戦う新米農家。 びわに群がる生き物たち

びわってこんな風に育ててるんだ
11 /18 2017
びわの種のご注文受付中 福原農園のHPはこちらから


こんにちは。福原です。11月も半ばだと言うのに、アケビがなっていました。もう普通なら落ちている時期だと思うのですが。

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中の白い果肉を口に含むと、ほんのり優しい甘さ。田舎で遭難しても、なんやかんや食べる物には困らないだろうなぁとよく思います。

11月なのに?と思ったものがもうひとつ。

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沖縄発祥のノアサガオ(琉球朝顔)です。アサガオって夏の花だと思い込んでいましたが、寒くなってもずーっと咲いています。しかも朝から夕方までずーっと。しぶとい感じの植物です。

紫つながりで、お次はノササゲ。日陰にひっそりとぶら下がっていますが、とても目を惹く発色。

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野に生育するササゲ豆 という意味ですが、残念ながらこれは食べられないそうです。田舎暮らしでは、身近な植物について興味をそそられる瞬間があり、毎日が自然学習です。


さて、福原農園のびわの花もぎ作業は、パートさんたちも加わって作業の勢いを増しています。私が就農する以前から、当農園に携わってくださっている方たちばかりですので、頼もしい存在です。

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(はしごに脚立、何でもござれのレギュラーメンバー)

ところで、びわの花がかなり咲き進んできた山には、作業中、ブォンブォンブォン。。。という重低音が響き渡っているんです。ちょうど、遠くから暴走族が近づいてくるようなイメージです(うそ、暴走族なんて知らない??)

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これは、びわの花の蜜を吸いに来ている、ハチやアブなど虫たちの羽音です。この時期に咲く花の種類は、春夏に比べると少ないため、びわの花に山中の虫たちが集まっているのかもしれません。

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この大きな音。最初は、大量の虫たちがそばを飛び交う羽音だと知って戦慄を覚えたものですが、今はだいぶ慣れました。

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(こちらは、スズメバチ)

だって、多くの作物は、彼ら虫たちや鳥たちが受粉してくれるおかげで、実りを迎えることができるわけですからね~。

びわは、花もぎ後であっても、一本の木に花が何百、何千と付いています。そのほとんど全ての花で受粉を完了させてくれるなんて、むしろ彼らの働きには感謝の念さえ持ってしまいます。

他にも、花もぎをしていると、様々な生き物に出くわします。ミノムシ

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ナメクジ

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テントウムシ

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そして、生命の神秘に驚愕したのが、葉っぱが落ちた枯れ枝の先にコオロギやバッタが串刺しになっている衝撃映像。これは、悪魔崇拝の儀式か何かでしょうか。。。

もずのはやにえ

地上数メートルの木の上ですので、虫が自分で登って息絶えたとは思えず、上司に聞いてみたところ、これはモズの早贄(はやにえ)と言うそうです。モズが、食料確保の目的で捕まえた獲物を木の枝に保存しているのです(諸説あります)。本能とはいえ、モズちゃん。。。可愛い顔してやりよる。

もず

一方、カメムシの一部の仲間は、びわの実を食べてしまうのですが

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(つぼみに近づく、ツヤアオカメムシ)

びわへの被害が深刻でない、あるいは解明されていないカメムシもいて

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(やたら派手な色使いのオオキンカメムシ。関東では滅多に見られない珍種らしい)

害虫とそうでない仲間を見極めなければならないのです!(ちなみに、上のミノムシは、幼虫になってびわの葉っぱを食べちゃうので害虫。テントウムシは、葉っぱを枯らすアブラムシを食べてくれるので益虫です)

ギョッとするようなグロテスクなジョロウグモは、一見害虫のような出で立ちですが、びわに悪さはしない良い子です。

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一方、モンクロシャチホコガの幼虫(威嚇する姿が鯱に似ているからこの名前)は、集団で葉っぱを食い荒らし、びわの生育状況に著しい悪影響を与えてしまいます。見つけたら即駆除しないといけません。

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(これが、ホントの暴走族??)

