身体を張って、びわの種酒を試すのだ

ちょっと一呼吸のコーナー
02 /17 2018
 2018房州びわのご注文受付スタート! 福原農園のHPはこちらから


こんにちは。就農一年目の福原です。近所に蝋梅(ロウバイ)が咲いています。名前の通り、お花の内側まで蝋細工のようです。

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彩りの少ない真冬に咲く花たち、特に愛おしく感じませんか。

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さて、今日はびわの種について書かせていただきます。福原農園では、10年ほど前からびわの種の販売を始めました。

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色々使えるびわの種。年を追うごとに問い合わせが増え、例年受付開始と共に注文が殺到。びわから取り出した種を100キロ以上確保していても、早い年では1か月もせずに売り切れていました。

当農園では旬の時期にびわ食べ放題(詳しくはこちら)を催していますが、ご自分が食べたびわから取り出した種を、ビニールに入れて持ち帰るお客様の姿も多く見られたほど、種人気が続いておりました。

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ところが、私が福原農園にやってきた昨年、種の注文が激減。。。年が明けた今でもまだ在庫が業務用冷凍庫に残っている状況です。私が来てから急に売れなくなったって、なんでなのかしら。。。と不吉に思っていると

売れ行きが悪くなった大きな原因と思われることが判明。それは、農林水産省がHPで公開した文書において「びわの種の粉末は食べないように 」と注意喚起を行い、それに伴ってメディアでも立て続けに「びわの種は危ない」と報道されるようになったことです。

簡単に説明すると、自然界に存在するシアン化合物という、人体に有毒な物質の一種(アミグダリンという成分)が、びわの種には多く含まれている、これが体内で分解される時に青酸という毒物に変化する、海外では種を大量摂取したことによる健康被害も出ている、種を粉末にすると大量摂取しやすくなるので粉末では食べないでね と言うことなのです。

びわの種の洗浄後

ここで、びわの種は摂取量を守れば素晴らしい生薬です、がんが治った人も大勢いるんですよ なんて、宣伝するつもりは全くなく。。。実は、いまだアミグダリンの有効性については、科学的に明確な立証がなされているわけではないのです。

民間・自然療法の分野では、効能があると認めた研究がいくつかあります(こちら)。福原農園のびわの種の購入者の中にも「西洋医学の治療法では良くならなかったのに、種を服用したら元気が戻った 」とお便りを下さった方も少なくないのですが(こちら)、正直それも具体的なデータ(エビデンス)があるわけではないんです。

圧力鍋で煮たびわの種

(食べる人は、圧力鍋で煮たり、蜂蜜漬けにしたりして柔らかくする。でも一日一粒とか適量を守っている)

そもそも、全ての人に効く薬って存在しないですよね。相性がある。そして、毒にも転じやすいのが薬。何だって摂りすぎは良くないに決まってます。特に処方箋によらない薬は、効用と副作用のリスクを天秤にかけて自己責任で服用するしかありません。

そんなわけで、「それで買い控えが起きていたのか~なるほどね 」とうちの家族は納得したわけなんです。福原農園では、そもそも種を粉末状にしたものは販売していませんし、じわじわエキスを抽出する焼酎漬け用として販売していますから、コンプライアンス的な問題はないのですが、びわの種全部が悪いもののように扱われるのはなんだか残念。。。粉末にしなければ、大丈夫なのに~。

びわの種の焼酎漬け

(焼酎漬け)

古くから「びわには、万病を癒す薬効がある 」と伝えられ、びわの種の焼酎漬けは、口内炎、歯肉炎、咳止めなどに効果があると言われています。最近、親知らずを抜いて、口の中にぽっかり開いた穴が痛いわ、歯間ブラシの使い過ぎで歯茎から血が出ているわ、何かとお口のトラブルが多い私としては、もし本当に効果があるならば毎日飲んじゃいたいくらい。

飲まなくても、薄めて化粧水や入浴剤として使っている人もいるそうです。

しかも、びわの種には特有の芳香があり、びわの種酒は特にかぐわしいと聞きます。今じゃ、大きい声では言えませんが、びわの種をフードプロセッサーでガリガリして作った杏仁豆腐は、普通の杏仁豆腐を超える濃厚な味わいでした。ホントは大量生産したいです。

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種が売れないと福原農園存続の危機ということは別にないけれど、びわの種をこのまま葬り去らず、絶対何か活用したほうがいい! なんかそんな気がする!!

