難敵! 秋のひっつき隊

農家の生活あるある
11 /14 2017
びわの種のご注文受付中 福原農園のHPはこちらから



*写真でほっこりクイズ⑩〜ウロ(樹洞)の中に居たのは〜の答えは、この記事の最後です。*

こんにちは。福原です。原木シイタケを収穫しています。

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日当たりを悪くしていたマテバシイを倒して、そこにシイタケ菌を入れておいたら出てきたものです。言わば、マテバシイのリサイクルですね。

駒打ち後の倒木

(シイタケ菌を入れた倒木)

精巧なチロリアン柄?が美しすぎて、しばし見とれてしまいます。可愛くて早く食べちゃいたいです。

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斜面での収穫作業は、けっこう命懸けなのですが

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30分ほどでこんなにたくさん採れました。

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お化けサイズが多いので、焦げたパンを並べたみたいに見えるかもしれませんが、シイタケです。お化けシイタケも肉厚で美味いので直売所に出していますが、お店の人やお客さんに「これ何? 売ってるの?」とよく聞かれます。。。

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あまりにも巨大すぎてパックに入らないものや傘が開ききって見栄えの悪いものは、お義母さんが旨煮にしてくれます。箸が止まらない味わい。小分けして、びわの種などクール便での注文発送の際におまけとして付けています。

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さてさて、話は変わって、福原農園ではびわの花もぎ作業を粛々と進めております。

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全てのつぼみを落とし終わったら、隣の木、そしてまた隣の木。。。と草むらをかき分けながら移動していくのですが、気付くと身体中が草の種子だらけに!!

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いつの間に。。。秋のひっつき隊の皆さんです。オナモミの仲間が有名だと思いますが

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こんなのはまだ序の口。 例えば、イノコヅチという植物があります。

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茎の節が赤くふくらんでいるのを、ウリ坊の膝に似た槌(ハンマー)に見立てて(いや、無理やりすぎるだろ)、この名がついているそうです。

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目立たない草なので最初はノーマークだったのですが、ちょっと当たっただけで種子の元になる棘状の物体を大量に擦りつけてくるんです。

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そして、もっとも厄介だと思うのが、センダングサ属。お花はいかにも野の花で、儚げなかわいらしさがあるのですけど

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種子が放射状に広がり、それにちょっとでも触れた物には容赦なく数十本単位で刺さりまくる! 銃弾を撃ち込まれたような気分。

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そういうわけで、毎日何種類ものひっつき隊にされるがままになっている私。色々な素材の作業服を試してみましたが、残念ながら多かれ少なかれ、どの素材にも付くことが判明。

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問題は、ひっつき隊の皆さんが、付いたらなかなかとれない ことです。そのまま洗濯機に入れても、洗濯の水流では取り除けないばかりか、ひっつき隊が他の洗濯物に移ってしまうことも。

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当初コロコロやガムテでとろうとしましたが、ほとんど効果なし。ひとつひとつ指でつまんでとるしかないんです。ただでさえ、農家のお洗濯は、泥汚れを手洗いして、他の物と別洗いで面倒くさいのに。。。

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そういうわけで、ひとつやることが増えてちょっぴり憂鬱になっているのですが、そもそもひっつき隊がなぜひっつくかと言えば、動物の毛に付着して遠くへ運んでもらい、密かに繁殖地域を広げようという魂胆 なのです。なんてしたたか! なんて他力本願

びわ山に現れたアナグマ

(知らず知らずのうちに、ひっつき隊をせっせと運ばされているアナグマ)

でも、それを人間の場合で考えてみると、子孫を残すためには、まず好きな人を見つけ→勇気を出して告白→運よく両想いになったとしてしばらくお付き合い→色々なハードルを乗り越えて結婚。家庭を築く→それでも子宝に恵まれるかどうかは分からないという。。。労力かかりすぎです。人間は大変。

その点、ひっつき隊の皆さんの子孫繁栄にかかるエネルギーは最小限。シンプルかつ無駄がない。なーんか、ひっつき隊との戦いも「これぐらい、しょうがないか〜」 という気持ちになってきました。

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(ニット帽は、付けてと言ってるようなもんだしね)

なんだかよく分からないですが、秋のひっつき隊の生き様を受け入れようと思い始めた今日この頃なのでした。



写真でほっこりクイズ⑩~ウロ(樹洞)の中に居たのは?~の答え

ウロの中で冬眠準備を始めていたのは、本ブログでもおなじみのカエルさんです。

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よく見ると、最低3匹は居ますね。パズルみたいに収まってます。。。

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(3匹見つけられますか?)

