ご当地映画で地元を知りたい

田舎暮らしびっくり体験
08 /31 2017
こんにちは。福原です。

ジンジャーリリーが満開です。

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なんだか両手を挙げて迫ってくるように見える、元気いっぱいの花です。

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お母さんの畑に花ニラが伸びていました。ニラの蕾とその下の茎の部分を花ニラと呼ぶそうです。どんな作物でも花は咲くとは言え、就農し立ての私にとって、花を見たことない野菜ってまだまだ多いものです。

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お浸しにしてみると、ニラ独特の風味に加え、ほんのりと蕾の甘さを感じることができます。実は、この時期しか食すことのできない高級食材とのこと。農家の暮らしでは、都会でせわしない暮らしをしていたら絶対に知ることのなかった食べ物に出会うものです。


さて、突然ですが、皆さんは新しい土地に移り住んで、その土地についてよく知りたいと思った時どうしますか?

自転車に乗って探検するのはいいですね。お寺や神社、博物館や郷土資料館などを巡るのは歴史を紐解く感覚で楽しいものです。図書館に行って、里歩きガイドや民話を借りて読んでみるのもいいですね。地元でできたお友達に、近隣の文化やオススメスポットを教わるという人もいるかもしれません。

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私も、南房総に移り住んで早半年。近所をお散歩したり、通った道を確認しながら地図を眺めたりするのが好きです。地元の食材を美味しく提供してくれる食事処に連れていってもらうのも、その土地になじんでいくようで嬉しいことです。

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しかしながら、この土地をもっと深く知るために触れておくべき?、大事な作品があるのを忘れてました。

八犬伝

江戸時代に滝沢馬琴が記した大衆向け超人気・長編小説 『南総里見八犬伝』です。かつての戦国時代に、安房地域を治めていた大名である里見氏を中心に繰り広げられる物語。と言っても、これはあくまでも南房総を舞台にしたフィクションなんですけどね。

馬琴が28年もかけて完成させた冒険巨編を一から読破するのは大変。そこで耳にしたのが、原作を踏まえながらも、さらにエンターテインメント性を高めてアレンジした映画があるとのこと。それがあの角川作品『里見八犬伝』なのです。主演は、「ちゃんりんしゃん」で一世を風靡?した薬師丸ひろ子さん。

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フィクションだろうが、何だろうが、南房総に実在した里見氏をモチーフにした物語なんですから、この地の歴史を学ぶための入り口となれば、最高じゃないか! ということで、早速AmazonでDVDをお買い上げしたのでした。

ある日の夕飯を食べながら鑑賞。古い映画だからとあまり期待せずに観始めたのですが。。。食事を箸で口に運ぶ手が止まるほどのスペクタクル!!思っていた以上に面白すぎました。

馬琴の南総里見八犬伝の100年後という設定で、まだ戦国時代のはずなのに、要所で流れるのが洋楽!アクションシーンには、大ムカデや大蛇が飛ぶ飛ぶ。え?なんで急にそうなるの?というシーンの連続。魔法か、超能力か??違和感だらけで笑いが止まらないのです。

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いえ、決して馬鹿にしているわけではありません。だって、今から34年前に製作された特撮映画です。現代のようなCGがあるわけではないのに、2時間以上ある本編の間ずっと飽きさせないのは凄いです。それもそのはず、これはあの深作欣二監督の作品でした。アドベンチャーあり。ヒューマンドラマあり。お色気あり。のちのハリウッド作品などにも影響を与えたのでは?と思うような下りもいくつかありました。

一言で説明すれば、薬師丸ひろ子さん演じるやんちゃなお姫様(里見家唯一の生き残り)が、お姫様を助けるよう運命づけられた八犬士(なんで犬っていう字が入るのかは、理由があります)の協力を得て、妖怪の親玉を倒すことで一族の仇を討つというお話。伏線のストーリーも色々あって、それぞれのキャラクターの生き様に感情移入できるようになっています。

八犬伝 漫画
(このようなかっこいいイラスト付きの児童書も出ています。映画はちゃっちいわ〜 と思われる方は、書籍でお気に入りを探してみるのもいいですね)

それにしても、若き日の薬師丸ひろ子さんと相手役の真田広之さんのタダ者ではない存在感。薬師丸さんの目ヂカラは、他の女優さんには真似できない。惹き込まれます。真田さんの、あの若さですでに鍛え抜かれた肉体も、さすがなのです。ずーっと見ていたくなりました。

それ以外の登場人物にも、のちの名俳優、名女優になった方々が勢ぞろい。やはり才能のある人は、数十年前から輝きを放っているのでした。それをチェックするだけでも面白い!(特典で、人物相関図まであります)

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結局、映画の中で、「館山(城)」という地名が出てきたのは、2、3回??でしたが、そしてロケ地も別に房総ではなさそうなのですが。。。地元を舞台にした映画があるっていうだけでもワクワクするじゃないですか!(だんだん言うことがいいかげんになってるな。。。)