じゃあ、これは自分で試すしかないねということで、びわの種酒作りにチャレンジしてみました! 焼酎漬けとの違いは、飲みやすくお砂糖を入れているところです。呑む気満々です。

まず、びわの種1キロを用意。長期保存できるよう凍らせていたので、まず解凍。

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スーパーで、ホワイトリカーと氷砂糖を買ってきました。

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そして、保存容器。用意するものはこれだけです。

種は洗い、ぬめりをとってから瓶に入れます。瓶は、少量の焼酎で消毒してから使いました。

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次に、氷砂糖とホワイトリカーをドボドボと豪快に入れます。はい、これで仕込み完了です。

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あとは、思い付いた時にシェイクしてあげればOK。

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味はどうかって? いや、それが、少なくとも3~4か月は漬けこまないと種の茶色いエキスが出ないようで。。。甘~い香りはすでにしています。毎晩呑むのが楽しみ💛(”のむ”の字がいつのまにか変わっている。。。あくまでも薬用として試すつもりだが)。

呑み頃、いや、飲み頃は夏です。また、ご報告いたします。気になる方は、試飲に来てくださいね。

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職場愛をのれんに込めて

ちょっと一呼吸のコーナー
02 /08 2018
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こんにちは。就農一年目の福原です。寒空の下、が咲き始めています。

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早春ですね~。

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福原農園では、ハウス内のびわの袋かけがほぼ完了したところです。9000枚近くの実に袋がかかりました。これで虫や鳥の被害を受ける心配はなくなり、良い色付きが期待できることになります。

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あとは、収穫予定の5月まで温度管理や水やりに気を配りながら、美味しいびわに成長することを祈るのみです。

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(茶色い袋がいっぱい)


さて、突然ですが、読者の皆さまはご自身の職場への帰属意識ってお持ちですか?

私は、自分の所属している組織に対して帰属意識が持てないと、なんだか楽しく働けないほうです。組織の方向性や実績に誇りを感じ、トップや上司の考え方も信頼できていると、よりお仕事を頑張れる気がするんです。

道案内の看板作り

過去に働いてきた福祉系の職場では、自分がその施設や病院のスタッフの一員であり、ここで働くことが私は好きなのだ という気持ちが周りにも伝わると、チームの士気が高まり、さらには利用者や患者さんたちにも安心感を与えることができるということもあり

職場で支給されたスタッフジャンパーを積極的に着用してみたり、職場のマスコットキャラクターを身に付けてみたり、スタッフブログに職場愛を書いてみたり、色々していました。

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(ダサいけど)

福原農園の一員である今、帰属意識って。。。難しいですね。家族経営の農家ですと、組織イコール家族ですからね。帰属意識が持ててないってなると、家族も仕事も全部ヤダ、みたいなことにきっとなっちゃいます。

私の場合は、「この農園で仕事がしたい 」という思いが先にあって就農&結婚しているので、「職場が好きじゃないから、仕事もつまんな~い 」みたいなことは今のところはないのですが

ハウスのびわ(大房)

(びわを食べるのも大好き)

せっかく巡り合った好きな仕事。このブログ以外でも、びわ農家への帰属意識をもっと前面に出したいなぁ と思い、何かないかしらと考えました。

古民家のリフォームの際、夫の意見により、客人用の洗面シンクがびわ色の陶器になりました。夫なりのびわ愛を表現した形ですね、たぶん。

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そこで私も、旬の時期が短いびわを一年中身近に感じられるよう、インテリアにびわの葉染めを取り入れることを思いつきました(唐突だな)。