カエルは単独行動する生物なので、狭い場所を譲り合って使用しているのは珍しいと思います。この平和的な解決を、各国の首脳陣にも見習ってほしいくらいです。

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(別の日に見に行くと、配置が変わっている。もうちょっとそっち行ける?とか、コミュニケーションをとっているのでしょうか。。。)

読者の皆様からは、「リス?」「もしや、モモンガ?」「ヤマネでは?」などのたくさんのご意見をいただき、正解が身近な生き物であるカエルだったということでがっかりされませんように。。。

それではまた、懲りずにお会いしましょう。

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農家の健診、悲喜こもごも

農家の生活あるある
10 /19 2017
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こんにちは。福原です。今年はホントにがよく降りますね。

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本降り、かつ気温が低いと、びわ農家の仕事はお休みです。風邪引いたら困りますので。こういう時に、家の中を片付けたり、本を読んだり、普段できないことをのんびりやれるのも農家の良いところ。

さて、今日のテーマは健康診断。9月の初旬に、南房総市に転居して来て初めての健診を受けました。そして、ついに先日、心待ちにしていた健診結果が届きました~。

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今回の検診は、私にとって特別な意味がありまして。と言いますのも、就農前、仕事の忙しさを理由に、これでもかっていうくらい不摂生な生活を続けていたために、ここ数年検診結果はどんどん悪くなっていたんです。

そりゃ、そうです。とにかく仕事人間時代は外食が多かった。脂っこいジャンクフードをよく食べていました。カロリーも高けりゃ、味も濃かった。夕飯がお菓子ということもしょっちゅうでした。炭水化物過多で、栄養バランスは最悪。野菜が足りていなかったことも明白です。
アボカドバーガー
(バーガーキングのアボカドバーガーがお気に入りだった)

加えて、いつも時間に追われていたので、早食いの女王でしたし、ストレス解消のため気持ち悪くなるまで食べちゃったり、疲れて歯も磨かずに食べたらすぐ寝ちゃうということもけっこうありましたっけ。暴飲暴食の限りを尽くしていた私がやっていなかったのは、アルコールくらい。これは、体質的に弱かったので手が伸びませんでした。

そういうわけで、生まれ変わったかのように、以前とはがらりと異なる農家の食生活、生活習慣を約半年間続けた結果、どのくらい健診の数値に反映されるか、もう半ば浮かれた気持ちで待っていたのですよ。

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だって、就農してからというもの、毎日自炊・毎食自炊。昼食も自宅に帰って食べています。日が暮れる前にまっすぐ家に帰るので、外食が少ない(ふらりと寄れる場所に店がないとも言うが。。。)。ハンバーガーもポテトもこってりラーメンもコンビニのお惣菜もずうっと食べてません。

栄養バランスだって改善しています。毎日摂取する野菜の量は、明らかに今までの数倍になっているはず。魚も美味しい土地なので、魚介類を食べる機会も増えていますし、田舎では色々頂きものをしたり、今まで身近になかった食材も手にするので、一日に食べる品目の幅も広がってきているはず。これはかなり期待ができるな~。

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(川で釣ってきた魚を調理するのも楽しい)

そういうわけで、早速、封筒を開けて健診結果を確認してみると。。。

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な、なんと、中性脂肪(と腹周り)の数値が過去数年で一番悪くなっているではありませんか!! 信じがたい事実。。。「変化なし」ならともかく悪化しているとは。。。

農家に転職して、身体の中から健康になりました 」てな感じのブログを書くつもりだったのに。。。これじゃぁ、「農家で美BODY」どころか「農家で中年太り」というタイトルのブログになってしまう。どういうこっちゃ。にしても、どうして? 納得がいかないんですけど。

