ネコとネズミと農家の秘密

田舎暮らしびっくり体験
09 /06 2017
こんにちは。福原です。

急~に秋めいてきましたね。柿畑の柿が早くも色付いています。

IMG_3016

甘柿には雌花しかない品種が多く、別品種との間で受粉させるようにしたほうが確実に実が付くということで、複数の品種を混ぜて植えています。

IMG_3017

日照時間が少なかったのに、けっこう甘くなっていて安心。まだ暑い日もあるので、凍らせてシャーベット状にして食べるのも楽しみです。

IMG_3022



さて、今回のテーマは、この夏私の身に起きた、田舎に来て一番辛かったことについて。。。

8月中頃より、身体中に赤いブツブツができ始めたんです。

IMG_3970

腕だけでなく、手の甲、お腹、太もも、すね。。。とそこら中に。しかも、蚊に刺された時の何倍もかゆい。我慢できずにかきむしってしまいます。

日々の虫に刺される頻度が都会より圧倒的に多いのにはもう慣れましたけど、にしてもここまであちこち刺されるもんかな? しかも、農作業中は長そで長ズボンで肌を守っているのに。毛虫や植物にかぶれるなら、触れたところが特にひどくなるはず。こんなにブツブツが広範囲っておかしくない?

IMG_3031

とりあえず、スースーして気持ちいいのでムヒ的なものを塗りたくりながら自分なりに推理を重ねた結果、たどり着いた結論は

これは汗疹(あせも)だ。。。

ネットで調べたところによると、あせもとは「汗を大量にかくことで、排出すべき汗が皮膚の下に溜まってしまい、炎症を起こしたり、水疱ができてしまったりする」 症状のこと。

なるほど〜と合点がいった私。真夏の農作業では、滝のような汗をかきます。特にハウス内の草刈りでは、目に汗が入って前がよく見えなくなることも。ほぼ熱帯です。

IMG_2259

作業に夢中になっていると、タオルでこまめに汗を拭きとるとか、すぐ着替えたり、シャワーを浴びたりってことが後回しになってしまいます。あせもは外仕事をする人の職業病かもしれません。

就農する前は空調完備のオフィスで働いていましたから、汗をかく機会はほとんどなかったんです。過去には身体をよく動かす職場にいたことがあり、プライベートではスポーツするのも好きなのですが、それでも汗をかきづらい体質なのか、単に新陳代謝が衰えているのか、人生で汗だくになった記憶というものがない。

そっかー、汗をかき慣れてない人が物凄く汗をかくと、汗の出口が驚いて処理しきれなくなるんだな、きっと。むしろこれは体質改善したという喜ばしい事態ではないか!?

IMG_3918

よしよし、涼しくなればあせもは落ち着くはずね、と信じていましたが。。。やっぱり、なーんかおかしい。曇っていてあまり汗をかかなかった日でも、ブツブツはどんどん増えてる!! かきむしった時に出た汁が他の皮膚に移ってるからか?? もう〜かゆくてイライラする!!

てなわけで、だんだん思考能力が低下していくのを感じた私は、皮膚科に行ってみることに。たぶん、あせもって言われると思うけどぉ。。。

皮膚科Drが、私の患部を見た瞬間 「あなた、農家でしょ?

私「あ、はい(なんで分かったんだ!?)

Dr「仕事場に、納屋とか蔵があるでしょ?

私「はい。農具倉庫みたいのはいくつもあります

Dr「そこに、ネズミいるでしょ?

私「そうですね。たくさん住んでると思います

Dr「猫、飼ってる?」 ここで、初めて答えがNOの質問が。

私「いえ、ノラ猫はよく見かけますけど、飼ってはいないです

Dr「その赤いブツブツ。イエダニですよ

?? イ・エ・ダ・ニ!!


えーえー、ダニ?、私ダニに刺されまくってたの? うそ〜。そんなはずは。。。だって、私は元潔癖症(どうやって克服したのかはこちら)なだけあって、掃除は億劫がらずにやってます。寝具もこまめに洗濯してます。布団も干してます。バルサンも焚いてます。なのになのに、どぼじてなんでずか~(涙)!?