でもね、これが都会育ちのお嬢様(自分で言うなよ〜)である私には、なかなかの試練。読者の皆さま、できます?? ただ害虫を地面に落として足で踏んで潰せばいいって言ったって、ねぇ?(ここは写真自粛)

気持ち悪いからやりたくない、という訳じゃないですよ。今まさに大事な作物に手を出している現行犯なら

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(小松菜をバリバリ食べ進んでいる黒毛虫)

くぉらー!!私の子に何してくれてんねん!! 天誅!! 。。。となるのですが

ただじっとしてるだけのを発見すると、うーん、この子は何もしてないように見えるけどなぁ。もしかして、ちょっと葉っぱで休んでるだけかもしれないし。。。なーんて。

びわの害虫(リンゴドクガ)

(あるいは、びわの枝で懸垂しているだけとか。。。)

その害虫が、必ずしも未来にびわを食害するという証拠がないじゃないですか。それでも、手を下せって言うのですかい? こんな小さな虫を?? いわゆる罪悪感。

でも、上司(である夫)は、今殺さないと、成虫になって卵をいくつも産みつける。何十倍にも被害が拡大してからでは遅い。作物を育てる立場なら、害虫の駆除くらいできないとね、と言うのです。た、確かにもっともですね。

大切に育てて来たびわが害虫の仕業で台無しにされてしまっては、泣くに泣けません。

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福原農園では、無農薬を謳っています。お客様に、身体に安全なびわを安心して食べて欲しい からです。

無農薬で作物を育てるということは、農家が自らの身体を張って害虫と対決しなければならないことを意味します。まだまだ半人前のびわ農家ですが、苦手なことも頑張っていきたいです。

そういうわけで、都会の人工物ばかりの世界で生きていたら、自分の口に入れる食べ物の背景になんて、思いを馳せることなく年をとっていったかもなぁとしみじみ思う日々。少々凝視しづらい写真が続いてしまいましたが、どうかお許しくださいね。

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秘伝の技、花もぎ始めました

びわってこんな風に育ててるんだ
11 /08 2017
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こんにちは。福原です。斜面にある渋柿の木によじ登り、高枝切りバサミで収穫。

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包丁で皮をむいて、麻ひもの両端にT字にした柿の軸を結んで。。。

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ベランダに干しました。人生初の干し柿作り。食べるのも楽しみですが、秋の色彩を目からも味わっている気分。

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さて、当農園では11月から、本格的にびわの花もぎ作業を開始いたしました。

花もぎ作業とは、房州びわ特有の大きなびわにするための欠かせないプロセス です。本来、詳細な作業の方法については企業秘密なのかもしれませんが。。。半分素人の私が新人アナの現地リポート的に紹介しちゃいます。

びわは、花のつぼみを100個くらいかたまりでつけます。

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これを11月から2月くらいまでの間に順次咲かせていくのですが、全部の花を咲かせるとなると、びわの木にとっては相当な負担。ひとつひとつの花に養分が十分に行き渡らない懸念 もあります。よって、びわ農家が早目に間引いてあげちゃうのです。

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「花もぎ」とは呼んでいるけれど、これは業界用語。というのも、花が咲き始めているのは日当たりのいいほんの一部の木(※早く花が咲く品種もあります)。その他は、花はこれから咲くよっていう、つぼみの状態なので、「花もぎ」は正式には「摘蕾(てきらい・つぼみを摘む)」と言うそうです。

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(花が咲いてると、こんな感じ)

びわのつぼみは、ちょうど組立式のクリスマスツリーそっくりの構造(全体は三角形。つぼみが付いている細い軸が、ツリーの枝のように下から少しずつ角度をずらしながら刺さっている感じ)になっています。

