味王道のシンデレラストーリーなのですが、あまり古さを感じないところが不思議です。しかもキャンディが、出てくる異性という異性からモテモテなのに、それがちいともわざとらしくなく、キャンディなら惚れちゃうよね という気にこっちもさせられちゃうのです。

孤児院育ちのキャンディが、陰湿な嫌がらせや周囲の人の無理解などの逆境にめげず、いじめっ子にも「暇ね~。他にすることないのかしら?」「いじめる楽しさを奪ったら可哀想かなぁ 」などと言いながら、かわしていく様は愉快爽快です。

何不自由ない家柄に生まれたのに性格が歪んでしまっている(母親や大叔母の間違った価値観を学習してしまったと思われます)ニールとイライザ兄妹と、親の顔も知らずに施設で育ったけれど誰からも愛される存在のキャンディの対比。やっぱり人は、貧しさや複雑な生い立ち、苦難が次々降りかかるような環境であっても、良き養育者や擁護者に恵まれれば、すくすくとまっすぐ育つことができるんだよねと。ああ、なんてメッセージの深い作品でしょう。

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続編があれば、大人になったニールとイライザの人格の修正が可能だったのかどうかが気になるところですが。。。

というわけで、思わず声を出して笑ったり、感情移入しすぎて何度も涙したりで、一気に全⑥巻を読み進めてしまいました。昨今、いじめを苦にして自らの命を絶ってしまう子どもたちのニュースを耳にすることが多いのですが、過去にこの作品があったおかげで、救われたいじめられっ子や改心したいじめっ子もいたかもしれないなぁ、今この作品を読めば勇気づけられる子もいるんじゃないかなぁと思ってしまうのでした。

ぜひ、アニメで観た記憶があるという人も、ストーリーちゃんと知らないわという人も、手にしてみてくださいね。

しかしながら、1997年頃にこの作品を巡る著作権トラブルがあった関係で、今後『キャンディ・キャンディ』のコミックやDVD、グッズなどは世の中に広く出回ることはないと思われます。原作者の水木杏子さんと作画のいがらしゆみこさんはまさしく天才だと思うのですが、裁判沙汰になってしまったと聞くと甚だ残念。。。

現在けっこう手に入れにくいコミックですが、福原農園に遊びに来た方にはもれなく読んでいただけます。全巻揃えてお待ちしております。

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繁忙期以外何してる?<夏編>

びわってこんな風に育ててるんだ
07 /18 2017
こんにちは。福原です。

今年のびわで作ったびわジャムが完成しました。

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粒が小さすぎたり、傷があったりで発送できなかったびわを利用しています。びわ以外はお砂糖とレモンしか使っていないという、完全無添加。変に鮮やかさや艶やかさを出していないのが良い感じです。

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生のびわを食べ損なったという方、今年びわを食べてびわが大好きになったという方、ぜひお試しくださいね。詳しくはこちらでご確認ください。


さて、最近よくされる質問。びわ農家って、びわの時期以外は何してるの?

そりゃあ、びわの収穫・発送時期は、6月中の3週間くらいですからね。そう思われるのも仕方ないです。

答え=>あまり何もしていない。

けっこう、これが真実。。。

というか、あえて何もしないようにしているというのが正しいかもしれません。

びわの繁忙期は、まさに戦場でした。もちろん、何週間も休みはありません。収穫部隊は、びわが落果してしまう瀬戸際での作業になりますので、土砂降りの嵐の中でも、30度を超えるカンカン照りの中でも、延々と山に出かけました。

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倉庫部隊も、びわが山から降りてくる限り、びわの袋をはがし、注文がある限り、発送し、お客様が来店する限り、接客販売するという、体力勝負の状態が続きました。この間、朝早く出勤し、夜帰ってからも事務作業が待っています。

倉庫売り場のびわカップ

それだけ、びわの時期の集中度が凄かったので、身体はガタガタ。充実感はあるものの、今は張り詰めていた気持ちが切れたような感覚です。そこで、毎年7月は枯渇したエネルギーを充電する期間として位置付けているわけです。7月になったら好きなだけ休める、というのがあるから毎年6月が頑張れるのでしょう。

というわけで、実際、7月に入ってから行った作業はそんなに多くはありません。

電柵の撤収

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イノシシがびわ山に入ってこないように、年がら年中、電柵を設置しっぱなしにしたいのは山々ですが