野ネズミ

(こちらは、山にいる野ネズミ。今回の犯人ではありません)

イエダニは、イエネズミに寄生しているそうです。イエネズミの住処には、イエダニも必ずいる。さらに、ネズミを捕まえて食べるネコが人間の暮らす場所に出入りしていれば、間違いなく人間の住居にもイエダニが入り込むというわけ(イエダニの体長は1ミリ以下。肉眼で確認するのは難しいため、ダニの写真はありません。あしからず)。

私は、ネコは飼っていませんが、ネズミの出入りする倉庫での仕事でイエダニかイエダニの卵を作業服や持ち物にくっつけて自宅に帰ってしまったと思われます。確かに、何度か農園内でネズミの巣や糞を見たことがあります。

IMG_2999

しかも、不運が重なったのが、田舎に来たばかりで電灯に寄ってくる虫の数に恐れおののいた私は、虫が入ってこないように窓を締め切ってしまっていたこと。今考えれば、換気が足りないとダニの餌であるカビが生えやすくなるのは必然でした。

そもそも、今夏はかつてないほどに雨の日が多かった。。。ジメジメしていたので、高温多湿というダニが繁殖しやすい条件があっさり整ってしまっていたのでした。。。

IMG_2897

言い方を変えれば、多少不衛生にしていても、たとえ換気ができていなくても、ネズミの存在さえなければイエダニの被害に遭うことはほとんどないということなんです。だから都会では、決して綺麗好きとは言えない人でも「ダニに刺されてかゆい」とか騒いでいないわけです(※これはあくまでもイエダニのお話。他の種類のダニはどこのおうちにもいて、アレルゲンになる場合があります)。

農家の仕事場には、ネズミは付き物。完全に排除するのは難しいです。とりあえず、私が特別不潔な暮らしをしているわけではないということを、声を大にして言いたい!!

IMG_3029

ちなみに、「夫はなぜダニに刺されてないのでしょう?」 とDrに聞いてみると、「男性は皮膚が厚いのよね 」。な〜に〜?! そんな不公平な。ダニが「こいつは硬くて美味しくなさそうだから、あっちの肌にしよ〜」と私のほうに集中してるってことではないかぁ!! しかしながら、家族の中でダニに刺されたことがあるのは私だけ。生粋の農民は抵抗力が常人の2千倍くらいあるようです。心から羨ましいです。

恨み言を言ってても仕方ないので、とにかくDrに言われた対処法をとることに。50~70度で2時間ほど熱を加えればダニは死滅するとのこと。早速、布団乾燥機を購入。寝具を乾燥しまくる。洋服も乾燥しまくる。ダニが死んでも死骸や卵は残っているので、洗濯機で洗い流す。タンスや衣装ケースもアルコール消毒。

IMG_3028


今回の件で、ネズミとダニ、恐るべし。。。と思ったのですが、もう一つショックなことが。

私は部類のネコ好き。小さい頃からネコを飼っていましたし、道端でも旅先でもネコがいれば寄っていき、ナデナデしたり、抱っこしたりしてしまいます。でも、田舎のネコは野生に近いので、ネズミをとって食べている可能性が高い。ちゅーことは、ネコに触れるのは自分からダニをもらい行くようなものです。今後は、その辺のネコちゃんとは戯れることができない。それがとっても淋しいのです。

IMG_2818

(淋しいので、せめてネコの写真をいっぱいUPしよう!)