気持ちを切り替えて、健診結果とにらめっこしながら、日々の生活を振り返ってみることに。そしたら、自分でも恥ずかしくなるほど思い当たる点がいくつも見つかったんです。


敗因①山での気のゆるみ

びわ農家は、晴れていれば毎日山に登ります。山の上でスタミナ切れにならないように、いつも休憩用のペットボトルと甘いお菓子、しょっぱいお菓子を持ち歩いています。飲み物は、お茶や水にしておけば良いのですが、人間、疲れた時は甘い物が欲しくなる! ものですので、けっこう糖分たっぷりのドリンクをチョイスしてしまっていました。

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お菓子も、カロリーメイトやクリーム玄米ブランのような栄養補助食品であればまだセーフかもしれませんが、チョコレートやらクッキーやらおせんべいやらもそういえば持参していました。。。田舎の家はお茶菓子が豊富にあるもので。どっかで、身体を動かしているんだから、これくらい自分にご褒美あげてもいいよねという気分になってたんですね。

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(陽に当たっても溶けにくいチョコもあるし。。。)

敗因②食べる物があり過ぎる

農家の台所には、旬の食べ物がいつも届けられます。しかも、超大量に。例えば、じゃがいもの時期は毎日じゃがいも。ソラマメの時期、とうもろこしの時期、落花生の時期なども同様。食べても食べてもなくならない。採れたて新鮮だからすごく美味しいので、ついついお腹いっぱい食べすぎてしまうわけです。恵まれてることなんだけど。。。

サツマイモの収穫

(今はサツマイモが旬)

特に盲点だったのは果物。都会に住んでいる時は、果物は高くてスーパーでも敬遠したり、そもそも果物を楽しむ余裕があんまりなかったりしました。一方、フルーツ王国でもある南房総では果物が手に入りやすいので、いつも何種類もの果物が家にラインナップ。びわの時期は、一日に10個以上びわを食べていましたし、日々、甘夏にスイカに梨に柿。。。と美味しい果物を堪能してきました。

甘夏収穫

果物は身体に良いからいっぱい食べてOKと勝手に思い込んでいましたが、いくらなんでも果糖のとり過ぎだったかも。農家は腹八分目が難しいんだよな。。。

敗因③夫を太らせたかった

現在、夫と二人で暮らしているのですが、夫は太りやすい体質の私とは裏腹に、痩せ体質。努力して食べないと、どんどん体重が減っていってしまうタイプです(あー羨ましい)。夫が私と暮らし始めてますます痩せたと言われたら困るので、夫を太らせる計画として、食欲をそそりやすいメニュー(揚げ物、にんにくやチーズを使った料理など)が知らず知らずに多くなっていたかもしれません。

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(ソラマメの一口春巻き)

その恩恵?をおまえが受けてどーするんだ!?という感じ。。。結果的に、なぜか夫の体重は増えずに私の体重が増えてますから。

また、夫は医師の指示で中性脂肪を適正値まで増やそうと乳製品を積極的にとっています。私は、当然その逆。とり過ぎると、中性脂肪が高くなってしまいます。つまり、全てにおいて逆を行かなければならないのに、新婚気分も手伝って、つい同じものをモリモリ食べちゃってました。。。。しまった。。。

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(びわジャムとクリームチーズを重ね塗りして、喜んでる場合じゃなかった)

しかも、毎晩晩酌する習慣のある夫に付き合い、ほとんどアルコール飲む習慣がなかった私もいつの間にか毎日飲むように。発泡酒や甘いお酒。飲む量は大したことありませんが、お酒自体の糖質も気になりますし、お酒を飲むとついつい食べる量が増えるのは自明の理

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(梅酒もガンガン飲んでいた)

生活のパートナーの存在が、健康面でこんなに影響するということを考えてませんでした。結婚して奥さんの料理をちゃんと食べるようになったことで幸せ太りだとからかわれている人を今までたくさん見てきたのに、自分はノーマークだったとはね。。。いくら夫婦仲良しだとしても、夫が食べたほうがいいもの、イコール、自分が食べていいものではないということをもっと真剣に理解しないとですね。