自分の住む街のご当地作品に触れることを通して、もっと地元を好きになるというのもなかなかなものだと思うのですが、いかがでしょうか。それではまたの日に。



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スズメバチ戦記

びわってこんな風に育ててるんだ
08 /28 2017
こんにちは。福原です。

こちらでは、あちこちの田んぼで稲刈りが始まりました。

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当農園でも昔はお米を作っていたものの、今は田んぼだったところもびわ栽培に充てています。米の価格が安い現在では、米作りで利益を上げるのは大変です。よその田んぼの黄金色に輝く稲穂を見ると、日本の蔵はここにありと満たされた気持ちになるのですが。

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さて、当農園では最近、これまでイノシシ除けに毎年設置してきた電柵に代わり、ワイヤーメッシュなるものをびわ山に張り巡らしております。

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電柵の場合は、電気がショートしないようにこまめに草刈りをするなどの管理が大変でしたが、ワイヤーメッシュで囲ってしまえばメンテナンスの手間も減り、物理的にイノシシなどの害獣がびわに近づけなくなります。

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支柱を立てて、メッシュを針金で固定していきます。

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しゃがんで針金をしばっているとすぐさま蚊やアブが襲ってくるので、蚊取り線香をぶら下げて撃退しています。まぁそれでも刺される時は刺されるのですが、お線香の煙に包まれると少しは安心できます。

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当農園は、一応ハイキングコースの中にあるので、ハイカーが通る場所はメッシュではなくネットを張って、またいだり、取り外したりできるようにしました。

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さて、作業の道具を毎回山の上に運ぶのはしんどいので、道具置き場にしている小屋があるのですが。。。

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なんと、ちょっと見ない間に小屋の奥に大きなハチの巣ができているではありませんか!! しかも、直径40〜50センチはありそう。あの白と薄茶色のグラデーションは、間違いなくスズメバチ。巣の周りをウロウロしています。

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小屋に道具を取りに行こうにも、スズメバチが出入りしている中を突破しなくてはいけないので、こ、怖いです。。。

就農してからというもの、ヘビやムカデや毛虫など色々な生き物に出くわし、好きにはなれないけれど、向こうから飛びついてくるわけでもないので見る分には平気になっていますが、ハチは別格

黒目は大きいし、眼光は鋭いし(主観)、ただただ女王様のために自分の命さえ投げ打つ盲目的な強さを持ち、働きバチの彼らに一度ロックオンされたらもう逃げられない感じがしてしまいます。

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上司(である夫)は、「こちらが攻撃する意志を見せなければ、向こうから襲ってくることはないよ」と言っていますが、そう言われてもね。あの「ブオンブオン」という不気味な羽音が近づいてくるだけで、慌ててバタついてしまいます。攻撃の意志はなくても、騒いでいるのを「こいつは怪しい」「 」と判断される可能性だってありますよねぇ。

スズメバチはびわの害虫ではありませんが(むしろびわを食い荒らす他の虫たちを食べてくれる益虫)、このままでは仕事に支障があります。でも、巣を撤去するにしたって、何百匹もスズメバチが住んでいる巣をすんなりポキッと折らせてくれるわけもなく、総攻撃を受けるに決まってます。まずスズメバチの数を減らして、弱体化させるのが良さそうです。そういうわけでスズメバチトラップを仕掛けてみることになりました。

焼酎と糖度の高い飲み物を一定の割合でブレンドし、カッターで穴を開けたペットボトルの中に入れます。今回はオレンジジュースを使用。液体が発酵する香りに誘われて入ってきたスズメバチを捕獲できるという仕組みです。

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スズメバチの飛行ルートに、いくつもトラップを仕掛けます。知らない人が見たら、なんか変な景色ですね。

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1週間後。蟻んちょや蛾など他の虫はたくさん入っていますが、スズメバチは一匹も入っていません。。。アルコール度数が低かったのか、お砂糖が足りなかったのか。なんとも残念。バナナやブドウなどの発酵が進む果物を追加して様子を見ようと思います。

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しかしながら、夏から秋にかけては、スズメバチの活動が最も活発なシーズン。彼らの攻撃性もMAXなのですが、冬になればなんと働きバチ達は一匹残らず死滅するそうです。そうしたら、巣は案外簡単に取り除くことができるかもしれない。つまりは、寒くなるまで待つか。。。

ちなみに、都会に住んでいた頃は、もしスズメバチの巣を見つけても自治体に連絡すれば撤去してもらえると思い込んでいましたが、多くの自治体では「土地の所有者の責任で処理してください」となっているそうです。駆除用の道具や防護服の貸し出し、駆除業者を依頼する場合の補助があるならまだラッキー。あくまでも自己責任なのです。知りませんでした。

てなわけで、スズメバチ達に小屋を占拠された状態がしばらくは続くのでした。。。皆さんも、スズメバチに出会ったら刺激しないように、お気を付けて。

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木登りつながりで、名作再び

びわってこんな風に育ててるんだ
08 /25 2017
こんにちは。福原です。

夏休みももう終わりですね。こちらでは、元気のいい甥っ子や姪っ子たちとの行き来もおしまいになり、ちょっぴり物悲しい感じです。

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夫の妹さんに白ゴーヤーをいただきました。

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下は、豆板醤炒め。緑のゴーヤーより苦くないと聞いていたのですが、けっこう苦かったです。。。今年の夏はゴーヤーをたくさん食べ、調理法のレパートリーも増やし、苦さを味わう楽しみが少し分かった気がしました。