Xmasツリー

花もぎでは、一番下にある頑丈そうな2本の軸を残して、あとの上部分は折ったり、ちぎったりして取りのぞいてしまいます。

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(2本の軸だけ残した状態)

つぼみは、一つの枝先に10~20個くらいに減りました。これで、びわの木の栄養は効率的に使われるようになりますね。

初心者からすると、三角形の上のほうについているつぼみのほうが若くて元気がいいのでは? と思ってしまうのですが、土台のほうのつぼみを残すのには訳があります。

これから来る厳しい冬には、びわの木を冷気が包んでしまいます。その時、ほんの数センチでも木の内側に、つぼみの付いている軸が入り込んでいるほうが寒さにやられない可能性が高まる という理屈です。

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(確かに、三角形の頂点のやつは寒そうだ。。。)

だから残す2本も、できるだけ180度に近いくらい角度的に反対の向きに付いているのを選んで残します。おんなじ方向だと一緒に死んでしまうかもしれない。最悪、どちらか片方だけでも生き延びることができるように という作戦なのです。

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(これは、あまりよろしくない例。2本の軸が90度になっちゃいました)

そう考えると、花もぎは、びわの寒さへの備え、冬支度をお手伝いしているという意味合いもあるんだなぁ。

冬を乗り越えて、最終的に生き残ったいくつかが実になり、その中からさらに春先の作業でたったひとつの実に厳選。その実だけが袋をかけられ、めでたく大きなびわに成長します。

大房

(秘伝の技のおかげで、思った以上に大きくなる)

つまり、房州では、11月頃と春先の2回、間引く作業をしているわけです。最初から一つの実(つぼみ)に絞ってしまうのは、寒さやら害虫やら強風で折れてしまうなどのリスクを考えると、ちょっと冒険し過ぎなので、確実な方法をとっているんですねぇ。

にしても、うっかり力の加減を間違うと、2本残すどころか全てのつぼみを折ってしまうこともあります。。。

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(失敗例。つぼみが一個もない!)

100個あったつぼみが→0個になってしまう。すなわち、可能性も何もない、収益ゼロに。

私がぼんやりしていたせいで、その枝で大きなびわを作るという目論み?がついえてしまうのです。。。ホントごめんなさい。ちゃんとやります。

この2本残しの花もぎ作業は、あと1ヶ月くらい続きます。全てのびわの木で同じ作業を何千回、何万回と繰り返します。体力的になかなかハードですが、ひとつひとつ集中し、慎重に作業を行っていきたいと思います。皆さま、来年の福原農園のびわをお楽しみに!

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野ウサギ戦記

びわってこんな風に育ててるんだ
11 /05 2017
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こんにちは。福原です。突然ですが、これ何だと思いますか?

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これは鬼グルミです。台風の風で落ちてしまったようです。果肉をむいて、種の部分であるクルミを出すまではいいですが

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殻がこの世の物とは思えない くらい(←大袈裟)硬い! 水に一晩漬け、フライパンで乾煎りしてようやくできた隙間を包丁でこじ開け、ピックで掻きだす。。。

そこまでして出てきた中身のエライ少ないこと!!あっという間に料理に入れてなくなったので、写真撮り忘れました。。。来年は、クルミ割り器購入を検討します。


さてさて、当農園では、一番高度が低いびわ山の台風後の処理が終わり

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他のびわ山も点検に回ってみました。

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すると、斜面の中央で、樹齢10年以上のびわの木がやはり強風で完全な横倒しになっていました。またしても、自然の猛威を見せつけられた形。

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さらによく見ると、倒れた木の地面に接している部分の枝が何やら赤茶色に変色している。。。

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どうやら、野ウサギがかじったようです。

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油断も隙も無いです。「よし、木が倒れたぞ。チャーンス!! 」とばかりに、家族総出で来たのかな。

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(出没しているという揺るぎない証拠。上手に並べたね、とか言うてる場合じゃない)