というわけで、農家にもこんなに落とし穴が。農家に嫁げば、自然に健康体になる、自然に脂肪がとれるという考えが甘かったです(当たり前)。意識も知識も不足していました。物凄~く凹んでおります。

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まぁ、実は今回の健診でいいこともちょっとはあって、毎年指摘を受けていた悪玉(LDL)コレステロールが正常値に入っていました! コレステロールは、実は食事から摂取される割合は2割程度で、肝臓で合成される割合のほうがずっと大きいそうです。つまり、コレステロール値が下がったということは、農家生活で肝臓にかかる負担が軽くなり、肝臓がスムーズに働いてくれるようになった可能性があるということです。

具体的には、空気が美味しく、緑豊かな環境で農作業をする → 運動習慣ができた & 仕事や人間関係のストレスが減った & 程よい疲労感で快眠、長年の睡眠不足が解消された、などが関係あるのではないかなぁと考えています。普通はコレステロールが減ったら、中性脂肪も連動して減ることが多いと思いますが、そのためにはもう少し食べる量自体を減らさないとねぇ。。。

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上記の分析が合っているかどうかは分かりませんが、少なくとも健診で日頃の食生活を点検する貴重な機会をいただいたことは確か。10年来、染み付いてしまった悪習慣、身体が溜めてしまったツケをたかが半年でなかったことにしようなんて甘いこと考えないで、これからは地道に努力していこうと心底思えました。どこに引っ越しても、年に一回検診が無料で受けられる日本はいい国ですよね。

暮らし方や働き方を変えたら、健診の数値が良くなったよという経験談 を持つ方からのコメントもぜひお待ちしております。

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農家基地で災害を乗り切る

農家の生活あるある
09 /30 2017
こんにちは。福原です。

なんだかこのところ、スマホとPC双方の通信状況が悪く、ブログの更新が滞ってしまいました。大変失礼いたしました。

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このブログも当初に比べたら、信じられないほど多くの方が覗いてくれるようになりました。「読んでるよ~」と言われると、本当に励みになります。せっかくブログに遊びに来たのに、「なんだ更新していないのか~」というがっかり感を私も存じていますので、できるだけコンスタントに更新していきたいと思っています。

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さて、こちら房総地域では、9月28日明け方頃に記録的豪雨となりました。場所によっては、道路の冠水や床下浸水の被害もあり、避難所に避難した住民の方もいたそうです。

当農園でも翌日、農地を歩いてみたら、大雨の影響がいたるところにありました。

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(まいたばかりの肥料がことごとく流されています)

元々は、イノシシたちが好き放題やっている箇所が増えてきたため

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(びわの枝が折られている。。。)

イノシシたちが鼻先や爪に引っかかるのを嫌うとされる防獣ネットを山に張り巡らし、整備が完了したばかりでした。

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その数日後に、まさかこんな大雨が来るとは。。。あちこちのネットが、土砂で破壊されてしまったのです。見るも無残。

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気を取り直して、支柱とネットの復旧作業を始めましたが、土砂は想像以上に重いわ、地盤もかなり緩んでおり、なかなか思うように進みません。

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地面を見ると、物凄い濁流が山から谷を通りぬけたことが分かります。大きな石や丸太も運ばれてきていました。

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びわ山の周囲には用水路がありますが、今回のようにあまりに多い雨量では歯が立ちません(土砂降りの中、田んぼや用水路を見に行ってしまう農家のおじいちゃんの気持ちが分かってきました。。。)。イノシシたちの暴挙より、水害のほうがよっぽど恐ろしいと感じる出来事でしたが、この経験を蓄積して次に備えることが大切ですね。

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(びわの木を支える地面も、容赦なく水にえぐられています)

しかしながら、今回のことで私の自然災害に備える意識が希薄なことに気が付かれました。東日本大震災から6年半が経過。震災後は、被災地にも足を運び、津波の恐ろしさを再確認。独り暮らしだったこともあり、自分の身は自分で守らねばという気持ちから、自宅からの避難経路を調べたり、防災グッズを買い集めたり、念入りにシミュレーションをしたものです。

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(本文とは関係ないけど、蜘蛛の巣がありえないほど丈夫なのはなぜだろう。。。)

ところが、田舎に移り住んだ今はどうでしょう? そういえば私、自然災害について何も備えていない。。。いつの間にかこんなに気を抜いているなんて、震災の教訓が活かされてないじゃないか!!