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そうそう、ポットに植えておいたびわの種たちが(2か月くらい経っていたので存在を忘れかけていましたが。。。)、発芽していました。 

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家で食べたびわの種を埋めただけなのですが、10個に1個くらいの割合で芽が出ています。これでたくさんの実を付ける木に育ったら、儲けもんです。

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ただ、びわは種から育てると実を付けるまでに10年近くかかってしまうので、通常は接穂(つぎほ、または接ぎ木)と言って、丈夫な品種を台木にして育てたい品種を接ぎます(接いだ場所がくっつくまで、テープで保護しています)。

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そうすると、実を付けるまでの年数を短縮できるそうです。下は、すっかりくっついた状態。よく見ると接合ラインが分かりますね。この苗木も、やがてどこかのびわ山に移植され、いつの日か大木に成長します。

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さて今回は、農作業のお話ではなく、漫画のご紹介。この夏、福原農園の女性陣の間では、『キャンディ・キャンディ』のコミック読破がちょっとしたブームでした。

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どうして、『キャンディ・キャンディ』かと言えば、びわ農家にとって、木登り名人であるキャンディは師匠とも呼ぶべき人物。

びわの袋かけや収穫時には木に登って作業するわけですが、びわの木には下のように足を乗っけやすい枝ばかりでなく

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こーんな鋭角に足をかけて登らなくてはいけない箇所もたくさんあり、足がつることもしばしば。。。毎度泣かされてしまいます。

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それなのにキャンディは、何の装備もなく、どんな木でもあっという間に高い枝まで登り切ります。木登りでキャンディの右に出る者はいないのです。それでおてんばが度を越えていると怒られてしまうのですが。

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そんなこんなで、幼い日に夢中になってアニメ版を観ていたのが懐かしくなり、①巻からコミックを読み返すことにしました。

私と同世代かそれ以上の女性にはなじみのある作品のはずですが(アニメ放映されていたのは1976~1979年)、大人になってから改めて読むと、物凄い衝撃

少女漫画なのに、主人公がそばかすだらけで特別かわいくない。少女漫画なのに、主要な登場人物が何人も死んでしまう。少女漫画なのに、一番好きな人と結ばれない。少女漫画なのに、第一次世界大戦などシリアスな社会情勢を物語に反映している。。。とまぁ驚きの連続。

あしながおじさん」的な要素もあり、ある意味王道のシンデレラストーリーなのですが、あまり古さを感じないところが不思議です。しかもキャンディが、出てくる異性という異性からモテモテなのに、それがちいともわざとらしくなく、キャンディなら惚れちゃうよね という気にこっちもさせられちゃうのです。

孤児院育ちのキャンディが、陰湿な嫌がらせや周囲の人の無理解などの逆境にめげず、いじめっ子にも「暇ね~。他にすることないのかしら?」「いじめる楽しさを奪ったら可哀想かなぁ 」などと言いながら、かわしていく様は愉快爽快です。

何不自由ない家柄に生まれたのに性格が歪んでしまっている(母親や大叔母の間違った価値観を学習してしまったと思われます)ニールとイライザ兄妹と、親の顔も知らずに施設で育ったけれど誰からも愛される存在のキャンディの対比。やっぱり人は、貧しさや複雑な生い立ち、苦難が次々降りかかるような環境であっても、良き養育者や擁護者に恵まれれば、すくすくとまっすぐ育つことができるんだよねと。ああ、なんてメッセージの深い作品でしょう。

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続編があれば、大人になったニールとイライザの人格の修正が可能だったのかどうかが気になるところですが。。。

というわけで、思わず声を出して笑ったり、感情移入しすぎて何度も涙したりで、一気に全⑥巻を読み進めてしまいました。昨今、いじめを苦にして自らの命を絶ってしまう子どもたちのニュースを耳にすることが多いのですが、過去にこの作品があったおかげで、救われたいじめられっ子や改心したいじめっ子もいたかもしれないなぁ、今この作品を読めば勇気づけられる子もいるんじゃないかなぁと思ってしまうのでした。

ぜひ、アニメで観た記憶があるという人も、ストーリーちゃんと知らないわという人も、手にしてみてくださいね。

しかしながら、1997年頃にこの作品を巡る著作権トラブルがあった関係で、今後『キャンディ・キャンディ』のコミックやDVD、グッズなどは世の中に広く出回ることはないと思われます。原作者の水木杏子さんと作画のいがらしゆみこさんはまさしく天才だと思うのですが、裁判沙汰になってしまったと聞くと甚だ残念。。。

現在けっこう手に入れにくいコミックですが、福原農園に遊びに来た方にはもれなく読んでいただけます。全巻揃えてお待ちしております。

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もっと田舎が好きになる写真シリーズ②

ちょっと一呼吸のコーナー
08 /22 2017
こんにちは。福原です。

最近、文字数の多い記事が続いたからか、「いいね」ボタンをポチッとしてくださる方が減ったかも。。。そういうわけで、10秒で読める写真シリーズ第2弾。


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『ひと目会ったその日から、恋の花咲くこともある♥』



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『(モザイクにしてるつもりかもしれないけどほぼ丸見えの)白いポンポコリンさん』



