下水道がなくたって、自立型生活者になればいい

田舎暮らしびっくり体験
01 /17 2018
 2018房州びわのご注文受付スタート! 福原農園のHPはこちらから

こんにちは。就農一年目の福原です。久しぶりにまとまった雨が降っています。こんな冷える日は、あったまるものが食べたくなるということで

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お正月の残りのお餅で、お汁粉を作りました。しかも、白いお汁粉です。

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この白あんは、福原農園とお付き合いのあるあずきや安堂さん(調布市の今川焼屋さんです)から送っていただきました。

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(あずきやさんのHPより。夏季限定かき氷のシロップに、毎年当農園の甘夏を使っていただいています)

白いお汁粉って初めて食べましたが、お豆の風味がしっかりと感じられるのにとろけるような優しいお味。素材にこだわっていらっしゃるのがよく分かります。今年の当農園も、負けずにびわの味にこだわっていきます!

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さて、そろそろびわのお仕事についてブログを書きたい気持ちでいっぱいなのですが。。。びわ山に行くより、まだまだ新居がらみの作業をしていることが多く、びわのお仕事はもっぱらPCでの注文対応が中心となっています。

農家っていいわよね~。引っ越しやら新居の片付けやらプライベートのことにたっぷり時間を使えて~」と言うなかれ。田舎暮らしでは、住居周りの整備も本業と同じくらい重要なお仕事なのです。

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例えば、昨日は排水路の清掃を行いました。恥ずかしながら、わたくし、排水路のお掃除って何?どうして必要?と思っておりました。

読者の皆さまの中にも、排水路のイメージが湧かない方、いらっしゃるのではないでしょうか。だって、都会には下水道が完備していますから。

これまでの人生、お風呂やトイレ、台所など自分の家から出た生活排水の出口や行き先についてなど考えたこともなかったのですが

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ご存知ですか? 田舎では、下水道の設備がないのです! 東京、神奈川、大阪を始めとする大都市圏、人口の密集する地域では、下水道があるのが当たり前とは言え、日本全体の下水道普及率が78パーセントほど。ですから、まだまだないところも日本に5分の1くらいあるわけです。

その5分の1に住んでいるということ。。。この辺りだと、お隣の館山市でも、駅周辺のごくごく中心部以外は下水道が未整備。知らなかった~!!

では、下水道がない地域では、どうやって生活排水をきれいな水にしているのか と言うと。それが一家に一槽?浄化槽なのです。つまり、各家庭ごとに下水道処理施設があるみたいな感じです。

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(今回、母屋の裏に設置された浄化槽。蓋してあるからただのマンホールに見えるが。。。)

勝手に蓋を開けるわけにもいかんので、業者さんが持ってきたパンフレットを元に簡単に説明すると(そんなん常識だよという方、すみません。しばしお付き合いくださいませ)

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浄化槽の機能は3ステップに分かれており、まず1ステップ目で排水を水分と固形物(ゴミ)に分ける。2ステップ目で、微生物が汚れを分解する。最後のステップで、塩素消毒を行う。

ここまでして、やっと川や水路に家から出た排水を放流することができるわけで、来る日も来る日も働いてくれるこの浄化システムがないと、汚水垂れ流し一家になってしまうのです。

ついでに、この浄化槽の中の微生物さんに酸素を送る役目を果たしているのが、送風機。いや、「なんだろな~? この機械」と思ってたんですよ。こっちに来てからずっと。どこの家の庭にもあるこの小さな装置が止まったら、浄化槽もただの箱になってしまうんですね。

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これら浄化槽セットを設置するのに、あら、びっくり100万円くらいかかるそうです。設置後、きちんと点検や清掃などの定期メンテナンスを法律で決められた通りに行いますよという誓約をすることで、自治体から30万円の補助が受けられるのですが、それでもどこの家でも設置してるってすごくないですか??