まあ、でもそれにはちょっと訳があります。だって、田舎の農家に住んでいると、有事の時も何とかなるさと思ってしまう要素がたくさんあるんですもの。

例えば、。農家では、作業中の水分補給のために、ペットボトルを買い置きして備蓄していることが多いのです。井戸もそこいら中の家にありますので、生活用水には困らないかと。震災時、飲み水の確保もさることながら、避難民を悩ませたのがトイレを流せなかったことと聞いています。農家の場合、いざとなればトイレが使えなくてもどこででも用を足せる強み?が!携帯トイレも不要!

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電気やガスはどうでしょう? 阪神大震災も東北大震災も、まだ寒さの厳しい時期のことでした。暖房が使えない状況で、どれだけ凍えたことか想像を絶します。でも田舎の家では、灯油を常備しているおうちが少なくありません。石油ストーブが使える! 石油ストーブが使えれば、ストーブの上でちょっとした調理もできちゃいます。また、ビニールハウスの中にはびわ用の暖房機があるので、そこで寒さをしのぐこともできるかもしれませんし、薪が腐るほど調達できるのでたき火をして暖をとることもできると思われます。

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食料品。これは説明もいらないでしょうが、農家には食べ物がたんまりあります。倉庫の類がたくさんあるので、置き場所に困らない→米やその他の非常食を多めに保存することが可能なわけです。どの季節にも何かしらの作物が畑に育っていますし、その辺に生えている草や木の実もけっこう食べられるものが多いと教わりました(毒素を抜く作業が必要なものもあるけれど)。

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阪神大震災時には、うちのお義父さんとお義母さんが、山に出来ていたみかん類(2トンを超える量)を被災地の災害対策本部宛に送ったそうです。果物は、避難所で不足しがちな水分と栄養分を補うことができ、かつ、道具を使わず食べられるということで、大変感謝されたとのこと。これぞ、農家の力

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仮に、市街地につながる道路が倒木や地盤沈下などで寸断されて集落が孤立したとしても、しばらくはフツウに生きられそう。。。災害時の都会では、交通機関がストップして家族が集合する手段がなくなってしまうとか、帰宅困難者が大量に出てコンビニの商品がゼロになったなどの話を聞きますが、家族単位で動く田舎の農家ではそのような不安もない。

もちろん、自然が隣り合わせの立地だからこそ、河川の氾濫や土砂災害のリスクは高く、今回の豪雨のように農地がダメージを受けてしまうということはありますが、人命に関してはむしろ守りやすいように思います。土地がたくさんあるので、人間の住む場所は比較的安全な地盤を選んで建てられています(当農園の母屋は、江戸時代中期に建てられたそうですが、関東大震災でもびくともしなかったとか。江戸時代の大工職人の腕が優れていたとも言えます)。

福原農園母屋内部

やはり田舎の農家、最強では。。。とつい思ってしまいます。決して油断はしてはいけないのですが、今後、農家は日本の防災基地として機能する存在となるに違いないと密かに考えている私。

ぜひ皆さまも、ご自分の地域の防災情報やハザードマップを今一度チェックし、もしもの時にどのように対処すれば良いのかシミュレーションしてくださいね。そして、なんなら家族の安全を守るために、田舎に引っ越すことも検討するのが良いかもしれませんよ。

当農園では、現在、お彼岸の頃に植えつけた秋まき野菜の若葉がすくすくと伸びています。

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(これは大根)

雨は、時に人間の力ではどうにもならない脅威となりますが、恵みの水を与えることで生命を大きく育んでくれるという一面も持っています。

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(泥の中から力強く芽を出すスイセン)

今後も、自然の厳しさと温かさ、その両方を噛みしめつつ暮らしていきたいと思います。それではまた。

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田舎者だって旅に出たい(道東旅行記も兼ねて)