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『キャッツ♥アイの出勤』


それではまた。

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農家って言ってもどこの農家に嫁ぐべきかの話

農家の長男と結婚してみた
08 /18 2017
こんにちは。福原です。

前代未聞に日差しが少ない今夏。そんな中でも、トウモロコシが実りの季節を迎えています。

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茹でて食べるだけだと飽きてしまうのですが、フライパンで転がして焼くと香ばしさ満点。バター醤油味です。

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さてさて、ここ最近取り組んでいる作業。何らかの理由で枯れてしまったびわの木を撤去して

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そこに新しい苗木を移植するお仕事。

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枯れてしまった理由は、土の中にある病気の菌が入ってしまった、虫に幹を食べられて弱ってしまった、など色々です。

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枯れた木を撤去する方法としては、根こそぎ引っこ抜くか、それが難しい場合は根元からノコギリで伐採します。

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スコップで新しい苗木を埋める穴を掘って元肥を入れ、そこにポットから出した元気な苗木をセット。土をかぶせたら作業完了です。

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びわの一部の枝だけが枯れている場合は、その部分だけをノコギリで切り落とすことも。下は、大きな枝が浮いててイリュージョンみたいになってますが、切った枝が他の枝に引っかかってなかなか落ちないでいるところ。木に登った状態でノコギリを使うので、高度なテクニックを要します。

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常に苗木を健康な状態で維持し、育て上げ、収穫できるように備える努力が、5年後、10年後の農園の未来を左右すると言えます。現在の主力であるびわの木たち(20年選手かそれ以上)が、いつ引退しても大丈夫なように。

ああ、それにしても感慨深い。苗木の移植作業。実は、私が一番最初に行った農作業がこれなんです。結婚前に、当農園で農業研修をさせてもらった際に体験しました。

眼を閉じると、あの時の感動を思い出します。「自然の中で汗をかくって、なんて気持ちいいの!」と心を震わせながら、穴掘りの疲れや筋肉痛などものともせず、ただただ楽しくて、張り切って作業をしたものです。

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現在はというと、手の痛みが悪化しないよう、こういったバリバリの肉体労働は上司(である夫)に任せ、私はあまり手に負担がかからない作業(肥料まきや害虫駆除など)を中心に担当しています。残念ながら、穴掘りもあまりやっておりません。。。

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まぁ、それはちょっと置いといて、初めて農業研修に来て穴掘りしたその約半年後、私は就農すると同時に当農園の長男の嫁になったのでした。

「農家の長男と結婚することにした」と周りの人に告白した時、結婚願望ゼロの仕事人間を公言していたためか、ずいぶん驚かれました。

え?農家の嫁は大変だと聞くけど、大丈夫なの?」「その年齢で農業始めてやっていけるの?」と心配もされました。そう言われるのも無理はないです。農家のことも、作物のことも、自然との付き合い方も、何も知らない人間でしたから。

でも、私は本気でした。

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(以下、適当な写真がないので、農園で撮った写真が続きます)

そんな田舎に行くなんて、よっぽど旦那さんになる人に惚れてるんだね~」とも言われましたが、それも少し違いました。愛した人がたまたま農家の人だったわけでも、農家の人と結婚したから仕方なく就農したわけでもなく、最初から就農したかったんです。

私は、これまでの職業人生で繰り返し失敗し、悩み、苦しんできた課題=「仕事のやりがいやプロ意識を追求するあまり、心と身体のバランスを崩してしまう」を克服するためには、180度環境を変えてみるしかない、凝り固まったワーカホリックから卒業するには就農し、田舎暮らしにどっぷり浸かるのが良いかもしれないという考えに行き着いていました。

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日が暮れたらうちに入らざるをえない、残業したくてもできない農業。自然や天候次第だからこそ、無理をしない暮らしが実践できる農家。自分自身についてしまった垢みたいなもの(悪習慣や思考の癖)や、福祉や医療の仕事でどっぷり漬かってきた人々の病理みたいものから少し距離をおいてみて、生き物からエネルギーをもらったり、摂理を教わったりする生き方に賭けてみたかったんです。

なので、夫(である、今の上司)と知り合う前から、農家の仕事が本当に自分に出来そうかどうかを探っていました。今の時代は、未経験でも農業を試みることができるボラバイトWWOOF(ウーフ)などの仕組みがあるので、就農を志す人への門戸は広く開かれています。

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とはいえ、農業って言っても幅が広い。コメ農家もあれば、野菜農家もある。果樹農家もあれば、花農家もある。牧場で働くのだって農業です。家族経営の農家もあれば、株式会社や農業法人の形態をとっているところもあります。

農業やりたいって言う割に、農業のことを全くと言っていいほど分かっていなかった私は、どういう作物を育てたいかとか、どんなスタイルの農家で働きたいかなどを選べなかったんですよね。

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転職するのに具体的に何がしたいかがはっきり言えなかったなんてお恥ずかしい話ですが、自分が唯一こだわったポイントは、「この年齢で就農したいという人間を温かく迎えてくれて、丁寧に指導してもらえるか」です。言い換えれば、「焦りとかプレッシャーとかをあまり感じずに、安心して農業を覚えていけそうな場所かどうか」をさり気なくチェックしたということ。

