農家基地で災害を乗り切る

農家の生活あるある
09 /30 2017
こんにちは。福原です。

なんだかこのところ、スマホとPC双方の通信状況が悪く、ブログの更新が滞ってしまいました。大変失礼いたしました。

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このブログも当初に比べたら、信じられないほど多くの方が覗いてくれるようになりました。「読んでるよ~」と言われると、本当に励みになります。せっかくブログに遊びに来たのに、「なんだ更新していないのか~」というがっかり感を私も存じていますので、できるだけコンスタントに更新していきたいと思っています。

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さて、こちら房総地域では、9月28日明け方頃に記録的豪雨となりました。場所によっては、道路の冠水や床下浸水の被害もあり、避難所に避難した住民の方もいたそうです。

当農園でも翌日、農地を歩いてみたら、大雨の影響がいたるところにありました。

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(まいたばかりの肥料がことごとく流されています)

元々は、イノシシたちが好き放題やっている箇所が増えてきたため

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(びわの枝が折られている。。。)

イノシシたちが鼻先や爪に引っかかるのを嫌うとされる防獣ネットを山に張り巡らし、整備が完了したばかりでした。

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その数日後に、まさかこんな大雨が来るとは。。。あちこちのネットが、土砂で破壊されてしまったのです。見るも無残。

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気を取り直して、支柱とネットの復旧作業を始めましたが、土砂は想像以上に重いわ、地盤もかなり緩んでおり、なかなか思うように進みません。

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地面を見ると、物凄い濁流が山から谷を通りぬけたことが分かります。大きな石や丸太も運ばれてきていました。

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びわ山の周囲には用水路がありますが、今回のようにあまりに多い雨量では歯が立ちません(土砂降りの中、田んぼや用水路を見に行ってしまう農家のおじいちゃんの気持ちが分かってきました。。。)。イノシシたちの暴挙より、水害のほうがよっぽど恐ろしいと感じる出来事でしたが、この経験を蓄積して次に備えることが大切ですね。

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(びわの木を支える地面も、容赦なく水にえぐられています)

しかしながら、今回のことで私の自然災害に備える意識が希薄なことに気が付かれました。東日本大震災から6年半が経過。震災後は、被災地にも足を運び、津波の恐ろしさを再確認。独り暮らしだったこともあり、自分の身は自分で守らねばという気持ちから、自宅からの避難経路を調べたり、防災グッズを買い集めたり、念入りにシミュレーションをしたものです。

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(本文とは関係ないけど、蜘蛛の巣がありえないほど丈夫なのはなぜだろう。。。)

ところが、田舎に移り住んだ今はどうでしょう? そういえば私、自然災害について何も備えていない。。。いつの間にかこんなに気を抜いているなんて、震災の教訓が活かされてないじゃないか!!

まあ、でもそれにはちょっと訳があります。だって、田舎の農家に住んでいると、有事の時も何とかなるさと思ってしまう要素がたくさんあるんですもの。

例えば、。農家では、作業中の水分補給のために、ペットボトルを買い置きして備蓄していることが多いのです。井戸もそこいら中の家にありますので、生活用水には困らないかと。震災時、飲み水の確保もさることながら、避難民を悩ませたのがトイレを流せなかったことと聞いています。農家の場合、いざとなればトイレが使えなくてもどこででも用を足せる強み?が!携帯トイレも不要!

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電気やガスはどうでしょう? 阪神大震災も東北大震災も、まだ寒さの厳しい時期のことでした。暖房が使えない状況で、どれだけ凍えたことか想像を絶します。でも田舎の家では、灯油を常備しているおうちが少なくありません。石油ストーブが使える! 石油ストーブが使えれば、ストーブの上でちょっとした調理もできちゃいます。また、ビニールハウスの中にはびわ用の暖房機があるので、そこで寒さをしのぐこともできるかもしれませんし、薪が腐るほど調達できるのでたき火をして暖をとることもできると思われます。