農家の生活あるある
09 /11 2017
こんにちは、福原です。

さて、このブログ。3日にいっぺんは更新すると自身に課してるのですが、今回は5日も空いてしまいました。昨日まで旅行に行っていたので、お休みさせてもらっていたんです。

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旅行の行先は、私が若い頃から行ってみたいと思っていた道東。大まかなルートはと言うと、釧路空港に降り立って→釧路湿原→阿寒湖・摩周湖→知床半島→女満別空港より帰還。。。という3泊4日の旅でした(旅行中の写真が続きます。今回、文章と写真は特にリンクしておりません。。。)。

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農園に嫁ぐことになってから、我々夫婦の考えで、結婚式と披露宴はもちろん、お披露目パーティーや記念写真でさえセレモニー的なことは何一つしませんでしたが、周りの人の勧めもあって、この度初めて二人で遠出してみることにしました。

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独身時代、殺人的に忙しい職場にいた頃は、旅行を計画して実行に移すのもけっこう大変でしたが、一方で何か楽しい予定がないと日々を頑張れないということもあり、たまには近場の温泉やハイキングに出かけました。その度に、仕事のストレスや都会の喧騒から解き放たれて「田舎はいいわ~」と思ったものです。

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都会では見ることのできない深い緑が続く風景、排気ガスの濁りを感じない澄んだ空気。川のせせらぎや木漏れ日、鳥や虫の声は、時間の流れをゆっくりにしてくれました。

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現地の人との血の通ったやりとりは、普段の生活のギスギス感を取り除いてくれる気がしました。どれもお金を出して、移動時間もかけたからこそ手に入れることのできた非日常でした。

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(蛇行した釧路川をカヌーで下った後、上から眺める)

しかーし、富浦に引っ越してきてからと言うもの、毎日山で仕事をしているからか、はたまたストレスのあまりない暮らしをさせてもらっているからか、何となく旅行に行きたいという気持ちが薄れているような。。。どっか自然の中に行きたいな → いや、ここにもあるじゃん、目の前に。お金をかけなくてもさ となります。

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都会暮らしの人と田舎暮らしの人では、年間の平均旅行回数がもしかしたらずいぶん違ってたりして。。。そういうわけで、今回の旅は私にとって、今後の人生でも旅行を趣味として楽しんでいけるのかどうか を検証するというテーマもあったのでした。

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(オンネトーブルー)

旅行の最初のほうは、房州だって海も山もあるし、房州ならではの美味しいものもたくさんあるし、野生動物だってたくさんいるもんね~ という、訳の分からないライバル心がありました(なんでだよ!)。

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まぁ、でも旅が進んでいくうちにそのような変てこな考えは消えていき、足を運んだ先の魅力に素直にどっぷり浸かってしまいましたね。だって、とにかく北海道の景色はスケールが違います。そう、他とはサイズ感が別物。広大、壮大、雄大。

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(霧で有名な摩周湖。日頃の行いのおかげで見られました!)

房州には房州で、コンパクトにあちこち回れるというお得感もあるのですが。。。人ってあまりにも大きなものを見ると、そこにある悠久の歴史みたいなものに圧倒されてしまうようです。

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それだけの自然が長く変わらない姿で残されている神秘とか、極寒の地での開拓者の苦難とか、オホーツク海の氷河の浸食の力強さとか、一瞬で色々なところに思いを馳せ、物凄い重みを感じてしまいましたよ。

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今回の旅では、道東のあちこちで、オジロワシ、キタキツネ、エゾシカ(雌だけでなく、角が立派な雄鹿も)、ミンク(外来種ですが)、コノハズク、タンチョウ鶴(天然記念物!)などの野生動物に出会うことができたのですが(ヒグマには運良く遭わず)

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やっぱり最初のほうは「いや、房州もイノシシとか猿とかイタチとかいるしね。動物がそんなに珍しい訳じゃないから 」なんて斜に構えていたくせに、いざ動物が目の前に現れると、「ラッキー!、いいもん見たぞ 」と気分が高揚し、シャッターをパシャパシャ切っている自分がいました。単純です。