と言うのも、リフォームしたばかりの台所が外から丸見え。まぁ、わざわざ誰も覗きに来ないとは思いますけど、落ち着かないのは確か。洋風カーテンをかけるのもなんか違う気がするし、どうしたもんかと悩んでいたんですよね。

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(Before)

早速、準備開始です。

まず、のれん屋さんで麻100パーセントの白無地のれんを購入。

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(上部の縫い目をとって、2枚に分ける)

草木染めは、生地の中のタンパク質と反応して色が付きますので、タンパク質を含まない麻やコットンなどは、前もって人工的にたんぱく質を染み込ませると良いそうです。

無調整豆乳を2倍くらいに薄めて、のれんを漬け置き。

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軽く脱水して、乾かします。

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次に、一番重要なびわの葉を採取します。びわの実は、光合成する葉っぱから養分を得て大きくなりますので、葉っぱをとり過ぎると申し訳ないことに。控えめにこのくらい。。。

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(カゴ一杯)

それをハサミでざく切りに。風雨に耐える必要があるびわの葉は、バリバリした感じでとても硬いです。また腱鞘炎になるかと思いました。

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びわの葉を大きな鍋で煮出します。煮出す時間は、季節や目指す色によって異なるそうですが、私は勘で?1時間ほどぐつぐつやってました(夢中でやっていて、写真撮り忘れ。。。)

煮出した液を濾します。

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(あの頑丈な葉っぱも、だいぶくたくたになった)

のれんを、全て同じ色ではなく、微妙にグラデーションをつけたかったので、煮出した液を分け、それぞれに別々の媒染液を混ぜます。
※媒染液とは、植物の色素に金属イオンを結び付けることで、発色の良さや色止め効果が狙えるもの。

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(左は、10円玉を酢に浸して作った媒染液。右は、お漬物に使う焼きミョウバンを溶かしたアルミニウム媒染液)

これも初めてなので、量はこんなもんかなという感覚で加えました(大丈夫なのか??)。そして、のれんを投入。

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鍋の様子をたまに見に行って、時々のれんをひっくり返しつつ、好みの色になってきたら火を止め、そのまま冷めるまで放置。色をゆっくり定着させます。

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あとは、洗濯機で水洗いして、干します。麻は乾燥するとごわごわになるので、柔軟剤を入れましたよ。

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(びわの葉っぱだけだとオレンジ色。銅媒染したものはピンクがかった色。アルミニウム媒染したものは黄みがかった色)

出来上がって見てびっくり。わ〜何これ~!! なんであの濃い緑の葉っぱから、こんな可愛らしいカラーが出るのか?? 不思議〜。あのふくよかなびわの色を彷彿させるグラデーションが見事に現れているじゃないですか! 自画自賛ですけど、素敵すぎます。。。

これを、通販で購入した突っ張り棒に通して、お勝手に下げます。

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かくして、我が家のプライバシーは守られ、いつもびわをそばに感じられるお部屋になりました♪

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(After)

一回目でこんなに良い仕上がりになるとは、もしや、わたくし、草木染めに隠れたセンスを持っているのでは。。。と調子に乗りたくもなりますが、そうではなく、びわは色素が強い植物。適当にやっても(?)それなりに染まってくれる、失敗しにくい素材なのです。

色ムラも味になるのが、草木染めの魅力ですね。

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皆さまは、普段からご自身の職場への愛を意識したり、表現したりされていますでしょうか? とにもかくにも楽しく働けることは幸せなことですよね。

それではごきげんよう。

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イノシシから農地を守るための華麗なる妄想

ちょっと一呼吸のコーナー
01 /31 2018
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こんにちは。就農一年目の福原です。びわの木のたもとに、フキノトウが出ています。早速天ぷらにして食べたいです。