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食料品。これは説明もいらないでしょうが、農家には食べ物がたんまりあります。倉庫の類がたくさんあるので、置き場所に困らない→米やその他の非常食を多めに保存することが可能なわけです。どの季節にも何かしらの作物が畑に育っていますし、その辺に生えている草や木の実もけっこう食べられるものが多いと教わりました(毒素を抜く作業が必要なものもあるけれど)。

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阪神大震災時には、うちのお義父さんとお義母さんが、山に出来ていたみかん類(2トンを超える量)を被災地の災害対策本部宛に送ったそうです。果物は、避難所で不足しがちな水分と栄養分を補うことができ、かつ、道具を使わず食べられるということで、大変感謝されたとのこと。これぞ、農家の力

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仮に、市街地につながる道路が倒木や地盤沈下などで寸断されて集落が孤立したとしても、しばらくはフツウに生きられそう。。。災害時の都会では、交通機関がストップして家族が集合する手段がなくなってしまうとか、帰宅困難者が大量に出てコンビニの商品がゼロになったなどの話を聞きますが、家族単位で動く田舎の農家ではそのような不安もない。

もちろん、自然が隣り合わせの立地だからこそ、河川の氾濫や土砂災害のリスクは高く、今回の豪雨のように農地がダメージを受けてしまうということはありますが、人命に関してはむしろ守りやすいように思います。土地がたくさんあるので、人間の住む場所は比較的安全な地盤を選んで建てられています(当農園の母屋は、江戸時代中期に建てられたそうですが、関東大震災でもびくともしなかったとか。江戸時代の大工職人の腕が優れていたとも言えます)。

福原農園母屋内部

やはり田舎の農家、最強では。。。とつい思ってしまいます。決して油断はしてはいけないのですが、今後、農家は日本の防災基地として機能する存在となるに違いないと密かに考えている私。

ぜひ皆さまも、ご自分の地域の防災情報やハザードマップを今一度チェックし、もしもの時にどのように対処すれば良いのかシミュレーションしてくださいね。そして、なんなら家族の安全を守るために、田舎に引っ越すことも検討するのが良いかもしれませんよ。

当農園では、現在、お彼岸の頃に植えつけた秋まき野菜の若葉がすくすくと伸びています。

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(これは大根)

雨は、時に人間の力ではどうにもならない脅威となりますが、恵みの水を与えることで生命を大きく育んでくれるという一面も持っています。

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(泥の中から力強く芽を出すスイセン)

今後も、自然の厳しさと温かさ、その両方を噛みしめつつ暮らしていきたいと思います。それではまた。

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相互職場訪問研修に参加しました

転職先としての農家を考える
09 /24 2017
こんにちは。福原です。

すっかり朝夕涼しくなりましたね。天高く、トンビが悠々とした姿で泳いでいます。

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食べることが大好きな私にとっては、食欲の秋到来。毎日拾っている栗で、パスタを作りました。先に栗を茹でる際、包丁で切れ目を入れておくと、多少は皮がむきやすくなりますが、まぁそれでも大変です。美味しいものを食べるには、手間を惜しんではいけないということですねぇ。

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今年の梅で漬けた梅酒をちびちび飲んでいます。黒糖を使ったので、よりコクが感じられます。弱いくせについ飲みすぎて、毎晩まろやか~に酔っています。体重が増えないようにしたいのですが、こう美味しいものがたくさんあると難しいかな。。。

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さて、私は就農してすぐから農業事務所が主催する新規就農者向けのセミナー(3年制)に参加しています。月イチ程度で講義や実習があり、農業や農家経営に必要な基礎知識を学びます。

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農業事務所は、地域農業の担い手を育成する事業や具体的な技術支援を行っている公的な機関。農家が困った時に質問したり、相談したりできる存在なんです。農業を始める人にとっては、心強い味方であり、安心材料にもなると思います(私は全然知りませんでしたけど。。。)。

今月のセミナーの内容が、表題にある相互職場訪問研修。各受講生の職場を順番に回ります。

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就農してからというもの、福原農園にどっぷり浸かり、近隣の農園さんでさえほとんど見たことがない私。アラフォー箱入り娘です。よそを知ることで己を知る、同業者と情報の交換をすることで視野を広げていく のが理想なのは当然のことながら、自分のところのびわの仕事を覚えることに必死なまま半年が過ぎてしまった感じです。