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今までの旅行と違うなと感じたのは、見る物聞く物への関心が深まってきていること。世界遺産である知床を散策した時は、「北は、こういう特徴を持っている草花が多いのね」「鳥や虫の声が、今の時期房州で聞かれるものとは種類が違うな」など比較できたり

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(原っぱの果てにタンチョウ鶴を見つけました)

普通に国道をレンタカーで移動中の際も、「これだけの農地を管理するには、こんな農業機械が必要なんだな」「この作物を大量に栽培する場合、こういう課題はないのだろうか」などなど視点が広がっていったり。以前ならば、単に「北海道らしい景色だ、わーい」で終わっていたと思うのです。

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また、自分も農園でお客様を迎える立場になったからでしょうか、湿原カヌー体験や知床クルージング、夜の動物ウォッチングツアーなどのガイドさんたちの思いやお客様との関わり方、ガイドとしての働き方などにも興味を持って接している自分がいました。ガイドさん自身も楽しみながら、お客様に現地の自然の素晴らしさを伝えようとしている姿勢 に色々な気付きをいただきました。

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今回の旅はレンタカーで4日間移動でした。対向車も信号も滅多にない道を普段富浦でも出さないようなスピードで疾走。

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ナビの到着予定時刻がどんどん縮まるのを見るのはホント気持ちいいし、カーブのきつい山道を何時間も進んで運転技術にも自信はついたし、やっぱり北海道旅行はレンタカーで正解!と思いつつも、快適過ぎた分、現地の人との交流は少なくなってしまったかなぁと思います。不便な旅、待ち時間がある旅ほど、その土地の人と触れ合い、その暮らしを身近に感じることができるものですので。

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例えば、宿泊は民宿やユースホステルを選ぶとか、ホテルの外で食事をとる機会を増やすとか、もう少し意識して工夫すれば良かったかなと思いました。北海道で作物を育てている人のお話も聞いてみたかったですしね。その点が反省と言えば反省です。

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(ヘルシーで癖のない鹿肉丼)

旅の最後にもうひとつ発見が。過去の旅行では、都内に帰ってくると一気に日常に引き戻され、人の多さ、空気の悪さ、交通機関のせわしなさにうんざりしてしまったものですが

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(トイレを借りに入ったけど、意外に面白かった知床博物館)

今回はそのような「あ~下界に戻ってきちまったぜ。。。」というようなネガティブ感情はなく、「北海道も楽しかったけど、地元もいいところだからより愛していきたいな」というほんわかした気分で家路に着いたんです。これが一番大きな変化かも。

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(遠音別川に鮭が遡上していました)

いつもながら長々と書いてしまいましたが、結論としては「なんだかんだ言っても、旅は自分の人生にとって大切なエッセンス 」と悟った次第で。今日からまた農作業頑張ります。

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(超カメラ目線で愛嬌たっぷりの保護されているオジロワシ)

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(ハマナスの花は終わりかけていましたが、実を付けていました)


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「軽トラ野郎」への道

農家の生活あるある
08 /14 2017
こんにちは。福原です。

8月9日、南房総市のお隣の館山で花火大会が開催されました。花火大会に行くのも、浴衣を着るのも10年以上ぶりです。

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台風で一日延期となったこともあり、場所取りせずに悠々と見られました。名物「水中花火」のドンというお腹に響く音と、館山湾の静かな波の音のコラボは思った以上に風流で素晴らしかったです。

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忙しい職場で働いていると、海や花火、ビアガーデンなどの風物詩を楽しむ余裕がないどころか、桜や紅葉などの季節の移ろいにさえ気付かないまま、1年が過ぎ去ってしまうなんてこともありますよね。そう考えると農家の仕事は、イベントや旅行など何か予定があれば、そこに合わせて作業スケジュールを調整しやすいという利点があります。


さて、先日、前々からやりたいと思っていた軽トラの運転練習を始めました。

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農家のお仕事は身一つで出来るわけではなく、車で運ぶしかない重い道具がけっこう多いんですよね。農機はもちろん、スコップ一つだって手で持って山を登るのは大変ですし、収穫した大量のびわも軽トラでないと運搬できません。