年数回、業者がメンテナンスに入る度に別途料金がかかりますので、下水道が普及していない地域に家を建てる人は、送風機の電気代も含め、おそらく都会で下水道料金を支払うより、割高な経費がかかるわけです。ここは、田舎暮らしの面倒な一面かもしれません。

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ここで話を戻します。浄化槽によって浄化された水の通り道である排水路がつまってしまうと、排水が溢れて庭が水浸しになったり、建物のほうに押し寄せてきたりという事態になりかねません。それらを防ぐために、排水路を掃除するわけです。自分たちの手で。

新居になった母屋は、長年人が住んでいなかったので、周囲は手入れされていませんでした。ここ、ホントに排水路?と言いたくなるくらい、土砂やら枯れ枝やらが積もっております。

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大きな枝や竹をまず手で取り除いて、鍬やスコップで泥をかき出します。

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ようやくU字構らしきものが見えてきました。

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ここに蓋をしておかないと、またすぐ詰まってしまうので、リフォームで不要になった古い瓦を蓋代わりに再利用してみよう。

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(ナイスアイデア?)

都会では、水回りのトラブル対応、室内外の修繕のみならず、ハウスクリーニングや草取り、犬の散歩だって、電話かメール一本で業者に依頼できちゃいます。私自身、ダスキンに換気扇掃除をお願いしたことがあり、あ~頑張れば、自分でできたかもな~という気持ちが残りました。

一方、田舎の人の生活ぶりを見ていると、庭木の剪定から粗大ごみの解体、害獣駆除まであらゆることを自分たちでやってしまいます。そもそも業者が少ない、呼んでもすぐ来ないというのもあるでしょうが、農家の倉庫には大抵の材料や道具は揃っているし、やってみれば何とかなるもんで。自力で頑張ったという満足感も得られます。

プレハブ解体開始

(プレハブ小屋の撤去もお義母さんの人力で。。。)

自分たちの敷地内のことは、できる限り自分たちで管理する。少々難しいことでも、大抵は隣近所に得意な人がいるので、「お互いさま」と言って手伝ってもらえます。それって田舎では普通のことなのでしょうが、忙しさを理由にお金で時間を買うことに慣れきってしまっていた自分には、そういう暮らし方がなんだかカッコいいことに感じます。

田舎暮らしの仲間入りをした今、何でも消費することで解決しようとする生き方から、力強い自立型生活者に進化していくのもいいよね と思えたのでした。まぁ身体はしんどいですけどね。

それではごきげんよう。

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日本のお正月は変わったか

田舎暮らしびっくり体験
01 /05 2018
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明けましておめでとうございます。就農一年目の福原です。

謹賀新年


多くの方は、仕事始めを迎えられた頃かと思います。福原農園では、年末から遊びに来ていた甥姪達が帰ってしまい、ふと静けさを取り戻しています。

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(霜が降りたみかん畑)

さて、私は今回、こんな癒しのお正月を過ごしたのは何年ぶりかと思うくらい、のんびりと過ごせました。読者の皆さまは、どのような年越し、お正月を過ごされましたか?

日本の年末年始の定番と言えば、まず大掃除を済ませて。。。

皆でこたつを囲み、その年を振り返りながら紅白歌合戦を鑑賞。年越しそばを食べ、除夜の鐘に耳を澄ませる。

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年が明けたら、お雑煮やおせち料理を家族揃っていただき、初詣に行きます。ごろごろしながら箱根駅伝を応援。年賀状やお年玉などの文化もありますねぇ。

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(人生で初めてこたつを購入)

どれも日本人ならなじみのあるものばかりですが、果たしてこれ全部当たり前、毎年のスタンダードだよ!という方はどのくらいいるのでしょうね。少なくとも都会では、上記のようなTHE日本人のお正月は廃れてきている感じがします。

大掃除で網戸を洗ったり、すす払いしたりしている家、ほぼ見かけません。おせち料理を自宅で作らないのはもちろん、デパートやスーパーに注文するどころか、一口も食べない家もめずらしくないです。初詣にわざわざ行かないとか、年賀状はやめちゃって年始のご挨拶はメールで済ませるという人も増えています。