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関東では今週も雪の予報が出ており、厳しい寒さはまだまだ続きそうですが、春がひょっこり顔を覗かせているのを見つけるとなんだか和みます。

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(セイヨウタンポポ)

さて、私は昨年5月より、農業事務所が主催する新規就農者セミナーに参加しています。これは、三ヶ年で地域農業を担う人材を育成する目的で講義や実習が組まれているものです。

うっかりしていましたが、セミナーを修了するには卒業研究(プロジェクト活動)を行わなければなりません。

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卒業研究のテーマは何でも良くて、例えば「○○の肥料を使ってみたら、収穫量がどのくらい伸びたよ 」とか、「○○について工夫してみたら、害虫被害が減りました 」とか、仕事上で困っていることを課題とし、その改善に取り組み、調査や実験方法を記録、結果を分析するのですが

私がびわ農家として解決したいテーマは、えーと。。。特に浮かばない。。。。びわ農家の仕事が新鮮で毎日充実しているからか、はたまたまだまだ修行の身であるためか、私がこの農園をもっと良くするんだ!というような当事者意識・問題意識に欠けているようです。。。

これではいかん。来週のテーマ締め切りまでに、何かしらの研究テーマを決めなければ。というわけで、家にある書籍を眺めてネタ探し。。。

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びわ農家が直面している重要課題と言えば、やはりイノシシの被害が増え続けていることです。

福原農園では、びわが実っていない時期でも農地を毎日のように荒らされ、まだ根っこが深く張っていない苗木も起こしては倒され、延々と続くイノシシとの戦いに、怒りを通り越して不毛感さえ感じることがあります。

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(イノシシが泥んこ遊びをした跡。足跡や糞があちらこちらに)

でも、イノシシ問題には、今のところ決定的な解決方法がないのです。猟友会の皆さんが捕獲に努めてくださっているものの、天敵もおらず、一度にたくさんの子どもを産むイノシシは母数があまりにも多くなりすぎていて、ちょっと駆除したくらいでは被害は減らないのです。

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(イノシシの泥んこ遊びに巻き込まれて倒されたびわの木。遊ぶなら他でやってくれ)

当農園では、びわ山に防獣ネットを張り巡らしたり、イノシシが触れると電気が流れる柵を施したり、エサ欲しさに入ったら出られなくなる箱罠と呼ばれる檻を設置したり、他の農家同様、色々な取り組みをしていますが、イマイチ効果は出ていません。

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なぜなら、イノシシはイメージよりもずっと貪欲でずっとしつこいのです。人間の気配が消える夜の時間帯に、「どうやったら、あそこに見えるご馳走が手に入るかな 」と思考錯誤しているのだから、まぁ敵わないですよね。

要するに、奴らは起きている時間ずっとそればかりやっている暇人。だから、こちらが何か手を打っても、突破されるのは時間の問題なのです。

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(ネット越しに見えるご馳走は甘夏)

イノシシが何度も農地に侵入を試みているうちに、ある一頭がたまたま(例えば、フェンスが壊れているところを見つけて鼻先を突っ込んだら運良くフェンスが持ち上がったとか)農地に入れた→食べ物にありつけた→あそこには美味しいものがあるよとお仲間にも教える

その後、農地にその侵入ルートを他の群れのイノシシも見つけて、大量のイノシシが入ってきてしまうことに。

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(大雨で傾いた金網をイノシシたちがすかさず見つけ、乗り越えるようになってしまった場所)

もっと頑丈なフェンスにすればいいのに、と思いますよね。私も実際、金網やネットを設置しましたので同じ気持ちでした。「これだけしっかり支柱を立てたから大丈夫だろう 」とその時は考えていたのです。

ところが、そこが自然相手の仕事の難しさ。ひとたび台風や大雨があると、上から土砂が崩れてきたり、倒木があったり、あっという間にイノシシ対策で設置したものがグラグラになってしまいます。