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毎回、軽トラに荷物を積んでから仕事場の山に向かいます。紛れもなく、軽トラの運転は農家の基本スキル

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軽トラの運転ができず、乗っけてもらうしかない存在だと、いつも上司と一緒に行動しなくてはならず、なんだか自立していない感じ。。。

たまに、農家の女性が軽トラで通り過ぎるのを見ると、自分の仕事の準備と後始末は自分でやってます 的な姿に「かっこいいわ~」と思っています。

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そういうわけで、びわの繁忙期が過ぎたら、軽トラの運転にチャレンジしようと心に決めていたわけなんです。

しかし、ここで早速問題が浮上。当農園にある軽トラはなんと!!どれもマニュアル車。古いから仕方ないです。

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不幸中の幸い?なことに、私は20年以上前にマニュアル免許を取得していたので乗る資格は一応あるものの、その間ただの一度もマニュアル車を運転したことはありません(しかも、ペーパードライバー歴がかなり長い。。。)

はて、クラッチって何だったかな~というレベル。教習所で教わったことで覚えているのは、坂道発進ではハンドブレーキがないと危ない。。。ということぐらいです。

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これは、助手席で指導する上司(である夫)の怒りを買わないようにしないと、とびくびくしながら運転席に乗り込みました。

半クラの感覚が分からず、エンストを繰り返しまくる。。。なんでこんな複雑な仕組みなの、もっと単純な操作で動くようにしてくれと心の中で叫びつつ練習を重ねると、だんだんギアチェンジの成功率が高くなってきました!

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交通量の多い道路では、後ろの車に迷惑をかけてしまうこともあるでしょうが、さすが田舎。どこでも練習し放題です。よーし、この調子でちょっとずつ自信をつけていこうと思っていたのですが。。。

翌日。山の上での作業を終了して帰る際に、急きょ上司の発案で山道を下る練習をしてみることに。やってみたい気持ちはありましたが、山道の細さやカーブのきつさを考えるとちょっと怖い。しかも、山道は昼でも暗い。さらに昨日は雨模様だったので、山道はぬかるんでいます。

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実践あるのみと言い聞かせて、一速にギアを入れ、出発。エンジンブレーキをめいいっぱい効かせた上に、ブレーキを踏みまくりながら下りていきます。

何度もタイヤが泥で滑って、ハンドルをとられる感覚が。

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車ごと?から落ちたらどうしましょ という恐怖が頭をよぎりつつも、何とかふもとにたどり着きました。

時間にして1~2分でしたが、まったく、凄いスリルを味わいましたよ。

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というわけで、最低限、軽トラを動かすことはできるようになりましたが、バックモニターがない上に荷物を積んでしまうと後ろが確認しづらい、荷物が荷台から落ちないようにロープでしっかり縛り付ける必要がある、など他にも軽トラ特有の課題はありますので、私が仕事で普通に使用するにはまだまだ時間がかかりそうです。

密かに、いつの日か、車体が私の好きな色でかわいく塗られた軽トラ(できれば、オートマ車。。。)を乗りこなすことを夢見て、明日も新たなチャレンジを続けていきます。ご清聴ありがとうございました。

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福原祐美

千葉県南房総市在住です。
内房線富浦駅から徒歩50分のところにある「福原農園」が仕事場、兼、住まいです。
アラフォーです。

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房州びわを手にとる人に、「びわ農家がどんなことを考えて、どれぐらい手をかけて、びわを育んでいるか」を遠くからでも知っていただけたらなあ、そして福原農園をもっと身近に感じていただけたら嬉しいなあという気持ちでおります。

最近まで20年くらい福祉のお仕事に就いていましたが、突如、自然豊かな南房総で就農することを思い立ちました。

「対人のお仕事から作物を育てるお仕事へ」「都会の喧騒に囲まれた生活からTHE田舎暮らしへ」「独身貴族から農家の長男の嫁に」。。。といういくつもの転身を経て日々感じていることも、好き勝手に書こうと思っています。

色々な方と交流することでより人生は深まると考えておりますので、コメントはお気軽にどうぞ。いつでもお待ちしています。