そんなわけで、まだダニに刺されたブツブツは完治していませんし、自宅でのダニ撲滅運動は継続中です。毎日が疑心暗鬼で、もう半分ノイローゼこの布団には寝て大丈夫か? ソファは、玄関マットはどうだ? 前にこのパジャマを着た時はけっこう刺された気がするぞ、このタタミは汚染されているに違いない。。。てな具合なのです。

IMG_2204[1]

皆さんはこのダニ恐怖体験に怯えなくてもいいように、ネズミが出入りしている場所には人を刺すダニがいる、でも家の中の適温適湿を維持すれば増殖は避けられる、外ネコとの付き合い方はほどほどに など、今一度確認していただけたら幸いです。

IMG_2817

タイトルからブツブツの正体が何なのか分からないように、本文でもだいぶ引っ張りすぎましたが、今回も最後までお読みいただいてありがとうございました。

IMG_2822




房州びわと山の幸 福原農園のHPはこちらから

よろしければ、クリックお願いいたします。

働くヒトランキング

ブログサークル
ブログにフォーカスしたコミュニティーサービス(SNS)。同じ趣味の仲間とつながろう!


スポンサーサイト

ご当地映画で地元を知りたい

田舎暮らしびっくり体験
08 /31 2017
こんにちは。福原です。

ジンジャーリリーが満開です。

IMG_2899

なんだか両手を挙げて迫ってくるように見える、元気いっぱいの花です。

IMG_2957

お母さんの畑に花ニラが伸びていました。ニラの蕾とその下の茎の部分を花ニラと呼ぶそうです。どんな作物でも花は咲くとは言え、就農し立ての私にとって、花を見たことない野菜ってまだまだ多いものです。

IMG_2877

お浸しにしてみると、ニラ独特の風味に加え、ほんのりと蕾の甘さを感じることができます。実は、この時期しか食すことのできない高級食材とのこと。農家の暮らしでは、都会でせわしない暮らしをしていたら絶対に知ることのなかった食べ物に出会うものです。


さて、突然ですが、皆さんは新しい土地に移り住んで、その土地についてよく知りたいと思った時どうしますか?

自転車に乗って探検するのはいいですね。お寺や神社、博物館や郷土資料館などを巡るのは歴史を紐解く感覚で楽しいものです。図書館に行って、里歩きガイドや民話を借りて読んでみるのもいいですね。地元でできたお友達に、近隣の文化やオススメスポットを教わるという人もいるかもしれません。

IMG_2955

私も、南房総に移り住んで早半年。近所をお散歩したり、通った道を確認しながら地図を眺めたりするのが好きです。地元の食材を美味しく提供してくれる食事処に連れていってもらうのも、その土地になじんでいくようで嬉しいことです。

IMG_2576


しかしながら、この土地をもっと深く知るために触れておくべき?、大事な作品があるのを忘れてました。

八犬伝

江戸時代に滝沢馬琴が記した大衆向け超人気・長編小説 『南総里見八犬伝』です。かつての戦国時代に、安房地域を治めていた大名である里見氏を中心に繰り広げられる物語。と言っても、これはあくまでも南房総を舞台にしたフィクションなんですけどね。

馬琴が28年もかけて完成させた冒険巨編を一から読破するのは大変。そこで耳にしたのが、原作を踏まえながらも、さらにエンターテインメント性を高めてアレンジした映画があるとのこと。それがあの角川作品『里見八犬伝』なのです。主演は、「ちゃんりんしゃん」で一世を風靡?した薬師丸ひろ子さん。

IMG_2901

フィクションだろうが、何だろうが、南房総に実在した里見氏をモチーフにした物語なんですから、この地の歴史を学ぶための入り口となれば、最高じゃないか! ということで、早速AmazonでDVDをお買い上げしたのでした。

ある日の夕飯を食べながら鑑賞。古い映画だからとあまり期待せずに観始めたのですが。。。食事を箸で口に運ぶ手が止まるほどのスペクタクル!!思っていた以上に面白すぎました。

馬琴の南総里見八犬伝の100年後という設定で、まだ戦国時代のはずなのに、要所で流れるのが洋楽!アクションシーンには、大ムカデや大蛇が飛ぶ飛ぶ。え?なんで急にそうなるの?というシーンの連続。魔法か、超能力か??違和感だらけで笑いが止まらないのです。