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そういうわけで、縁あって当農園の農園主と知り合った私は、農業研修などで実際の農作業を体験しつつ、農園のメンバーと交流するうちに、「この人達なら、自然の中で働く喜びを教えてくれそう」「アホな私でも、あきらめずに面倒?見てくれると信じられる!」という気持ちになっていきました。

元々は雇用される形で農業の経験を積ませていただくことを想定していたのですが、そのうち「結婚して家族になるほうが田舎では自然。後半の人生、それも面白いかも」と思うようになり、あっという間に長男の嫁になったわけなんです。

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おかげさまで、「こんなこともできないの? こんなことも知らないの?」と言われたことはただの一度もなく、「経験のないことなのに、よく頑張ってるよね」と農園の皆さんに温かく育てていただいています。

複数の福祉系の現場を渡り歩いて、色々な人の人生や家族の形を見させていただくことが多かった前半の人生。そこで学んだことが、どこの農家で就農するかの判断基準にとても役立ったなと思っています。

「別にびわ農家じゃなくても良かったんじゃないの」と言われれば、まぁそうなのですが、結果的に今、びわの仕事が楽しいと思えているので、自分にとっては正しい選択だったんだと思います。

こういう形での就農&結婚はかなりのレアケースみたいですが、どなたかの参考になれば(ならないだろうな)幸いです。

それではまた懲りずにお会いしましょう。

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「軽トラ野郎」への道

農家の生活あるある
08 /14 2017
こんにちは。福原です。

8月9日、南房総市のお隣の館山で花火大会が開催されました。花火大会に行くのも、浴衣を着るのも10年以上ぶりです。

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台風で一日延期となったこともあり、場所取りせずに悠々と見られました。名物「水中花火」のドンというお腹に響く音と、館山湾の静かな波の音のコラボは思った以上に風流で素晴らしかったです。

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忙しい職場で働いていると、海や花火、ビアガーデンなどの風物詩を楽しむ余裕がないどころか、桜や紅葉などの季節の移ろいにさえ気付かないまま、1年が過ぎ去ってしまうなんてこともありますよね。そう考えると農家の仕事は、イベントや旅行など何か予定があれば、そこに合わせて作業スケジュールを調整しやすいという利点があります。


さて、先日、前々からやりたいと思っていた軽トラの運転練習を始めました。

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農家のお仕事は身一つで出来るわけではなく、車で運ぶしかない重い道具がけっこう多いんですよね。農機はもちろん、スコップ一つだって手で持って山を登るのは大変ですし、収穫した大量のびわも軽トラでないと運搬できません。

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毎回、軽トラに荷物を積んでから仕事場の山に向かいます。紛れもなく、軽トラの運転は農家の基本スキル

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軽トラの運転ができず、乗っけてもらうしかない存在だと、いつも上司と一緒に行動しなくてはならず、なんだか自立していない感じ。。。

たまに、農家の女性が軽トラで通り過ぎるのを見ると、自分の仕事の準備と後始末は自分でやってます 的な姿に「かっこいいわ~」と思っています。

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そういうわけで、びわの繁忙期が過ぎたら、軽トラの運転にチャレンジしようと心に決めていたわけなんです。

しかし、ここで早速問題が浮上。当農園にある軽トラはなんと!!どれもマニュアル車。古いから仕方ないです。

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不幸中の幸い?なことに、私は20年以上前にマニュアル免許を取得していたので乗る資格は一応あるものの、その間ただの一度もマニュアル車を運転したことはありません(しかも、ペーパードライバー歴がかなり長い。。。)

はて、クラッチって何だったかな~というレベル。教習所で教わったことで覚えているのは、坂道発進ではハンドブレーキがないと危ない。。。ということぐらいです。

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これは、助手席で指導する上司(である夫)の怒りを買わないようにしないと、とびくびくしながら運転席に乗り込みました。

半クラの感覚が分からず、エンストを繰り返しまくる。。。なんでこんな複雑な仕組みなの、もっと単純な操作で動くようにしてくれと心の中で叫びつつ練習を重ねると、だんだんギアチェンジの成功率が高くなってきました!

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交通量の多い道路では、後ろの車に迷惑をかけてしまうこともあるでしょうが、さすが田舎。どこでも練習し放題です。よーし、この調子でちょっとずつ自信をつけていこうと思っていたのですが。。。

翌日。山の上での作業を終了して帰る際に、急きょ上司の発案で山道を下る練習をしてみることに。やってみたい気持ちはありましたが、山道の細さやカーブのきつさを考えるとちょっと怖い。しかも、山道は昼でも暗い。さらに昨日は雨模様だったので、山道はぬかるんでいます。

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実践あるのみと言い聞かせて、一速にギアを入れ、出発。エンジンブレーキをめいいっぱい効かせた上に、ブレーキを踏みまくりながら下りていきます。

何度もタイヤが泥で滑って、ハンドルをとられる感覚が。

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車ごと?から落ちたらどうしましょ という恐怖が頭をよぎりつつも、何とかふもとにたどり着きました。