野ウサギは、びわの樹皮を食害します。ちょぴっと皮を食べるくらいならびわにとって致命傷にはならないですし、農地をメタメタにするイノシシほどの被害はないのですが、苗木の若い芽をあの尖った歯で切り落としてしまう ことがあるのです。

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(ハサミで切ったかのようにスパッと)

よって、当農園では、ごく小さな苗木を移植した際は、肥料の空き袋などのビニールで保護しています。

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びわ山全体にもネットや柵を張って野ウサギが侵入できないようにしていますが、小さな隙間から入られてしまうので、ネットや柵のメンテナンスは重要です。

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それにしても、野ウサギはとっても愛らしい姿をしている。でも、びわにとっては害獣。。。

庭に来た野兎

びわの害獣の王様イノシシだって、ウリ坊は可愛いのです。

イノシシを捕まえてしまった~

(怯えていると、素手で捕まえられることも)

動物園で温泉に入っているのを見るとホントに癒されるカピバラだって、ラスカルで有名なアライグマだって、「見た目は可愛いけど実は害獣ランキング」の上位に登場しています。野生のものは、農家の作物を荒らしてしまうことがあるそうです。

カピバラ
実際その害獣の被害に苦しむ人の目の前で、「わ~可愛い~ 」とはなかなか言いづらいですよね。

今までは、何も考えずに姿かたちだけで「可愛い 」って言葉を発していましたけれど。。。それは誰かにとっては害獣なのかもしれない。びわ農家にとっても、時間と労力をかけて大切に育てているびわを台無しにするかもしれない害獣は憎き存在ですから。なので最近は、何か動物を目にした時、「可愛い」と口にするのを一瞬ためらうようになりました。

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(びわだけでなく、ミカンだって勝手に食べる。しかも上手に皮むいて)

無類のネコ好きである私は、ネコを見ると無条件に目がハートになってしまうのですが、野ネコ(人間のおこぼれにあずかる野良ネコではなく、自分で狩りをするネコ)は、ネズミやウサギを噛み殺して食べます。

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(野ネコは風格がある。エサをもらっていないのに、丸々しているのはハンターだから)

野ネコは、農家にとっては害獣であるネズミやウサギを食べてくれる益獣ですが、食べられる側にとっては天敵です。そもそも動物は、人間に愛でられたいと思っているわけではないでしょうし、益獣や害獣という分類はあくまでも人間目線。本人たちは(?)、食し食されるという生態系の中の役目を淡々と全うしている だけなんですよね。

本来その土地にいないはずの動物を飼い切れないからと放してしまったり、ある動物の天敵を絶滅させたがために個体数のバランスを崩してしまったり、開発によって野山を侵食し動物にとってエサが調達しづらい環境にしてしまったり。。。野生動物の立場からしたら、人間が害獣なのかもしれません。

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(イノシシがドングリを食べてくれるから、びわ山がシイの林にならなくてすんでいる側面も)

小さかったり、もふもふしていたり、無防備だったり、一生懸命生きてるように見える生き物 は「可愛い 」に決まっていますから、その気持ちは素直に表現したいのですが、びわ農家になって、動物との付き合い方について少し考えさせられているよ、というお話でした。皆さんの生活領域では、どんな野生の生き物がいますでしょうか?

びわの木の穴にはまるカエル



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繁忙期以外何してる?<秋編>

びわってこんな風に育ててるんだ
10 /11 2017
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こんにちは。福原です。コスモスが満開です。

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どんな背景ともマッチ、主張が強すぎないのに、誰もが愛する花。それがコスモスですよねぇ。

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お義父さんが育てた落花生が、収穫真っ只中です。私は乾燥したものしか食べたことなかったのですが、掘り立ての泥を落とし、塩茹でして食べると、無限に手が伸びる美味しさなのです。お試しあれ。