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(今年は安房神社にお参り)

私自身、過去には日本的な年越しやお正月っぽいこと、あんまりしていませんでした。事情があって年末年始も帰る家のない子どもたちや障害のある方たちが施設や病院にはたくさんいますので、普段と変わらず仕事に明け暮れていた気がします。全く実家に帰らない年も。

初めての福原農園でのお正月はどんなかなぁ と楽しみにしていましたが、やっぱりここにはまだまだ日本のお正月がありました! 家族全員で年越しそばを食べ、立派なおせち料理もいただきました。こたつでみかんを食べながら、箱根駅伝の若人の奮闘に感動もしました。

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日本の文化だからと、誰もが金太郎飴みたいにおんなじ行動をとる必要はないと思いつつも、定番の過ごし方をするとどこか心が穏やかになるのも事実。懐かしい感覚。いや、今の時代、むしろ新鮮ささえ感じるか。いずれにせよ、普段慌ただしく過ごす人々が集まって、一緒にゆっくり過ごす から良いのでしょうね。

そういうわけで、私にとって久しぶりに昔ながらのお正月を堪能した2018年幕開けだったのですが、一方、同じ田舎の正月で大変驚いたことが。。。元日に、近所の道の駅に行ってみると、観光バスがじゃんじゃか止まっているではありませんか!!

道楽園
(元日からこの賑わい)

そうでした!この辺りは田舎であると同時に、観光地でもありました。地方は三が日、お店が開いていない というイメージが強いですが、とんでもない。観光業の方は頑張っています。大勢のお客さんが食べ歩きやお土産屋さん巡りをしているのを見ましたよ。

南房総はこの時期、海の幸が旨い。そこらじゅうのお店で食べ放題を提供しています。ちょっと奮発して金目鯛や伊勢海老もおすすめ。あるいは、郷土料理でもある漁師めしを味わうのも面白いです。

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さらに、いちご狩りに花摘みと、寒さ厳しい季節でも楽しめるスポット目白押しなのが、南房総なのです。

にしてもですよ、元日を家で過ごさない日本人、こんなにいるのかぁ とびっくりじゃないですか? 決して若い人ばかりではなく、中高年の観光客の方も多いです。おせちやお雑煮そっちのけで、朝から高速バスで南房総まで遊びに来てくれています。元気!

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あれあれ、日本人のお正月ってやっぱり変わったのかな? いえいえ、それだけ南房総が、日本の伝統をスルーしてでも行きたくなってしまう魅惑の観光地だということです(ちょっと誇らしげ)。都会のお正月感覚は希薄になっているけれど、お正月に里帰りするついでに観光もしちゃうというのが新しいお正月のスタイルになっているとも言えます。

ぽぴー
(花摘みして、正月くらい家に花を飾ろうっと)

まぁ、考えようによっては、お正月はどうしても寝正月になりがちだし、休み明けに休みボケで苦しむという人も多いでしょうから、アクティブに家族でバスツアーに参加とか、あえて温泉に出掛けてそこで年越しなんてのもかもしれません。寝正月以上に体重が増える可能性が高いですが。。。

てなわけで、今の時代のお正月は多様化、それぞれのお正月があるんだねぇ というお話でした。今年もフレッシュとは言えないアラフォーの目線で、びわ農家の日常や田舎暮らしでの気付きについてぼちぼち書いていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

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古民家ノスタルジィ<竣工>

田舎暮らしびっくり体験
12 /29 2017
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こんにちは。就農一年目の福原です。畑の冬野菜が元気に育っています。

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当農園は無農薬主義であるため、少し前までの畑の作物は、害虫たちに好き放題食べられていましたが。。。

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(カリフラワーをむしゃむしゃ)

今の時期は、さすがの害虫たちも寒さで活動停止。安心して収穫できるようになりました。

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さて、福原農園の母屋が、ようやく竣工を迎えようとしています。