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(風でまくれ上がったネット。イノシシがくぐれてしまう)

電柵もしかり。雑草が伸びて電気の線に触れればショートしてしまうし、機械本体の電池が切れてしまうということもありえます。

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(通電しているかのチェックが大事)

つまり、農地全体の点検、メンテナンスを怠ると、すぐにイノシシに付け入れられるということなのですが、それが農地がとても広いためになかなか行き届かない、久しぶりに別のびわ山に行ってみるとまた入られていたとなりがちなのが実情です。

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(うさぎの糞より断然大きいコロコロウンチ)

また、イノシシが農地に近づくと何か音が出る仕掛けにしておくとか、人間の匂いがするものを置いておくとか、そういったものも効果は最初だけ。イノシシはすぐに慣れてしまいます。

TVで紹介されていましたが、北海道のメーカーがイノシシ被害に悩む農家のために開発した、スーパーモンスターウルフという狼型ロボットがあります。

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(これです。人間が見ても恐ろしい)

こんなにイカつくて目も光るし、声も発するのに、これでさえ何も攻撃してこないと分かると、イノシシは素通りしてまた農地に侵入し始めるのです。

そういうわけで、イノシシとの戦いは完全に追いかけっこになっています。恒久的にイノシシを追い払うには、「○○を設置したから安心 」ではなく、イノシシに「なんだか昨日までと雰囲気が違うぞ。この土地に入ったら、怖い目に合いそうな気がする 」と感じさせ続ける必要があるのです。

箱罠に、いくらふかし芋などの好物を入れておいても、イノシシが滅多に捕まらないのは、人間の気配が濃い場所には警戒して近づかないから。すなわち食いしん坊だけど慎重派というイノシシの野生動物ならではの習性を利用するのが賢明なのです。

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(箱罠。奥までイノシシが入ると、ガチャンと柵が下りる仕組みだが、あまりかからない)

そこで、私が思いついたのは、犬を飼うことです。は?と思われるかもしれませんが、我が家で犬を飼い始める→毎日散歩しなくてはならない→一週間で全ての農地を巡回できるように散歩コースを組む→イノシシは、人間プラス犬の匂いまでする場所には臆病だから近づきづらい→イノシシの被害が減る。なんて、素晴らしい。。。

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(実家で飼っていた犬。お散歩大好きだった)

散歩中、農地に繋がるイノシシロード(けもの道)を見つけて、犬にそこでウンチでもしてもらえば最高。イノシシはその道はもう使えなくなるはずです。

犬を飼うメリットは他にもあって、毎日犬と農地を見回るので、フェンスの支柱が倒れそうだとか、強風でネットが破れてるとか異常事態にも早く気付くことが出来ます。ついでに、散歩で私のダイエットも出来て一石三鳥くらいです。素晴らしい。。。

さ~ら~に、犬を飼う以外にもっと素敵な方法があります。これは、複数のイノシシ対策の書籍に書いてあることですが、農地で牛を飼育することです。

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広い農地に動く生き物が1匹でもいると、ハートが弱いイノシシには相当な抑止力になります。牛は平和的な生き物で、イノシシに吠えるとか威嚇するとか攻撃性の面では期待できないのですが、あの大きい身体。存在しているだけでイノシシはビビるのです。

仮に犬を農地に繋ぎっぱなしで飼うとすると、集団で訪れるイノシシに1匹で立ち向かわなくてはならず、何だかかわいそうな気がしますが、牛は恐らくイノシシなんかには動じず、ひたすら草を食べているはず。。。そう!牛を飼うと、草刈りの負担も大幅に減らすことが出来るのです。牛のエサ代もかかりません。

牛を飼う→牛がかわいくなる→牛を見に行きたくなって家族が以前より頻繁に農地を見に行く→そのうち近所でも話題になり、色々な人が牛をなでに来る→相当数の人間の匂いが農地の周りに残る→イノシシ被害が減る、という算段です。素晴らしい。。。