そういうわけで、私はこの職場訪問研修をとても楽しみにしていました。参考になる点をたくさん持ち帰って、福原農園の仕事にも役立てたいという思いです。今回は、野菜農家さん花農家さん、計3か所を見学させていただきました。

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職場訪問は、そこで働く受講生が自身の職場を案内しながら、「何を栽培しているのか」「どのくらいの規模でやっているのか」「何人のスタッフが働いているのか」「作業の割り振りや作業スケジュールはどのように決めているのか」などを説明してくれ、そのあと各受講生から質問をするという形で進んでいきました。

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一口に、新規就農者と言っても、初めて今の職場で農業を始めた人、より働きやすい職場を求めて別の農業法人から転職した人、最初の職場で修行を積んで独り立ちした人、と色々な経歴の人がいますが、どの受講生にも共通しているのは、農業を始めてから数か月~数年とは思えないほど主体性があること。

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(県内では、まだほとんど栽培されていない新しいミニトマトとのこと)

親が元々やっていてその跡を継いだからとか、就職先でたまたま育てていた作物だからとか、あるいは産地だからなどの漠然とした理由ではなく

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(これはユーカリ。栽培しているのを初めて見ました。)

買い手がたくさん付くけどライバルも多い作物の質で勝負するのか、目立たない脇役だけれど一定のニーズが常に見込める作物をコンスタントに作り続けるのか、珍しい品種や新しい栽培方法を試してその将来性に賭けてみるのか。。。皆さん、お若いながらも(私が受講生の中で堂々の最年長!)、どんな農家を目指しているのかという目的意識をしっかり持っているように感じました。農業に携わるということは、挑戦することなのですね!

そして、Facebookでお友達が3000人を超えているという元気な社長さんが印象的な折原園芸さん(南房総市)。そこで働く受講生のお話が特に心に響きました。

花は人間の生活に絶対に必要なものではない。だからこそ、ただ花を作って市場に出荷する、あとは野となれ山となれ、自分が生活していければいいや、ではなく、信念持って育てた花の魅力を消費者にどう伝え、振り向いてもらうのか? お客様が求めているものにどうやって近づけていくのか? 花がある生活を文化にしていけるように、自分はそこまで考えて働いています

危機感から出た言葉だそうですが、これからの生産者は売り方まで主体的に考えてこそ生き残っていけるということ、それを若手農業者は当たり前のように始めているということを肌で感じました。

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現在、福原農園でリハビリ生活(?)を送り、ワーカホリックでくたびれた半生を送ってきた反動からか、上司(である夫)と家族におんぶに抱っこ

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(これは、カマキリのおんぶ。。。)

かつ、超指示待ち人間と化している私には、久々に働き方について考えさせられる良い機会となりました。ありがとうございました。

びわも、米や野菜と違って、どこの家庭でも食卓に上る作物というわけではないです。なくなったら淋しく思う人はいるだろうけど、なくなっても生きる上でどうしても困るものではありません。

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でも、びわの味、瑞々しさや栄養価は、我々が自信を持って、払っていただいた値段以上に、お客様を幸せな気持ちにすることができるものだと思っています。自分が頑張った分だけ、たくさんの人にびわを食べて(贈って)喜んで欲しい。ではそのために今すべきことは何?? 