改修工事は、今年7月から始まりましたが、長雨の影響で作業できない日が続き、押さえていたはずの職人さん達のスケジュールの調整も上手くいかず、予定していた工期が押せ押せになってしまったわけです。

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正確には、今日までに97パーセントくらいの工程が終了し、あとちょこっと間に合わなかったところがある感じです。畳も入ってないですし、壁も乾いていません。そういうわけで、年末年始は引き続き貸家で過ごし、年が明けてから引っ越すことにしました。

私としては、早く母屋に移りたくてウズウズしているのですが、工務店さんや職人さんたちに対するイライラや不満などは決してありません(ホントです!!)

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なぜって、この母屋。過去の記事(→こちら)でもご紹介させていただいた通り、かなりのくせ者なのです。

我々夫婦は、築300年と言われるこの農家屋敷を出来るだけ、古い趣きを残したまま保存しつつ住みたい という希望がありました。しかしながら、改修工事が進むにつれ、次々と難問が(工務店さんや職人さんたちに)降りかかって来たのです。

壊してみたら、思ったより土台の木が腐っていたとか

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(耐久性に難ありの柱は、新しい木材に変更)

ずっと使いたかった建具の傷みが激しくて、代替品を用意せざるをえなかったり

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(ガラス部分は再利用し、昔の雰囲気は残してくれた)

梁がかっこいいから残そうとしたら、既存サイズの扉が入らないとか

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(特注サイズのドアを発注。そして、まだ届かず。。。)

梁があるから小さな窓しか設置できず、部屋が暗くなってしまうとか

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(天井をぶち抜いて、梁の上に明り取りの窓をもうひとつ付けてもらった)

。。。とまぁ、キリがないくらいです。

特に困難を極めたのが、意外にも玄関だったそうで。元々あった農家屋敷の玄関はこんな感じ。

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オープンでウエルカムな印象ですが、障子を開けたらすぐに居間、という形は防犯上の問題がありました。もちろん、サッシがないので風もびゅーびゅー入りました。

これに、(最近、戸締りしない田舎の家を狙った空き巣もいるので)家の中と外をしっかり仕切ってくれる玄関部分を増築することになったのですが

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300年前からある屋根に現代の木材、現代の寸法で作ったミニ屋根をくっ付けて、違和感のないよう融合させるという技術はかなり難易度が高いそうで。。。

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(確かに、素人が見ても難しそうだ)

他にも、急いでるっちゅうのに、ご迷惑ご面倒をおかけした点が多々あり、とにかく職人さん泣かせのこの建物を立派に住めるようにしていただいて、心からお礼を申し上げたいのです。この場をお借りして、携わってくださった皆さま、本当にお世話になりました。

※改修を依頼した仁・幸夢店さんのブログでも「古民家再生事例」として紹介されました(→こちら)。

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(洗面ボールをこだわってびわ色にした)

また同時に、私が深く感謝の気持ちを伝えたいのは、家族なんです。

この母屋。ここ数十年は、住居として使っていませんでしたが、お義父さんが生まれ育った家であり、お義母さんが嫁に来て子どもを産み育てた場所であり、夫や夫の兄弟たちからしても思い出深い我が家に違いありません。

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さらに、福原農園にとっても、遊びに来てくれたお客さまや友人知人をお泊めしたり、農業体験に来た研修生の宿泊場所として活用したり、重要な存在意義を持つ場所でした。

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その建物を、最近嫁いできた長男の嫁が好き勝手改造しても、何一つ意見したり、反対したりされたことはなく、「どうぞ、夫婦が暮らしやすいようにするといいよ」と快く言ってくださいました。とてもありがたいことではないでしょうか。

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(親戚内覧会?)