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(ヤギでも悪くないかも)

除草用の牛やヤギのレンタル業者もあるようですので、すぐにでも実現しそうです(ホントか?)。これで、犬や牛の飼育により、どれだけイノシシの被害が減ったかを検証して卒業研究とすればいいのだ。わーい、なんか楽しくなってきた!あとは、家族の説得と近所の人に理解を求めるだけ。。。

こーんな妄想が膨らむのは、私が無類の動物好きだからです。ホントは一番好きなのはネコなのですが、事情があってネコは飼えそうにないので(詳しくは過去の記事。こちら)、番犬や家畜がうちにいたらいいなぁと考え始めたら止まらず。

いや、妄想では終わらせないぜ! 福原農園が牛を飼い始めたら、ぜひ牛を愛でに福原農園に遊びに来てくださいね。それではまた。

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正しくない農家ブログの書き方

ちょっと一呼吸のコーナー
01 /21 2018
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こんにちは。就農一年目の福原です。畑の青梗菜が食べ頃です。私が(家族に教えを請いまくりながら)就農して初めて作った野菜です。

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都内に居た頃、ベランダでミニトマトなどの栽培を試みたこともあったのですが、知識がなく、ろくに世話もしなかったので、まともに収穫できたことは一度もなく。。。そういうわけで自分が食べる物を自分で作ったという体験には喜びもひとしおなのです。

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(ベビーリーフ。虫がつかず育てやすかった)

食事を作っていて、「もうちょっと緑色が欲しいな」と思ったら、すぐに畑に野菜を採りに行ける生活。これ、憧れでした。もっともっと、苦労も含め生産者の思いを肌で感じられるように頑張っていきます。

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(みそ汁に小松菜を足す)


さて、今日はこのブログについて書かせていただきたいと思います。と言いますのも、今やっている作業があまりにも地味で。。。

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(排水路の中に水を求めて侵入し、そのままはびこった竹の地下茎を、鋸で切断しながら引っ張り出す)

かつ、とにかく地道な作業なので(一度でも地下茎と戦ったことのある人になら共感してもらえるはず!)

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(排水路内にもう竹が生えちゃってるんだもん)

ブログのテーマとしてはどうかと思いまして

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(か、硬すぎる。。。心が折れる作業ランキング3位までには絶対入る)

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(食パン一斤みたいに取り出せるとちょっと嬉しいが、こういうことは稀だ)

今回は、就農してからこれまで90回くらい記事をUPしてきたこのブログについて、振り返らせていただくことにしました。


このブログを始める時の目標は、「びわを買ってくださったお客様、あるいはびわを買う場所を探している新規のお客様に対し、福原農園のびわのことを知ってもらう」ことでした。

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(毎年、びわ食べ放題に来てくださっているお客様)

しかーし、実際心の中では、「そうは言っても、世の中の人はそんなに暇じゃないし、身内は読んでくれるかもしれないけど。。。」 と思っておりました。

予想通り、ブログを始めた時は、読者の多くが福原農園の親戚や関係者、私の友人知人でした。もちろん、とてもありがたい気持ちでしたけど、義理で読んでいただいてる気がしてなんだか申し訳ないなぁという感じもありました。

ところが書いていくにつれ、想定外に読者層の広がりが見えてきたんです。例えば

過去に福原農園でびわやその他の農作物を買ってくださったお客様が、「最近、農園はどんな感じかなぁ」と思い出して訪れてくれるようになったり

びわに携わっている同業者の方が、「福原さんところ、今○○の作業やってるのね」など仕事上の情報交換のツールとして活用してくださったり

自宅のお庭にびわの木を植えている方が、「今の時期はどんなケアをすればいいのか」など栽培方法を知りたい時に見てくださったり

就農や農家に嫁ぐことを検討している方が、私の体験談を参考にしようと目を通してくださったり

古民家のリフォームに関心を持ってくださっている方が覗いてくださったり

ブログ用の写真を保存している写真サイトのフレンドさんが、「この写真は何? ブログでどんなふうに紹介されているのか?」と興味を持ってチェックしてくださったり。。。

と嬉しい驚きが続いているのです!! ブログを書くことで、こんなに大勢の人と繋がれるとは思ってもみませんでした。いつでもどこでも負担のない感覚で関われる、ネットというものの底知れぬ力を実感すると共に