IMG_2903

いえ、決して馬鹿にしているわけではありません。だって、今から34年前に製作された特撮映画です。現代のようなCGがあるわけではないのに、2時間以上ある本編の間ずっと飽きさせないのは凄いです。それもそのはず、これはあの深作欣二監督の作品でした。アドベンチャーあり。ヒューマンドラマあり。お色気あり。のちのハリウッド作品などにも影響を与えたのでは?と思うような下りもいくつかありました。

一言で説明すれば、薬師丸ひろ子さん演じるやんちゃなお姫様(里見家唯一の生き残り)が、お姫様を助けるよう運命づけられた八犬士(なんで犬っていう字が入るのかは、理由があります)の協力を得て、妖怪の親玉を倒すことで一族の仇を討つというお話。伏線のストーリーも色々あって、それぞれのキャラクターの生き様に感情移入できるようになっています。

八犬伝 漫画
(このようなかっこいいイラスト付きの児童書も出ています。映画はちゃっちいわ〜 と思われる方は、書籍でお気に入りを探してみるのもいいですね)

それにしても、若き日の薬師丸ひろ子さんと相手役の真田広之さんのタダ者ではない存在感。薬師丸さんの目ヂカラは、他の女優さんには真似できない。惹き込まれます。真田さんの、あの若さですでに鍛え抜かれた肉体も、さすがなのです。ずーっと見ていたくなりました。

それ以外の登場人物にも、のちの名俳優、名女優になった方々が勢ぞろい。やはり才能のある人は、数十年前から輝きを放っているのでした。それをチェックするだけでも面白い!(特典で、人物相関図まであります)

IMG_2902

結局、映画の中で、「館山(城)」という地名が出てきたのは、2、3回??でしたが、そしてロケ地も別に房総ではなさそうなのですが。。。地元を舞台にした映画があるっていうだけでもワクワクするじゃないですか!(だんだん言うことがいいかげんになってるな。。。)

自分の住む街のご当地作品に触れることを通して、もっと地元を好きになるというのもなかなかなものだと思うのですが、いかがでしょうか。それではまたの日に。



房州びわと山の幸 福原農園のHPはこちらから

よろしければ、クリックお願いいたします。

働くヒトランキング

ブログサークル
ブログにフォーカスしたコミュニティーサービス(SNS)。同じ趣味の仲間とつながろう!

古民家ノスタルジィ<着工>

田舎暮らしびっくり体験
07 /22 2017
こんにちは。福原です。

梅雨明けの発表がありましたね。

IMG_2399

もはや枯れてしまったと思われていたブドウが知らぬ間に実をつけていました。

IMG_2436

こんなに暑い日が続いていても、ちゃーんと土から水と養分を吸い上げています。すでに夏バテ気味の自分が少々情けない感じ。。。


さて、前にこのブログでも書いた母屋の改修が始まりました。

IMG_2440[1]

築300年ということで、建物の土台の組み直し、傾きの調整から必要。大がかりな工事になります。

びわの繁忙期が終わったらすぐに荷物の運び出しを始めましたが。。。ここ数十年は誰も住んでいなかったとはいえ、先祖代々、当農園の家族が住んできたおうちです。

家族の思い出を彩る調度品、台所用品、書籍などがわんさか眠っていました。

IMG_1233[1]

中には、戦前からあるのでは?とか、文化的価値があるのでは?思われるものも。

IMG_2256[1]

空っぽにするのに数日要し、ようやく着工にこぎつけました。


この母屋を新居としたいと思ったのには、訳があります。昔から、小綺麗なホテルやペンションよりも鄙びた温泉宿が好き、あるいは、眺めが良くて設備のしっかりした高層マンションよりも、木のぬくもりが感じられる落ち着いた和風戸建てに魅力を感じるという私の志向の問題もありますが

IMG_2488[1]

四十路過ぎて嫁いだ先で、家族の歩みの重さを受け止めながら、そして、ご先祖様に見守られながら(実際、居間にはご先祖の写真がずらっと飾ってありました)この住居で暮らすことができたら、後から来た自分が自然と溶け込んでいけるのではないかなと思えたんですよね。

IMG_2446[1]