その結果、歴史ある風情使い勝手が見事に同居した?新居に変身したと思います。

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(和室に向かうカウンターキッチン)

新築の家は完成した時が一番美しいものですが、古民家の場合、年月が経てば経つほど味わいが増していきます。それを楽しみながら大切に住んでいくつもりです。

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(元は白木だったが、囲炉裏の灰ですすけて黒くなった梁)

外界を遮断する玄関ができたとしても、私が来るまでの母屋がそうだったように、訪れた人がほっとできる、そして、福原農園に関わる人同士が心を通わせられる場所であり続けられるように努めていきたいと思います。

お近くにお越しの際は、ぜひお茶でも飲みにお寄りくださいませ。そして、来年も福原農園及びこのブログをよろしくお願いいたします。皆さま、どうぞ良い年をお迎えくださいね。

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就農して変わったこと、変わらなかったこと

田舎暮らしびっくり体験
12 /20 2017
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こんにちは。就農一年目の福原です。近所で、めずらしく紅葉している場所を見つけました。

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(農地に必要な水を蓄えてくれているため池)

南房総の森は、常緑樹が多いことに加え、今年は度重なる台風で葉っぱが吹き飛ばされたり、強風が運んだ海の塩分によって葉っぱが枯れたりで

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(なんだか頭がさみしい神社の大イチョウ

紅葉スポットはとても貴重! 何かとバタバタする師走。季節の移ろいを感じとり、愛でる心のゆとりは持ち続けたいものですね。

そうは言っても、どうしても年内にこれとこれは片付けときたいんだよなぁ という気持ちが働いて、勝手にせわしなくしてしまうのが人の常。

そんな中、ちゃんと一年を振り返ることも忘れず、今年やり遂げられたこと、かつ残っている課題を整理し、来年の良いスタートが切れるようにしたいと思っています。

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私は今年3月に、それまでの職業人生と180度異なる農家という生き方に惚れて転職、同時に思いがけず長男の嫁となり、結果、生活スタイルも大幅に田舎仕様となったのでした。

大転換を決断し、実行できた自分を労いたい気持ちと共に、支えて応援してくれた周りの人への感謝の気持ちでいっぱいなのです。

そんな中で実感しているのは、健康面の変化です。と言っても、就農したおかげで体重が減ったとか、身体が引き締まったとか、そういう自慢できるような変貌には至っておらず。。(市の健康診断でも、各種数値はむしろ悪化していた→詳しくはこちら)。そういう変化も、今後感じられるといいなってところです。

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じゃぁ、農家になって何が変わったのかと言うと、いくつか嬉しい気付きがあったんです。

まず、目の不調をほとんど感じなくなりました。PCに向かう時間が大幅に減ったためと思われますが、目が乾かない、目が疲れないのです。したがって、以前は疲れ目・ドライアイ用の目薬は必須アイテムでしたが、現在ではほぼ使うことはなくなりました。

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それと、私は近視でして、就農前はコンタクトなしでは暮らせない人間だったのですが(一日16〜7時間は着用していた)、今は全く付けていない。駅の電光掲示板をチェックしたり、街で交差点の名前やお店の看板を探したりする機会が田舎暮らしではないのです。遠くを見ると言ったら風景くらいで、そんなに一生懸命目を凝らして見る情報があるわけではありません。

これで朝晩、コンタクトケアに費やしていた時間が短縮され、コストも大幅カット出来たのでした(車の運転をする際は、しっかりメガネを掛けています!念のため)

ついでに言うと、目を酷使しないので、肩こりも軽減されました。もう、いいこと尽くめです。まぁ、その代わり、農作業でゴミが目に入ってごろごろしてしまうことはありますけどね。

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そして、私にとっての大きな大きな変化は、不眠を克服できたこと。今年は、睡眠負債という言葉が流行語に選ばれていましたが、私も毎晩なかなか寝付けないことや、質のいい睡眠がとれないことでずっと苦しんできました。