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最近、農作業以外をテーマにした記事が続いたこともあり、さてはびわ農家はこの季節、遊び呆けているなと思われてるかもしれない(被害妄想)ので、久しぶりにタイトルのテーマで書かせていただきます。

びわ農家の繁忙期は、6月の収穫、発送の頃。次に忙しいのが、春先の袋かけ(一個一個の実を紙袋で包むことにより害虫などから守って、かつプチ温室状態にするための作業)。その次が、11月頃から始まる花もぎ(厳選した実のみを大きくするため、不要な花をあらかじめ落としておく作業)です。

なので、確かに今月くらいまでは割と心と時間に余裕がある感じなのですが、農作業をしていない訳ではありません。この秋、当農園では、秋の味覚を直売所に出したり、注文発送したりしている他

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竹林の整備に取り組んでおります。少し前に、農地開拓についてブログで書きましたが、今回は竹を伐採し、竹林だった場所をびわが植えられる畑に変えるためのお仕事です。

単純に竹を片っ端から引っこ抜くことができれば楽ちんなのですが、竹は地下茎で支えられていますので、そう簡単にはなくなってくれないです。就農するまでの私の中の竹林のイメージは、さらさら揺れる風流な感じでしたが、完全にそれは覆されちゃいました。

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某サイトで植えてはいけない危険植物とも言われているくらい、竹の繁殖パワーと成長スピードは脅威であり、切っても切っても翌年、どさどさ次の竹の子が出てくるのです。

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竹の中は空洞なので、幹がびっしりつまっている他の樹木よりも切りやすいっちゃ切りやすいのですが、竹が密集している竹林では、しゃがんで鋸を動かすスペースを確保することもできません。よって、地面から1メートルくらいの比較的作業しやすい高さで切断することが多いです。

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残った根に近い部分は、葉っぱから栄養分が下りてこなくなって、どんどん枯れていきます。上手くいけば根も腐って、簡単に取り除くことができます。

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要するに、竹は2回の工程に分けて伐採していく訳です。上部分を切ってから根っこ部分を取り除くまで1年以上置く場合もあるそうです。いつ完了するのか、気が遠くなる。。。

今ある「元竹林」と呼んでいるびわ山(ネーミング、そのまんまだな。。。)も、過去10年くらいかけてゆっくり竹林からびわ山に変身してきたとのこと。他の植物が生えていた場所に、畑を作るのって大変なんですねぇ。

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私のお仕事は、以前に上司が上部分をカットした竹の下部分を取っ払うことです。引っこ抜ければ一番良いですが、まだ腐りきっていない場合は、とりあえず地面すれすれで切ることになります。

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どちらの方向から切るのが効率的か考えながら、鋸を入れていきます。だいぶ弱ってきている竹なら、3分の2くらいまで鋸の歯を入れておけば、あとは足で蹴り倒せます。けっこうワイルドな絵です。

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竹の上の節に雨水が溜まっていることが多いので(ボーフラちゃんがたくさん泳いでいます)、蹴り倒す時に自分の顔や身体にかからないように注意します。かかったら、ホントに気分悪い。。。

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この要領でどんどん竹を伐採していきます。身体全体を使う大仕事ですが、竹がなくなって農地が広がっていくのが目に見えるので、もうなんだか夢中になってしまいます。

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無理のない範囲で青い竹も切っていいと言われ、ますます楽しい気分。倒す方向を間違えると、びわの木の上に切った竹が乗っかって大事な枝が折れてしまうので、慎重に鋸を入れていきます。

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あんまり無計画に竹を減らしてしまうと、土砂崩れの原因になる恐れもあるので、ある程度のラインまでで竹の伐採は終了。切った竹は100本以上にもなりました。一か所に集めて燃やします。

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火起こしに慣れていない私は、教わりながらチャレンジ。いきなり竹に火は付かないので、下から①最初に火を付ける新聞紙(とぐろ上に巻いておく)