さらに、当農園は、お義父さんのお仕事の関係、お義母さんの社交的な人柄もあり、かねてより来客が多い家でした。母屋のノスタルジックな雰囲気に癒しを感じ、ぜひ保全して欲しいと思っている人は少なくないようです。少々欲張りかもしれませんが、たくさんの人に訪れてもらえるよう、いずれ農家民泊のような活用もできたらいいなと考えています。

IMG_2443[1]


さて、ここで気になるのが、この住居の築年数は本当に300年か という点。いや、家族の人の話を疑っているわけではないですけどね、だって300年前といったら18世紀頃の江戸時代。。。

IMG_2448[1]

徳川吉宗が目安箱を設置したり、杉田玄白が解体新書を記したりとかあそこらへん(日本史の知識が薄すぎ)。世界史で言うと、フランス革命とかナポレオンとかよりも前ですよ。マジですか。。。

なにしろ、築300年という事実を証明するものがないんですから。口承のみ!!人間、話は伝わるうちにでっかくなりますからねぇ。

というわけで、館山市立博物館へ。

IMG_2490

こちらは先に訪れた別館。館山城跡が博物館になっています。馬琴の『南総里見八犬伝』に関する資料が揃い、ついでに展望も最高!!

IMG_2472

そしてそして、本館には(写真は撮れませんでしたけど)、約300年前に建てられた安房地方の農家屋敷を再現した展示がありました。玄関を入ってすぐの仏間や神棚、いろりのある居間、東側にかまどがある炊場、縁側に面した客間。間取りもさることながら、どれも重厚な梁と柱が印象的です。かなり我が家の母屋と似てます。

IMG_2478

築300年の証拠にはなりませんけど、確かに江戸時代から南房総で一般的だった民家の特徴を備えている模様(決して豪農ではなく、庶民のおうち)。てなわけで、ちょっぴり疑惑?は晴れた形です。。。


今回の改修では、一旦建物を解体して、まだ使える部分の基礎だけ残すというやり方。

IMG_2487[1]

どれくらい、300年の重みや趣きを残せるのか、設計図を見ただけでは分かりませんけど、たくさんの人の暮らしや人生を抱えてきたこの建物で過ごせる日を楽しみにしているんです。晩秋には、改修工事が完了します。

IMG_2477



房州びわと山の幸 福原農園のHPはこちらから

よろしければ、クリックお願いいたします。

働くヒトランキング

ブログサークル
ブログにフォーカスしたコミュニティーサービス(SNS)。同じ趣味の仲間とつながろう!

観光地ラプソディ(狂詩曲)

田舎暮らしびっくり体験
05 /17 2017
*『写真でほっこりクイズ⑥~この子の天敵は~』の答えは、この記事の一番下です。*

こんにちは。福原です。

なんだかスッキリしないお天気が続いていますね。皆さんは、5月病になっていませんか? なりかけてるって人は、自然の中に身を置くのが一番です。そうしたらきっと、ほとんどのことはちっぽけに感じますって!

IMG_1818[1]


農地にさくらんぼがなっていました。

IMG_1754[1]

さくらんぼがなる木は、桜は桜でも、お花見の桜とは種類が全く違うそうです。食べてみると、心がほころぶような甘酸っぱい味でした。


さて、南房総の富浦地域では、ハウスのびわ狩りの季節到来です。

IMG_1556[1]

今年は、露地栽培(屋根のないお外で作ってるということ)のびわも、長かった冬の影響で収穫時期が遅れそうですが

ハウスびわも、ハウス内で温度管理をしているものの、やはり外気の気温の影響は受けます。例年より1週間から10日くらいは熟すのが遅れているとのこと。

GWはとっくに終わりましたが、ここ数日になってようやく観光バスがやって来て、びわ狩りを楽しもうという集団のお客さんの姿を見かけるようになっています。

IMG_1785[1]

福原農園の近所にもハウスびわ屋さんがたくさんあり、道端ののぼりから活気を感じとることができます。

IMG_1810[1]

露地びわの旬は長くても、一年のうちのほんの2週間程度。その時期とずらして長くびわを楽しむために開発されてきたハウスびわの収穫時期と合わせても、一年のうちたったひと月程度しかびわは食べられない。

ということはつまり、一年の大半は閑散期、この辺りは人口密度が低〜い状態が続くのです!