夜勤職場が長かったこともあって、睡眠リズムは乱れっぱなし。とても疲れていて早く眠りたいと思っていても、仕事上の失敗が気になって考え事を始めてしまったり、翌日の仕事の準備に追われて頭が冴えてしまったりということも原因だったと思います。過去の職場が嫌いだったわけではないのですが、朝布団の中で目覚めても熟眠感がなく、「もっと寝ていたい。あ〜職場に行きたくないなぁ」とよく思ったものでした。

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それが、農家になってからというもの、生まれ変わったかのよう。夜布団に入ったら、眠りに落ちるまでに5分とかかりません。日中の農作業で、程よい疲労感に包まれているからだと思います。朝、起きた時も、「今日は○○の作業、頑張るぞ~」と前向きな気持ちでベッドから出て、一日が始まることへの憂鬱さを感じたことはただの一度もないのです。

他にも、よく汗をかくようになったとか、足がつらなくなったとか、口内炎ができなくなったとか、全体的に体調が整ってきている感覚があります。ありがたいことです。

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一方、環境が変わったら自分という人間自体も一気にレベルアップできるように期待しがちですが、メンタル面での成長はそう簡単ではなく

むしろ、新しい環境で何か上手くいかないことがあると、「自分のダメなところはちっとも変わってないなぁ。自分はどこに行っても同じことで躓いているなぁ」 などと逆に落ち込むこともあります。

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そんな時、「仕事も住む場所も家族も変わっているのに、それくらいの揺れで済んでいるのだから大したもんだよ」と言ってくれた友人がおり、ふと自分を取り戻したり。。。

世界の村で発見。こんなところに日本人が!!(朝日放送)』という番組を見て、言語も生活文化も全く異なる土地で逞しく生きる姿に自分も元気をもらったり。。。

日々、人として学ぶことが多いアラフォーです。ささやかな成長かもしれませんが、今年一年の自分の頑張りを褒めてあげる ことも大事かなと思っています。このブログを読んでくださっている皆さまにも、今年一年を振り返り、自分を労ってあげる時間が持てますことをお祈りしています。

それではまた。

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(膨らみ始めたびわの実)


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農村の夜は怖くない

田舎暮らしびっくり体験
12 /16 2017
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こんにちは。就農一年目の福原です。冷たい山の中でも、ツワブキが咲き続けています。

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色味の少ない冬の山に、鮮やかな植物を見つけると、「よく頑張っているねぇ」 と声をかけたくなります。

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(地球色の野ブドウ。まだ鳥に食べられていなかった)

今週、私は、『初心者のための農業簿記』と『農地整備の基礎』というセミナーに参加しました。農業にも経営にも知識ゼロの私なので、どんな研修に出かけても収穫は大きいです。

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しかしながら、イスに座っている時間が長いと、なんだか身体がなまった気がして。。。家に帰ってから運動したくなります。

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(我が家で定着しつつあるフラフープ。恥ずかしいので、夫の写真にしておく)

12月の外はかなり寒いですが、やっぱり日差しが出ている時間のびわ山に登るのはとても気持ちいいです。

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でも、この時期、16:00過ぎたらお仕事は終わり

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(急いで下山)

16:30には手元が見えづらくなり

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17:00には、あたりはほぼ真っ暗になってしまうからです。

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都会と違って、街灯がない場所がたくさんありますので、下山する時間を誤ると大変なことに。

まず、足元が見えないんです。舗装されていない道は、歩いていい場所かどうかの判別がつかない。

そうなると、人間は聴覚が過敏になるようで、急に色々な音が気になり出します。風が植物を揺らすガサガサという音や、竹と竹がこすりあって出るギギギギという音。これは自然の音だから大丈夫 と自分に言い聞かせつつ、歩く!