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②段ボールなど燃えやすいもの ③小枝 ④枯れた竹 ⑤青竹 という順番に層にして組み、じっくり火を移していきます。

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空気をたくさん送り込まないと大きな火にならないので、発泡スチロールの蓋をうちわ代わりにして、風を起こします。

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長雨の影響で、どの竹も水を含んでいますし、地面も湿っているので、なかなか火が付かない。。。あきらめそうになりながら何度もやり直し、本格的に炎が安定したのは2時間後。

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たき火の周りをうろちょろしていただけなのに、最近つけ始めた歩数計のカウントが、すでに一万歩超えていました。仰ぐ動作で、走っていると勘違いした模様。火起こしダイエット、いいかもしれません!

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竹が燃え始めると、竹の中の空気が膨張して節部分がはじけるパンパンという音が響き渡ります。なんとも小気味いい。でもたまに、はじけ飛んだ節が自分のほうに飛んできて、焦りますが。。。

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それにしても、山盛り積んであった竹の体積が小さくなっていくのを見ると、うーん満足感

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しかしながら、ここ数日の筋肉痛がけっこう酷いので、ゆくゆくは、このたき火で焼き芋などを作るのを自然体験と称して人を集め、竹を伐採するところから手伝ってもらうのはどうだ?。。。などと目論んでいる私なのでした。

こんな感じで、当農園の秋は深まっていきます。それではまた。


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いつのまにか開拓民

びわってこんな風に育ててるんだ
09 /17 2017
こんにちは。福原です。

雨の中、青しその花が咲き始めていました。もうすぐ実ができるので、漬物や佃煮にするのが楽しみです。

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今は、おばけのように次々生えてくる青しそをひたすら収穫。料理に使いまくってます。青しそをオリーブオイルに浸してから、しそ巻きおにぎりにしたら、ウマいです! 全然知らなかったけど、色んな利用法があるものですね。

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こちらでは秋の味覚詰め合わせパックの発送を進めています。プチプチで包んであるのは、今年のびわで作ったびわジャムです。

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栗ご飯は、いくらでも食べられちゃいますね。皮を剥く手間が難点ですが。。。

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さて、ここ数年、当農園ではびわ山の範囲を広げています。別の用途だった土地に新たにびわの苗木を植えたり、よそ様のびわ山を借り受けたりなどしています。

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(苗木にビニールがかぶせてあるのは、野兎にかじられないため)

というのも、毎年びわの数が足りなくて、びわを食べたい、びわを贈りたい というご注文をさばききれていないからなんです。せっかく房州びわの美味しさや希少性を知り、ご所望くださる方が大勢いるのに、ご注文を断らなければいけないなんてとても悔しいと感じています。

ハウスのびわ(大房)

むやみやたらに広げるのではなく、伝統の栽培技術が損なわれない程度に、少しずつびわの本数および収穫量を増やしていきたいと思っています。

ほとんど戦力になっていない嫁が来たばかりなのに、大丈夫なのか!? という不安はありますが、ハウスの導入でびわの収穫時期をずらし、同じマンパワーでも対応できるようにしたり、びわの仕事をやったことがない人への研修を充実させつつ、外からの雇用を積極的に増やしたり、など色々な方策をとっていく予定。

ハウス内の乾燥


というわけで、今回のお仕事は農地拡大。。。実は、以前はびわ山だったのに、斜面がきつすぎたり、人手が足りなかったりして、手入れが行き届かないうちに、びわの木が森に吸収されてしまっているところがいくつかあるんです。

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(奥のほうに、びわの木があると思われる)

そもそも、元々森だったところをびわ農家が開拓して、びわ畑(びわ山)にしているのですが、森からもらったものを一旦森に帰して、そしてまた取り戻そうという試みなのです。いわば、農地拡大というより、農地再生ですね。

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ショベルカーなどの重機を使って、一気に土をひっくり返し、石ころや木の根っこなど不要なものを取り除いて平らにしていくイメージでしたが。。。びわ山は斜面ですので、まず重機なんて入れないわけで。。。