イノシシが電柵に対し、危険なものではないという認識を持ち始めてしまうと、電柵の効果が薄れてしまうため、シーズンが終了したら一旦片付けたほうが良いそうです。炎天下、中腰での作業はしんどいですが仕方ない。。。

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電線を回収する際は、板状の発砲スチロールが便利です。

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軽いし、好きなところに切れ目を入れて、電線の端を固定することができます。

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電線を巻き取ろうとしていると、支柱が雑草に乗っ取られていることがあります。

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鋸鎌で支柱を救出しつつ、作業を進めます。支柱と本体を撤去したら終了です。

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一度設置してしまえば、撤去しなくて良いイノシシ撃退商品も出ているので、今後は電柵以外の方法も検討していきたいと思っています。


②草刈り

びわの収穫前に、全びわ山の草刈りを行ったはずなのに。。。

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現在、またしてもびわ山は雑草だらけです。繁殖力の強さに思わず恐れおののきます。

びわ山ならぬ、お花畑と化している場所も。びわの木がすっかり脇役になってます。

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こちらのびわ山は、そこら中から竹が伸びて、もうすぐ竹林状態しのべ竹と言って、若竹のうちはほろ苦くて美味しいそうなのですが

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これは、びわの木を完全に貫通されてしまっています。もう根元から切るしかありません。

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こういう時のために、鋸を腰に付けています。

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根元からギコギコ。鋸を手前に引く時に力を入れると、割と簡単に切断できました。

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切った竹が、斜面をするすると滑って落ちていく様子は、圧巻。一瞬だったので、写真は撮り損ねましたけど。。。

草刈り中によく見るのは、こんな白いふわふわがついた草木です。

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ふわふわの正体は、アオバハゴロモという昆虫の幼虫。なんともユーモラスな動きなので憎めない存在。意外にも、ジャンプ力が半端ないです。

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てな感じで、小さな発見や感動を見つけながら、しばらくは草刈り頑張ります。


③防風林の整備

びわの木の日当たりを良くするために、びわを日陰にしてしまっている木や枝を伐採する作業です。

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鋸で切断し終わっても、木が倒れてこないのは、山藤の蔓のしわざです。

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物凄いパワーで木にからみついているので、伐採を完了するにはまず、この蔓を断ち切る必要があります。山藤、春先は見事な姿を見せてくれますが、こういう時はけっこう厄介だなと思っちゃいます。

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それにしても、暗かった場所に光が射して明るくなっていくのはとても気持ちがいい。びわの木たちも喜んでいるようです。

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また、上司(である夫)が大きな幹の木を倒した時の音は、何度でも聞きたくなる音です。伐採された木には悪いなぁという気持ちもありながら、壮大な自然の中で仕事をしている爽快感にしばし酔いしれます。

マテバシイの伐採(動画)



伐採した木が邪魔になる時は、集めて燃やします。

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都会でこんなことしたら大変ですが、農園内では燃やしたい放題。毎日、キャンプファイヤーができる環境です。

火ってなんでも灰にしてしまうので恐ろしいと思う反面、火を管理していると妙にハイな気持ちになってきます。何でか不思議です。

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これらの作業をぶっ続けでやっていたら死んでしまうので、数時間やったら休む、暑さが厳しい日は半日にしておく、など調整しています。仕事依存だった私は、ダラダラ働くのが得意。メリハリのある働き方はまだ難しいのですが、バテてしまったら困るので、少しずつ慣れていこうと思います。

当農園の夏は、こんな感じでのんびりと過ぎていきます。夏休みにお手伝いにきてみたい人はお知らせくださいね。



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福原祐美

千葉県南房総市在住です。
内房線富浦駅から徒歩50分のところにある「福原農園」が仕事場、兼、住まいです。
アラフォーです。

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房州びわを手にとる人に、「びわ農家がどんなことを考えて、どれぐらい手をかけて、びわを育んでいるか」を遠くからでも知っていただけたらなあ、そして福原農園をもっと身近に感じていただけたら嬉しいなあという気持ちでおります。

最近まで20年くらい福祉のお仕事に就いていましたが、突如、自然豊かな南房総で就農することを思い立ちました。

「対人のお仕事から作物を育てるお仕事へ」「都会の喧騒に囲まれた生活からTHE田舎暮らしへ」「独身貴族から農家の長男の嫁に」。。。といういくつもの転身を経て日々感じていることも、好き勝手に書こうと思っています。

色々な方と交流することでより人生は深まると考えておりますので、コメントはお気軽にどうぞ。いつでもお待ちしています。