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(農家ブログランキングでは、デッドヒート中)

びわ農家の情報を必要としている人なんて、普通に考えたらほとんどいないはずなのに、忙しい合間をぬって当ブログに遊びに来てくださっている方たちへの感謝の気持ちを忘れないようにしたいのです。

何を隠そう、私はこれまでの人生で、誰かのブログをフォローするという習慣は一切なく、「他人のブログ読む暇があったら、1分でも多く寝たいわ〜」とふとどきすぎる生活を送っていたのですから。過去の私の馬鹿野郎、もったいないことしていたなと今なら思います。

だから、いつも読者の方には恩返ししたい気持ちでいっぱいで、「ブログを読んで、びわの注文をしました」という人には割引したらどうかと言い出し、夫(である上司)を困らせているほどです。

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(Facebook経由で訪問し、いいねボタンを押してくれる人がこんなに)

でもこのブログ、けっこう異端かもしれません。試しに、人気ブログにするための条件について調べてみると。。。

読者層のターゲットを絞れ」「毎日、更新しろ」「ひとつの記事で伝えることは、ひとつにしろ」「ひとつの記事が長くなる時は、小見出しをつけろ」「ひとつの段落は、スマホで見た時も3行以内になるように短くしろ」「検索ワードを意識して、文章に盛り込め」などなど、色々書いてあるのですが

私、ひとつも守っていない のです。

私が、ブログを書く時に唯一気を付けていることは、「記事の最初に、里山の風景や旬の味覚など、季節を感じられる写真を入れること」と「専門用語を使わずに、誰にでも分かりやすい言葉で書くこと」くらいです。

後者に関しては、自分自身が素人なので、必然的に専門用語がないブログになっておりますね。あと、書きたいテーマがない時は、無理して書かないというマイルールもあるかな。。。

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(ブログサークルで、フォローしてくださる人も増えた)

当初は、「そんなに書きたいことばっかりないよ」と、ブログを続けること自体にあまり自信がなかったのですが(実際、記事を書き続けることに苦痛を感じて、ブログを辞めてしまう人は多い)

メールやコメント欄などで、「慣れない農作業に戸惑いながらも頑張っていますね。応援していますよ」というようなメッセージを読者の方からいただくことが何度もあり、大いに励みになってきました。

また、先日、私の友人から「あなたのブログを読むと、”働くということ”についていつも考えさせられるよ」 と言われ、涙が出るほど感激しました。思うところがあり、別の業界から意を決してびわの世界に移ってきた自分の揺れる心境を受け止めてもらえている気がしたんです。本当にありがとう。

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(いつも畳の部屋で、ごろごろしながら書いている)

そんなわけで、テーマがバラバラ過ぎる、ターゲットがすでにファンになっている人なのか見込み客なのか絞り切れていない、やたら文章が長いのに読みやすい工夫がされていないなど、農家ブログとしてはダメダメなこのブログなのですが

しかも、顧客獲得に役立ってる感じは今のところ全然しないブログなのですが(おいおい。。。)、多種多様な読者の方と細く長く繋がれている現状が楽しいので、これからもこれまで通り、グダグダな感じで書いていくことになっちゃいそうです。もちろん、ご意見ご感想はいつでもお待ちしています。

今後とも、無理のない範囲でのお付き合い、よろしくお願いいたします。

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2018年ハウスびわデビュー(予定)