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手作業!!ほぼ人の手で開拓です。唯一使用できるマシンは、刈り払い機くらいです(これもほぼ人力ですけど)。

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刈り払い機では刈りづらい場所は、鎌や鋸などで伐採するしかありません。

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ジュラ紀並みにシダ植物が繁茂。。。)

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(びわの木が姿を現したところ。あともうひと踏ん張り)

竹や笹は、根っこから引っこ抜くことが難しいのでホントに厄介。だって、彼らは地下茎でつながっているんですもの。。。

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竹や笹の半端ない増殖力は、母屋の床板をはがした時に感じました。住居の床下まで地下茎を伸ばし、下から押入れの板も突き破る勢い。怖すぎです。。。

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ちなみに、竹や笹は根元から切らないと、次にそこでしゃがんで作業する時に、切り株がお尻に刺さるので要注意です。刺さるとビックリします!

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他にも、森には多種多様な草木が隈なく茂っていますので、それを全てなぎ倒して、農家側の土地にするのは想像以上に大変な作業です。下手したら、畳一畳分くらいの小さな土地を森から取り戻すのだって、小一時間かかります。

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(山の上に水筒持ってくるの忘れたので、甘夏をもいで水分代わりに。。。)

北海道開拓や満州開拓、はたまたアメリカの西部開拓時代には、現代よりずっと粗末な農具で原生林を切り開き、広大な農地を手に入れたんですよね。しかも、重労働だというだけでなく、寒さや飢えや原住民との戦いなど他の要素も色々あったはず。開拓者と呼ばれる人々にふと思いを馳せると、心から頭が下がります。

てなわけで、無事いくつかのびわの木を救出。よく生きていたよね。独りで何年も。これからは、我々がお世話させていただきます!

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ところで、当農園の近所には代々続くびわ農家がたくさんありますが、担い手が高齢となり、かつ後継者も見つからないために廃業せざるをえないところも少なからずあります。そういった農園のびわ山は、あっという間に森に戻ってしまいます。

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(よく見ると、びわの木らしき存在が確認できますが、知らなければここが農園だったとは分からないです)

森は色々な恵みを人間に与えてくれますが、こちらが油断すると、全てを飲み込んでしまうという一面も持っています。

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(小さなびわの木が、飲み込まれそうな現場)

別の見方をすれば、農地と言うのは、農家が毎日せっせと手をかけているからこそ、農地であり続けるということが言えます。どんな作物も、ずーっと昔を辿れば森だった場所。開拓の苦労を噛みしめ、感謝の気持ちを忘れずにいただきたいですね。

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(飲み込もうとしている枝を伐採して、一安心)

びわ山に遊びにいらっしゃる方がいたら、ぜひ一緒に開拓民の気持ちに浸りましょう!(手伝ってねということ。。。)それではまた、このブログでお会いできたら嬉しいです。



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福原祐美

千葉県南房総市在住です。
内房線富浦駅から徒歩50分のところにある「福原農園」が仕事場、兼、住まいです。
アラフォーです。

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房州びわを手にとる人に、「びわ農家がどんなことを考えて、どれぐらい手をかけて、びわを育んでいるか」を遠くからでも知っていただけたらなあ、そして福原農園をもっと身近に感じていただけたら嬉しいなあという気持ちでおります。

最近まで20年くらい福祉のお仕事に就いていましたが、突如、自然豊かな南房総で就農することを思い立ちました。

「対人のお仕事から作物を育てるお仕事へ」「都会の喧騒に囲まれた生活からTHE田舎暮らしへ」「独身貴族から農家の長男の嫁に」。。。といういくつもの転身を経て日々感じていることも、好き勝手に書こうと思っています。

色々な方と交流することでより人生は深まると考えておりますので、コメントはお気軽にどうぞ。いつでもお待ちしています。