ワーカホリックにならない程度に、今後のテーマとして少しずつ私も考え始めたいと思います。またお付き合いくださいね。

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「農家の姑」の気持ち

農家の長男と結婚してみた
09 /20 2017
こんにちは。福原です。

先日は、台風18号の影響で大変な風雨でしたね。ニュースによると、大きな被害の出たところもありましたが、皆さまのところは大丈夫でしたでしょうか。

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当農園でも、強風で栗の枝が折れていたり、防獣ネットが緩んだりしているところがありましたが、幸いびわの木は小さな苗木も含めて無事でした。気象は人間の力ではどうにもならない からこそ、備えができる部分はしっかり対策をとりたいと思いました。

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さて、突然ですが今回は、「農家の嫁」ではなく、「農家の姑」の気持ちにスポットを当ててみる企画。。。

試しに「農家の嫁」ってネットで検索してみると、「休む間もなくこき使われ、家の労働力としてしか扱われない」「朝から晩まで働いても、お給料が出ない」「出かける自由もプライバシーもない」「周りに相談できる相手もいないので、孤立無援」。。。とないない尽くし。

それって奴隷じゃ?と思うような記述や、逃げるように離婚したとか自殺を考えるとか暗い話が多くて、ひえ~今時、こんな恐ろしい世界があるの。。。と驚いちゃいます。私は、酸いも甘いもかみ分けた?アラフォーで嫁いだからか、マイペースに楽しくお仕事させていただいています(嘘ぢゃないです!)。

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一方、かつての農家の嫁だった「農家のお姑さんの気持ち」って、調べてみてもあんまりヒットしないんです。今も昔も農家の嫁は大変だと言うけれど、実際に農家のお嫁さんとして長く頑張ってこられた方の気持ちを一度ちゃんと聞いてみたいなぁと思ったわけです。

以下、うちのお義母さんの気持ちをインタビュー形式でご紹介。

※ちなみに、うちのお義母さんは元銀行員。サラリーマンの妻になるつもりで20歳(!!)でお見合い結婚したが、色んな事情が重なって突如、夫(私のお義父さんですな)の実家であるびわ農家を自分が中心になって切り盛りすることになり(もちろん農業経験はなし、心構えもなし)、それから40年以上もの間、当農園を守ってきてくださったすん~ごい人です。

Q:一般的に「農家の嫁は大変だ」と言われていますが、どう感じますか?
A:とにかく嫁ぐ家による。家でも仕事でもずっと家族と一緒にいるのが農家。毎日密に関わる。一緒に居て苦痛な人たちだったら、無理。気持ちの優しい人たちだったら、大丈夫。酷い目にあった人もたくさん知っているけど、私はいびられたことはない。いびられる嫁も昔よりだいぶ減っている。農家をひとくくりにするのは間違いだと思う。

Q:20歳で農家に嫁いで、困ったことは何ですか?
A:今思い出しても、やったことないことばかりで本当に大変だった。親や親戚など周りの人も、苦労するところに嫁に行っちゃたねと心配していた。でも自分は、こんなはずじゃなかったとか、逃げ出してやろうとか、そういう発想にはならなかった。とにかく、田植えだ、次はびわの収穫だと目の前にやることがわんさかあったので、それをやるしかない、それが当たり前と思ってやってきただけ。

Q:40代で嫁いでいたら、何か変わっていましたかね?
A:20代の勢いがあったからできたのかも。逆に40代だったら、嫁いでないだろうなぁ。。。

Q:農家に嫁いで良かったなと思うことは何ですか?
A:①毎日いい汗流してビールがうまい。
②毎日身体を動かすので、太りすぎなくていい。
③ほとんど自然相手なので、人間関係の変なストレスがない。
④いつ仕事をするか、どういう方法でやるかなど、自分の裁量でできることが多い。
⑤結果が目に見えるので喜びが大きい。

Q:逆に、農家に嫁いで辛かったことは何ですか?
A:毛虫がいること。

Q:農家の嫁に必要な素質って何だと思いますか?
A:①健康なこと。どこか身体が悪くても農業ができないわけじゃないけど、健康じゃないと苦しいと思う。
②外からの刺激を受ける機会が少ないので、自分で創意工夫する発想力が必要。
③農家の仕事にどっぷり浸かってしまうと視野が狭くなってしまうので、どんどん外に出て色々な人と情報交換できる社交性はあったほうがいい。色んな風を入れる。

Q:40代の嫁(私)を迎えるにあたって、何を考えましたか?
A:特に何も考えなかった。今まで通りにしようと。もし、体力的な不安とかこっちにお友達がいないとかで辛い思いをしたら可哀想だなぁとは思ったが、40代だし、色々承知した上で来てくれるからありがたかった。