時間にして1~2分でしたが、まったく、凄いスリルを味わいましたよ。

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というわけで、最低限、軽トラを動かすことはできるようになりましたが、バックモニターがない上に荷物を積んでしまうと後ろが確認しづらい、荷物が荷台から落ちないようにロープでしっかり縛り付ける必要がある、など他にも軽トラ特有の課題はありますので、私が仕事で普通に使用するにはまだまだ時間がかかりそうです。

密かに、いつの日か、車体が私の好きな色でかわいく塗られた軽トラ(できれば、オートマ車。。。)を乗りこなすことを夢見て、明日も新たなチャレンジを続けていきます。ご清聴ありがとうございました。

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もっと田舎が好きになる写真シリーズ①

ちょっと一呼吸のコーナー
08 /12 2017
こんにちは。福原です。

このシリーズでは、「けっこう面白い写真なのに、ブログでは使いづらいんだよな。。。」という写真をご紹介していきたいと思います。ブログを読んでいる暇がないお忙しい方も、時々は遊びに来て欲しい!

自然や生き物をイジる”のは何だかねぇという向きもあるかもしれませんけど、農作業の合間、風景の中にユーモアを見つけ、仕事のしんどさをほんのひととき忘れさせてもらっているだけなので、大目に見てくださいね。


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『死んでもおまえを離さない』



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『人気物件』



野生の猿


『はぐれ猿☆純情派』


ごきげんよう。


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農家で肉体改造、その後

転職先としての農家を考える
08 /10 2017
*『写真でほっこりクイズ⑨~鋭すぎる棘の持ち主は?~』の答えは、この記事の一番下です*

こんにちは。福原です。

お義父さんの夏野菜畑では、収穫ラッシュを迎えています。下は、オクラです。

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野菜の花ってじっくり見たことがなかったけれど、よく見るとなかなかかわいいものですね。


現在、当農園では、びわの種びわジャムについてネット注文を受け、発送作業を進めております。

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びわの種は、薬として服用するものなので「決して美味しくはない。。。」という感想がほとんどですが、お客様から「びわの種を蜂蜜漬けにすると美味しく食べられるよ~」という情報をいただいたので、早速やってみました。

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うん、食感が がりっ→しっとり となってだいぶ食べやすいです! 風味は、杏仁豆腐。蜂蜜にも種の薬効エキスが出ていますので、ドリンクにも入れて飲みたいと思います。

びわジャムも、観光バスが入るような大きな直売所では、上々の売れ行きです。びわの関連商品は五万と出ているのですが、原材料のほとんどが房州びわそのもの、添加物が全く入ってないという点で、誰にでも喜ばれるお土産としてジャムが選ばれているようです。

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気になる方は、お早めにご注文くださいね(単なる宣伝でした。。。)


一方、農作業のほうですが、8月に入ってからもひたすら草刈りの日々が続いております。

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この間刈ったところが、一週間くらいするともう「あれ、どこを刈ったんだっけかな?」と思うほどに草が成長していて、このまま乗っ取られちゃいそうな脅威を感じます。

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雑草はできるだけ根っこから取り除くように心がけているものの、茅(かや)ヤブカラシなどのように根っこがちょっとでも残っているとすぐに復活を遂げてしまう輩はホントに手強い。。。根っこを掘り返すのに、けっこうな握力や腕の力を使います。

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また、アカメガシワニワウルシなどの樹木性の雑草(というか雑樹?)は幹が太く、もはや鎌では歯が立たないためノコギリで倒しますが、こちらも切り株からすぐに新芽が伸びてくるので、ゾンビかよ!と突っ込みを入れたくなります。

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これまでの人生で除草作業だったら百回以上やってきてますが、山に生える雑草は平地の雑草とは背丈も繁殖力も違う気がします。住宅地で見るクモやダンゴムシと、田舎で見るそれとはサイズが違う! と言われるのとなんか似ています。別物感

そういうわけで、たかが草刈り。されど草刈り。農家の草刈りはけっこう重労働だったんだなと知った今日この頃。


さらに最近、びわ農家ってこーんな仕事もあるんだねというのがありました。

それは、大木立ち枯れプロジェクト。前に、びわ山の日当たりを良くするために周囲の木を伐採する作業をご紹介しましたが、あまりに大きな木は伐採した後の運搬に困ることがあるので、その場で枯らして木自体を小さくするという方法をとるそうです。

例えば、甘夏の木を日陰にしてしまっているスギの木たち。

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枯らしたい木の幹の表面を、ナタでめくっていきます。

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はいだ部分が、下の写真のように幹を一周すると、道管・師管の働きが妨げられます。木は地面から水を吸い上げたり、末端まで養分を届けられなくなったりするので、徐々に弱っていく訳です。

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実際に枯れて来た木がこちら。

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単純に、「邪魔な木があったら切るしかないだろう」 という発想しかなかったので、そんな理屈を教わると「なるほど~」と思います。

にしてもですよ。ナタって手にしたことありますか? 私は何を隠そう、初めてです。確か、あのホラー映画『13日の金曜日』でジェイソンが持っていた奴です(あれは、用途が違いすぎますけどね。。。)。かなりの重量感。ナタが幹に当たる度に、腕にずーんと負荷を感じます。