IMG_1442[1]

当農園から歩いて3分のところに道の駅おおつの里 花倶楽部がありますが、道の駅にもかかわらず普段は人っ子一人いない。。。

それがこの時期、にわかに人が増え始めると、なんだか観光地に住んでいる気分です(増えたと言ってもこの程度↓)。

IMG_1805[1]


旅行好きの私。かつて国内を旅して回っていた頃、メジャーな観光地のど真ん中にあるおうちやそこに住む人を見て

観光地に住んでると苦労が多いだろうなぁ。観光客を迷惑に思っているだろうなぁ

とちょっとばかし不憫に思っていました。

マナーを無視した写真撮影、ゴミのポイ捨てなどをする観光客はたくさんいますし

道路や交通機関は混雑するし、観光客が近所をうろうろしていたら、なんだか休みの日でものんびりできないのではと想像してしまいます。

しかし、今、超マイナー観光地に住み始めて思うのは

こんなところまで遊びに来てくれて、ありがとう

という気持ちです。

だって、知る人ぞ知る特産品や名所って、来てくれる人がいなくなったら廃れてしまいますもの。

私は、千葉県内に実家があり、20年くらいは一応県北に住んでいたのですが。。。

売り場のびわ

正直に申しますと、千葉県でスイカと落花生が有名なことは知っていても、房総がびわの産地だということは知りませんでした。

おそらく本格的に農家に転職しようと考えなければ、房総びわが贈答品として喜ばれていること、それぐらい大きくて美味しいびわにするために伝統の技術が活かされていることなども知らずに終わったと思います。

ハウスのびわ(大房)

でも、びわが地味だけど実は旬の短い高級フルーツであることをちゃーんとキャッチしてくれているお客さん、そしてびわを楽しみにわざわざ足を運んでくれるお客さんがいる、という事実を大事にしたいという気持ちにもなってくるわけです。

そういう人を少しでも増やすために、このブログを書いていると言っても過言ではありません!!


と、ここからは余談。。。

何を隠そう、福原農園はハイキングコースの中にあります。

IMG_1440[1]

これは、道の駅にある看板。

滝沢馬琴の小説南総里見八犬伝(これ、フィクションですけどね)で少し聞き覚えのある里見氏のお城跡を目指す、歴史ロマンティックウォーキングコースに従って歩いて行くと、あまりにも自然に当農園の玄関やびわ山を通ります。地元の人の日常生活圏が、観光スポットの一部と化しているわけです。

IMG_1444[1]

ははは。ハイキングコースに住まいも職場もあるとかいう人いるんだねぇ。大変だ、そりゃ。

ってここにいるんです!

たまに、びわ山で脚立や木に(必死な形相で)登って作業していると

あの~、城山(しろやま)の山頂まであと何分くらいですか?

と突然葉っぱの向こうからハイカーに質問され、驚いて下に落ちそうになることがあります。

はい、もうすぐですよ。山道が急なのでお気を付けて。

親切な地元民として明るく答えますが、よその人が急に目の前に現れるとけっこうびっくりしちゃうもんです。

まぁ、言うても、そういうことは週1回か2回くらいですけど。。。超マイナーなハイキングコースなんで。

道案内をしておきながら、実はまだ自分もこの城山(標高183メートル)を制覇していない。。。地元民として一度は行っておかねばと思い、先日登ってみました!