ちょっと一呼吸のコーナー
12 /12 2017
加工用びわの種のご注文受付中 福原農園のHPはこちらから


こんにちは。就農一年目の福原です。本格的に冬到来ですね。日本水仙も満開に近づいています。

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(遠くまで真っ白)

あまりに気温が低いと、山の仕事は体調が悪くなってしまうので、今日は倉庫内で、水仙や原木椎茸を直売所に出す準備を行うことにしました。

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(全国発送も受付中です→こちら

シイタケの出荷

ところで、福原農園では、山で育てる露地びわに加え、2018年からハウスびわの収穫を始めます。

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ハウスが建ってからこれまでは、ハウスの中で苗木をひたすら大きく育てていました。大きく育てるには、毎年全てのつぼみを落とし(花もぎのように残さない)

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(つぼみを折る前)


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(折った後)

木自体が大きくなるためのエネルギーを、花を咲かせたり、実を膨らませたりするのに使われてしまわないようにしていたんです。

ハウスびわ(富房)の樹

(この大きさにするのに、約5年)

というわけで、この冬からハウス内で煖房を炊きます。山では、マイナス3度以下の気温が数時間続いてしまうと、多くのびわの実が死んでしまうのですが、ハウスびわはその心配がないので安心と言えます。

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(ハウス用暖房機)

長い柄のついたハンドルをきゅるきゅる回すと

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ハウスの天井や側面のビニールが閉まっていきます。煖房稼働準備完了です。

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(これで熱帯植物園状態に)

福原農園のハウスで栽培しているのは、富房という品種です。

富房

ハウスびわの先駆者ほづみびわランドさんで研修させてもらった際に富房をいただく機会がありましたが、「え~何これ、ずーっと食べ続けた~い!」と思うほどの濃厚果汁。ハウスと実にかける袋の二重の温室効果でたっぷり甘くなるんです。

ハウスびわの袋かけ

(ハウスでも実に袋を一つずつかける)

とはいえ、ハウス栽培はお金がかかります。ハウスの建設費用に加え、毎年の燃料費。メンテナンスにおいても、露地びわより手がかかります。それでも、当農園でハウスびわを始めることにしたのは

従来よりも早く出荷できるびわは、世の中的に市場価値が高い から

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高級果物店では、初物が高値で販売)

というのはもちろんありますが。。。ハウスびわは、露地びわと1か月程度、収穫時期をずらすことができるので、同じマンパワーでより多くのびわをお客様に届けできる ようになるからなんです。身体はひとつしかないもんで。

旬の6月よりも一足先に房州びわを手に入れたい(贈りたい)、あるいは露地びわと違う品種も食べてみたいという方は、どうかハウスびわの存在を頭の片隅に置いておいてくださいませ。ハウスびわの出来具合を細かくチェックして、発送準備が出来次第、このブログやHPでお知らせさせていただきます!!

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まだ先のお話が多くて恐縮ですが、2018年も福原農園のびわをよろしくお願いいたします。



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福原祐美

千葉県南房総市在住です。
内房線富浦駅から徒歩50分のところにある「福原農園」が仕事場、兼、住まいです。
アラフォーです。

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房州びわを手にとる人に、「びわ農家がどんなことを考えて、どれぐらい手をかけて、びわを育んでいるか」を遠くからでも知っていただけたらなあ、そして福原農園をもっと身近に感じていただけたら嬉しいなあという気持ちでおります。

最近まで20年くらい福祉のお仕事に就いていましたが、突如、自然豊かな南房総で就農することを思い立ちました。

「対人のお仕事から作物を育てるお仕事へ」「都会の喧騒に囲まれた生活からTHE田舎暮らしへ」「独身貴族から農家の長男の嫁に」。。。といういくつもの転身を経て日々感じていることも、好き勝手に書こうと思っています。

色々な方と交流することでより人生は深まると考えておりますので、コメントはお気軽にどうぞ。いつでもお待ちしています。