ご存知かどうか分かりませんが、わたくし、力仕事に不慣れでして。就農してすぐ腱鞘炎になったヤワな人間なもので。。。強固な雑草の根っこの撤去でだましだまし使っていた手が、このナタを振り下ろす作業でまたまた痛みが増幅。

仕方なしに、途中から上司(である夫)にバトンタッチしてもらいました。ホント、いつもすんません。

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そういうわけで、改めて農家の仕事って思った以上に筋力が要求される作業が多いなぁ と。基本の草刈りだって、上記の通りなんですから。

思えば就農してすぐの頃、「筋肉細胞の生まれ変わるサイクルは2ヶ月らしい。この調子で日々肉体労働に勤しめば、2か月後には強い筋肉ができているはず 」と安易な期待を膨らませていましたっけ。では、就農5ヶ月後の結果は。。。

★手指の腱鞘炎→細々と痛みは続いている。しかも毎日、起床時のこわばりあり。
★手首の腱鞘炎→作業によって痛くなる時がある程度。
★上半身の筋肉痛→たまになる程度。
★下半身の筋肉痛→たまになる程度。
★体脂肪率・筋肉量→大きな変化なし。


とまぁ、全体としては、何とか現状維持で耐え忍んでいる状況ですかねぇ。「農家になって毎日身体を使っているから、どんな作業にもオールマイティに対応できる筋肉が育ってきた!」とはとても言えないです。残念ながら。

それと、両手の指のこわばりは、なんと40代以降の女性にはめずらしくない症状(女性ホルモンの影響が考えられている)ということも分かりまして。

めでたく、「自分の身体の限界はそうそう伸びない。この身体と付き合っていくしかないんだ 」 ということを受け入れつつあります。

ただ、同じ作業を二度三度経験していくにつれ、①無茶な姿勢で作業することが減り、無理のない楽な体勢が自然にとれるようになったり、②不必要にずっと身体を緊張させていた状態から、必要な瞬間だけ力を入れるようになったり、③途中で別の作業を入れて、特定の筋肉を長く使うことがないようにしたり。。。と、アラフォーの肉体なりの気付きや工夫はあったと思っています。この調子でガンバロウ。

とりあえず、お気に入りの鎌の持ち手の部分に(気休めだけど)多少なりともクッションになるよう、バトミントンラケット用のグリップテープを巻いてみました。何事もノリとテンションは大事かと。。。ちょっとかわいくなったでしょう?

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アラフォー以降に転身した皆さま。欲張らず、地道に環境適応していきましょうね。今後ともよろしくお願いいたします。


『写真でほっこりクイズ⑨~鋭い棘の持ち主は?~』の答えは

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柚子の木でした。

うっかり触ると、軍手の上からでも深く刺さります。伐採した枝を長靴で踏んづけても、貫通するほどの棘です。木が実を守るために発達させた棘なのでしょうから、柚子の棘で害獣が撃退されている場面を見てみたいもんですね。

それではまた。


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写真でほっこりクイズ⑨~鋭すぎる棘の持ち主は?~

ちょっと一呼吸のコーナー
08 /08 2017
こんにちは。福原です。

「最近ほっこりクイズがなくて淋しい」という声は特にはなかったのですが。。。、何となくしばらくぶりにクイズを復活させることにしました。

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さて、上の写真の木をよく見ると、4、5センチはあろうかという長い棘が枝にたくさん付いています。バラの棘もびっくりの鋭さです。うっかり身体に刺さると、ちょっとした流血事件になります。さて、これは何の木の棘でしょう?

ヒントは、「日本人なら誰もがよく知る柑橘類の一種」。

答えは、次回のブログでお伝えします。


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持続可能な働き方を意識した

転職先としての農家を考える
08 /04 2017
こんにちは。福原です。

サルスベリの花が満開です。

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こちらでは、蝉の声がすっかり主役になっています。

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さて、私ちょっと前に、夏風邪をひいてしまいました。熱帯夜が続いて寝苦しいからといって、朝までエアコンの風を直撃状態にしていたからだと思います。

朝起きたら喉が痛くて、唾を飲み込むのがつらい。。。早速、上司(である夫)に「風邪ひいたみたいだから、今日山に行かなくていいですか?」とお願いし、しばらく薬を飲んで安静にしていました。

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(夏風邪の写真は撮れなかったので、風景写真が続きます)

通常、私の場合は風邪をひくと、のどの痛み→頭痛→寒気→発熱・だるさ→たんの絡む咳。。。みたいな感じで症状が推移していくのですが、今回の風邪は咳が出る前に楽になり、2日半くらいで完治。たぶん人生最速です。

いや、もともと風邪じゃなかったんじゃないの。ちょっと疲れていただけとか って思い直しましたが、低体温動物の私がめずらしく熱もあったし、あの咽頭痛といい、だるさといい、長年生きていれば「あ、こりゃ風邪だわ」というのは分かりますもの。

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就農する前はと言うと、間違いなく風邪をひいたら悪化させていました。良くなるのに2週間、こじらせてそれ以上かかることもありましたし、治ったと思ったらぶり返すということもけっこうありました。