IMG_1565[1]

仕事場のびわ山を出発し、あまり整備されていないハイキングロードを進むこと約10分。お散歩感覚で、鬱蒼とした林の中を抜けると

DSC_7106[1]


低名山。。。とりあえず頂上に到着。眺めはこんな感じです。。。

DSC_7096[1]


さらに、頂上から続く、知らないと見逃してしまいそうな脇道を少し下ってみると。。。

南房総市の指定文化財にもなっているホルトの木(戦国時代あたりにポルトガルから入ってきた樹齢300年の木です)が、とても静かに存在しています。もうここは宮崎駿の世界。幻想的です。

IMG_1572[1]


栄枯盛衰を繰り返す人間たちの歴史をずっとそこで見守ってきたであろう木を見上げれば、観光地だの、パワースポットだのと騒いでいるのがお恥ずかしくなってきますが

メジャーな観光スポットに飽きたら、あるいは、日常生活に疲れてしまったら

IMG_1573[1]

ぜひおいでくださいね。お待ちしています。

IMG_1824[1]




『写真でほっこりクイズ⑥~この子の天敵は~』の答え。

野ねずみを捕食しないのは、①野うさぎ④ガマガエルでした。

世界各地に、カエルがねずみを飲み込んだという記録がいくつかあるようですが。。。普通は、食物連鎖の上位にある動物を食べることはないですよね。

それでは、次回のほっこりクイズもお楽しみに。


房州びわと山の幸 福原農園のHPはこちらから

よろしければ、クリックお願いいたします。

働くヒトランキング

ブログサークル
ブログにフォーカスしたコミュニティーサービス(SNS)。同じ趣味の仲間とつながろう!

風と共に去ったら困る

田舎暮らしびっくり体験
05 /08 2017
*『写真でほっこりクイズ⑤~この鳥の鳴き声は~』の正解は、この記事の一番下です。*

こんにちは。福原です。

DSC_7170[1]


こちらではGW中、どこの田んぼでも田植えが行われていました。きらめく水面に苗が整然と並んでいるのを見ると、「よし、うちも頑張るぞ」と張り切る気持ちになってきます。

DSC_7189[1]


そして、ソラマメも出始めましたよ。

IMG_3338


まだ実が小さくて柔らかいですが、とても甘いです。塩茹でして食べたら、次は桜エビとかき揚げにしました。

IMG_3332


ソラマメ焼きそば。旬のものは何したって美味しいです。

IMG_1728[1]



さてさて、先日より、親指腱鞘炎自宅待機を命じられていた私なのですが、人が働いている時間に家でじっとしているのは、かえって気が滅入って休めない。。。

結局、上司(である夫)に頼み込んで、「コンつめないで、休みながらゆっくりやる」と約束した上で作業に復帰したのでした。

久しぶりに出勤し、ポカポカした山の上にいると、気持ちは晴れ晴れ。親指の痛みさえ軽くなった気がします。

IMG_1671[1]


ところが、山の天気は変わりやすい。あっという間に雲行きが怪しくなってくることは、もうしょっちゅうです。山では、天気予報も当てにはできません。

IMG_1672[1]


そして、どこからともなく強風が吹き始めます。不穏な空気です。

IMG_1701[1]



こちらの生活に入って、予想していなかったけど驚いたことのひとつに、風がやたら強いことがあります。

強風注意報が発令される日だって、珍しくありません。

たぶん、さえぎるものがないからですかね。。。周りが田んぼと畑ばっかりなので。

DSC_7157[1]


都心でも、ビルとビルの間を強風が吹き、まともに前に進めないことがありますが、ずっと外を歩いているわけでもないので、風を意識して生活するということはあまりなかったような気がします。

たまに、東京メトロ東西線が強風を理由に運転見合わせをしていると、「え?この程度の風で止まる??」と驚いたものです。都会の交通網は、風には対応していないのです。

自宅では、風で物干し竿が吹き飛ばされてしまうことがあります。洗濯物が落ちるのではなく、台ごと倒れます。破壊力が半端ないです。

IMG_1670[1]


市部に住んでいる時は、雨戸を閉める習慣がなかったのですが、こちらでは雨戸を閉めないと風の音がうるさくて眠れないこともしばしば。

家の目の前が山なので(家と山の間に何もない!)、山から吹きおろす風をもろに受けてしまうようです。

DSC_7164[1]



これが、山の上、高い木の上だったら、なおさら風の威力は増します。

葉っぱが風に抵抗し、樹幹全体が大きく揺れると、心臓がドキッとして恐怖感を覚えます。

木の上では両手を離して作業しているため、瞬時に幹や近くの枝につかまらないと、バランスを崩して落ちてしまいます。

IMG_1735[1]


風が強い時の山は、ゴーとうなるように不気味な音を出します。

次は、もっと大きいのが行くよ

とでも言っているかのように。さっきまで穏やかな安らぎを与えてくれていた同じ山とは思えません。

IMG_1733[1]


(写真では、強風を表現できないのが残念!)