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学生時代にネパールに旅行した際、ジャングルを丸ごと国立公園化した場所に宿泊したことがあるのですが、その時のガイドさんが「昨日も一人トラに食べられた。夜間は外に出てはいけない」と 言っていたのを、そんな時、急に思い出したり。。。(房総にトラはいないだろ~)

実際、イノシシは腐るほど?生息しているわけで、彼らは暗くなってから活動しているので、出くわす可能性は少なくないのです。暗くなった瞬間に、山は野生動物たちの聖域になってしまうのかもしれません。

夜のイノシシ

入ってはいけない場所に迷い込んだような感覚がよぎり、思わず走り出したくなるのですが、ホントに何も見えないので一歩一歩スマホのわずかな光を頼りに進むしかない。こんなことなら、懐中電灯持って来れば良かったな~とか後悔しながら。

都内で働いていた頃は、残業や遅番勤務もあり、最終電車で家路に着くこともしばしばでしたが、煌々と明かりがともる駅や飲食店には大勢の人の姿もあって、暗闇の恐怖を感じることなんてまずありませんでした。深夜にジョギングをしていたほどです。

田舎暮らしして初めて、夜でも外を歩けるって、当たり前じゃないんだ。。。ということに気付いた次第です。

江戸時代の飛脚やお伊勢参りなどの旅人は、なんとか宿場に泊まることができたのかもしれませんけど、よく映画に出てくる、歩いて山越えしているうちに日が暮れて「今夜はここで夜を明かそう」 みたいなシチュエーション。焚火をしてそれで暖をとったりしているシーン。

いや~、何気なく観てたけど、あれは強靭なハートがないと無理でしょう。火があったとしても、山の中は眠れるような環境じゃないと思う。

焚火

とにかく、文明に感謝なのです。

そして、暗くなる前に家に入るのが正解 の田舎暮らしでは、夜が長い。店が閉まる時間は早いし、わざわざ出て行く用事もないので、早い時間から夕飯の仕込みを始め、ゆーっくり食事を楽しむ、毎晩テレビやネットや読書や好きなことを満喫できる幸せがあります。

そして、星空も美しいです。

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ふたご座流星群は見逃した。。。)

都会の夜は、何でもあった。飲み会やグルメ、買い物や習い事、移動手段も。夜遅くまで外で過ごすことが可能でした。暮らしのどこに価値を置くか で住むべき場所は人によって変わるということかもしれません。

最後に。最近まで、田舎の夜はとても怖いと思っていた私ですが、少しずつ恐怖感が薄らいでいます。そもそも野生動物は、臆病なので人間の気配を感じると逃げていきます。襲われることは考えづらい(子育て中のクマと鉢合わせなども、房総ではないし。。。)。

化け物もたぶんいないです。せいぜい田んぼの水路に落ちて足をひねるくらいはあるかもしれませんけど、夜道で犯罪に遭うリスクは都会のほうがずっと高いはず。

一日中、誰も通らないこともある農道に、暴漢や変質者が潜んでいるということはありえない。そんな人がいたら相当のアホです。「寒いのにご苦労さま」って言っちゃうかもしれません。

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(フラッシュ炊かないと何も映らない)

毎日の報道番組を見ていると本当に恐ろしいのは人間 だよなぁ。そんなことを考える冬の夜です。皆さま、暖かくしてお休みくださいね。

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福原祐美

千葉県南房総市在住です。
内房線富浦駅から徒歩50分のところにある「福原農園」が仕事場、兼、住まいです。
アラフォーです。

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房州びわを手にとる人に、「びわ農家がどんなことを考えて、どれぐらい手をかけて、びわを育んでいるか」を遠くからでも知っていただけたらなあ、そして福原農園をもっと身近に感じていただけたら嬉しいなあという気持ちでおります。

最近まで20年くらい福祉のお仕事に就いていましたが、突如、自然豊かな南房総で就農することを思い立ちました。

「対人のお仕事から作物を育てるお仕事へ」「都会の喧騒に囲まれた生活からTHE田舎暮らしへ」「独身貴族から農家の長男の嫁に」。。。といういくつもの転身を経て日々感じていることも、好き勝手に書こうと思っています。

色々な方と交流することでより人生は深まると考えておりますので、コメントはお気軽にどうぞ。いつでもお待ちしています。