福祉や医療の現場といったら、とにかくしゃべるのが仕事。ミーティングでしゃべる、お客さんと面接でしゃべる、集団セッションで前に立ってしゃべる。一日中しゃべります。喉が痛いのに喉を酷使するので良くなるはずもなく、風邪の後半はいつも喉がつぶれ、マスクしながらハスキーボイスで働いていたのを思い出します。

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今回は、どうして早く風邪を治すことができたのか? と考えてみたのですが、農家では基本的に家族以外しゃべる人がいないので、喉の炎症がひどくならなかったということがひとつと。。。

何より、タイムリーに必要な休養をとれたから でしょう。いわゆる早期発見・早期治療です。でもこれって、実行するのはなかなか難しいですよね。

組織で働いていると、具合が悪くても休めないことが実に多い。人手不足でシフトを代わってくれる人がいない、大事な会議やアポが入っている、自分以外の人には任せづらい業務がある などなど。

責任の重い仕事を任されている人ほど、しんどくても休みづらいんじゃないでしょうか。たとえ有休がたんまり残っていても。

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私は福祉施設での勤務が長かったのですが、スタッフが減るとどうしても利用者の生活にダイレクトに支障が出てしまうので、体調を理由に休んだことはほぼなかったと思います。他のスタッフに迷惑をかけたくないという気持ちも。市販薬を飲みまくっては症状をごまかし、這ってでも出勤していました。

そのくせ、後輩や同僚には「利用者はスタッフを頼りにしているのだから、シフトに穴をあけるなんてプロとして許されないわよ 」「体調管理も給料のうちでしょ 」などと豪語しているようなキャラでした。周りから「いつも元気ですね。具合悪くてもそういう感じを見せないですよね 」と言われることを誇りにもしていました。今考えれば、一緒に働いている人にとって、めんどくさい存在だったと思います。若気の至りですね。。。

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さらに、生意気にも 誰にでもとって代われる仕事なら自分でなくてもいい、自分にしか出来ない仕事をしたい という考えも持っていました。それでか、過去の職場で複数の上司から、「特定のスタッフがいないと回らない職場にはしたくない」「組織って言うのは、ある日突然一人抜けても、案外他のスタッフが育って補ってくれるものだよ」などと言われたことがあります。私にはプロ意識というより、この患者さん、このクライエントは私じゃないとダメなのよ という思い上がりがあったということ。そのことに、上の人たちは気付いていたのかもしれません。

その点は今、自分を省みているのですが、死んでも休まないという仕事への心意気と、具合が悪い時に休みやすい雰囲気の職場かというのは、また別問題。常にギリギリの人数ではなく、余剰のマンパワーを置いているか、トラブル処理や困難事例までこなせる人材を普段から育成しているか、急に人が欠けてもスムーズな連携でカバーできるように準備できているかという話なのですが、それが実現できている職場はとても少ないと思います。

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働く人が大切にされない職場で、お客様に良いサービスが提供できるわけないだろ~ と叫ぶのは簡単ですが、日本の企業風土を変えるとか、人事マネジメントはどうあるべきかとか、そういう大局的な視点で議論が必要になってくる問題ですよね。

でも、具合が悪い時に必要な休養をとるために個人で取り組めることって案外シンプルではないでしょうか。それは、普段から真面目に真摯に働くこと。それができていれば、「具合の悪い時くらい、職場のことは気にしないでゆっくり休んでいいよ」と言ってもらえるはず。働く姿勢を評価されていない人は、ピンチの時に気持ちよく「休んで」と言ってもらえないです。

多かれ少なかれ、体調を崩さない人なんてこの世にはいないはずですから、お互いさまと気持ちよく言いたいし、言ってもらいたいですよね。それができない職場では、長く楽しく働いていけないと思います。持続可能型ではない。

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また、体調を崩すというのは、疲労やストレスがキャパシティを超え、身体が悲鳴を上げている状態、それ以上無理が続かないように休息しなさいと脳が指令を出している状態とも言えるわけです。

体調不良がひどくなってしまったら、それこそ働く場所を長期に失うことにもつながってしまいます。一生懸命働いて、しんどい時は早目に休むことができる職場づくり。その重要性は、大企業であろうと、家族経営の自営業であろうとおんなじかなぁと。

農家に転職し、夏風邪をひいて、そんなことを考えました。なんだかんだ、夏風邪にはご用心。。。

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福原祐美

千葉県南房総市在住です。
内房線富浦駅から徒歩50分のところにある「福原農園」が仕事場、兼、住まいです。
アラフォーです。

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房州びわを手にとる人に、「びわ農家がどんなことを考えて、どれぐらい手をかけて、びわを育んでいるか」を遠くからでも知っていただけたらなあ、そして福原農園をもっと身近に感じていただけたら嬉しいなあという気持ちでおります。

最近まで20年くらい福祉のお仕事に就いていましたが、突如、自然豊かな南房総で就農することを思い立ちました。

「対人のお仕事から作物を育てるお仕事へ」「都会の喧騒に囲まれた生活からTHE田舎暮らしへ」「独身貴族から農家の長男の嫁に」。。。といういくつもの転身を経て日々感じていることも、好き勝手に書こうと思っています。

色々な方と交流することでより人生は深まると考えておりますので、コメントはお気軽にどうぞ。いつでもお待ちしています。