こういう時、人は、走馬灯のように過去の出来事が頭をよぎると言います。

若干話がそれますが。。。

長年、福祉・医療系の現場でお仕事をしてきた中では、患者さんや利用者さんの生き死にに関わる事態が何度もあり

生き死に直面せずとも、その人の生活の大きな転換点や人生の底と思われる場面に立ち会い、時には、その人の健康や安全を守るために本人や家族と喧嘩をしたり、関係者に説得・交渉をしたりという業務も。

IMG_3348


人間関係に神経をすり減らすことが多い職業では、鬱やその他の身体的不調で職場を去っていく同僚の背中を見送ることも少なくなく、その度に自分がもっと助けられたんではないか、次は自分の番ではないかと苦しみます。

重い責任やストレスから逃れるために転職を思い立ったわけではないですが、就農して「ここでは、人の生き死にを直視しなくていいんだ」とほっとする気持ちが正直あったと思います。

でも、あれ?

今、私、自分の命が危ないんじゃ??

思わぬ誤算。。。

IMG_1631[1]


こういう場合、農家では、より風の影響が少ないびわ山に移動したり、強風などの天候不良には逆らわず、その日は早目に仕事を終わりにしたりという判断をします。

仕事上の安全管理ができてこそ、本物の農家なのでしょう。

私は、人の人生に深く触れる仕事ではなくなりましたが、自然豊かな土地を守っていくこと、あるいは食の楽しさや食の安心を伝えることを通して、これから繋がる誰かを元気にしていきたいのです。



『写真でほっこりクイズ⑤~この鳥の鳴き声は~』の正解は

①けけーんけん(金属音に近い)。キジの鳴き声でした。

畑に来たキジ


おとぎ話『桃太郎』では、なんとなく地味な存在のキジですが、さすが国鳥。派手ですね。

ちなみに、②きゅぅ~ぴぃ~(かなりの高音)は、サシバの鳴き声。猛禽類の仲間なのに、声はキュートです。
③ぐ~ぐ~ぽぽー(聞いてると眠くなる)は、キジバトの鳴き声。日本人なら一度は聞いたことがありそうです。

次回のほっこりクイズもお楽しみに。


房州びわと山の幸 福原農園のHPはこちらから

よろしければクリックをお願いいたします。どの記事がどれくらい読んでいただいているか参考にいたします。

働くヒトランキング

ブログサークル
ブログにフォーカスしたコミュニティーサービス(SNS)。同じ趣味の仲間とつながろう!


福原祐美

千葉県南房総市在住です。
内房線富浦駅から徒歩50分のところにある「福原農園」が仕事場、兼、住まいです。
アラフォーです。

IMG_0153[2]


房州びわを手にとる人に、「びわ農家がどんなことを考えて、どれぐらい手をかけて、びわを育んでいるか」を遠くからでも知っていただけたらなあ、そして福原農園をもっと身近に感じていただけたら嬉しいなあという気持ちでおります。

最近まで20年くらい福祉のお仕事に就いていましたが、突如、自然豊かな南房総で就農することを思い立ちました。

「対人のお仕事から作物を育てるお仕事へ」「都会の喧騒に囲まれた生活からTHE田舎暮らしへ」「独身貴族から農家の長男の嫁に」。。。といういくつもの転身を経て日々感じていることも、好き勝手に書こうと思っています。

色々な方と交流することでより人生は深まると考えておりますので、コメントはお気軽にどうぞ。いつでもお待ちしています。