てなわけで、インタビューはこんな感じで終了。全く心の準備もなく、びわ農家の嫁となったのに、その数奇な運命?を前向きに楽しんじゃっているうちのお義母さんは、すっきりさっぱりの、とても強くて優しい女性です。

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(素敵な暮らしをしている女性代表ということで、雑誌に取り上げられたことも)

しかしながら、私にはひとつ気になったことがあります。今では嫁を温かく迎えてくれる農家も増えてきたということですが、かつてのお嫁さんの中に、「自分はさんざん意地悪をされたんだから、姑になったら嫁にも同じ目に合わせてやるぜ」というお姑さんと、「自分が苦しんできた状況を繰り返してはならない、嫁が生活しやすいように配慮してあげよう」というお姑さんの2タイプに分かれるのは何ででしょう? どこに分かれ道があるのでしょうね。

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私はこう考えました。お嫁さんには自分と同じ目に合わせたくないと思う反面教師タイプのお姑さんは、かつて、受け止めてくれる誰かに怒りや悲しみを吐き出せていた人、長い時間をかけて、心の中の怒りや悲しみを整理することができている人なのかもしれません。

マイナスの感情は蓋をしたままだと、ある時一気に噴出してしまいます。人間てそういうことに気付かず、負の連鎖を生み出してしまうところがありますよね。例えば、自分が親から虐待を受けてきた人が、自分はあんな親みたいにはならない と誓っていたはずなのに、親になってふとした瞬間に子どもに手を挙げてしまう人がいるのと同じ構造かなと。

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(他にも、私の周りには魅力的な農家の元嫁がたくさん!)

一口に農家と言っても、何を作っている農家なのか、家族経営なのか、もっと大きな規模なのか、専業(兼業)農家なのか、同居(別居)なのか、など色々な条件でも状況は変わって来ると思いますが、どんな農家であっても、辛いことや家族と意見が合わないこと、もうこんなのヤダ~と思うことはゼロではないはず。あって当たり前。

そんな暗い気持ちが心に充満した時は、冷静に言葉にして伝えたり、時には泣いたり怒ったりして自分が困っていることを外に表現したほうがいいんだろうなと思いました。「我慢するのが嫁 」みたいな古い価値観が根強い地域、家もまだまだあるそうですが、溜めないこと、それが女性が生き生きと働ける農村 に変わっていくための小さな一歩なのかもしれません。

もし、皆さんのそばに、「好きになった人が農家の長男だ 」ということで悩んでいる人がいたら、ぜひこのブログのことを教えてあげてくださいませ。

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いつのまにか開拓民

びわってこんな風に育ててるんだ
09 /17 2017
こんにちは。福原です。

雨の中、青しその花が咲き始めていました。もうすぐ実ができるので、漬物や佃煮にするのが楽しみです。

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今は、おばけのように次々生えてくる青しそをひたすら収穫。料理に使いまくってます。青しそをオリーブオイルに浸してから、しそ巻きおにぎりにしたら、ウマいです! 全然知らなかったけど、色んな利用法があるものですね。

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こちらでは秋の味覚詰め合わせパックの発送を進めています。プチプチで包んであるのは、今年のびわで作ったびわジャムです。

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栗ご飯は、いくらでも食べられちゃいますね。皮を剥く手間が難点ですが。。。

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さて、ここ数年、当農園ではびわ山の範囲を広げています。別の用途だった土地に新たにびわの苗木を植えたり、よそ様のびわ山を借り受けたりなどしています。

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(苗木にビニールがかぶせてあるのは、野兎にかじられないため)

というのも、毎年びわの数が足りなくて、びわを食べたい、びわを贈りたい というご注文をさばききれていないからなんです。せっかく房州びわの美味しさや希少性を知り、ご所望くださる方が大勢いるのに、ご注文を断らなければいけないなんてとても悔しいと感じています。

ハウスのびわ(大房)

むやみやたらに広げるのではなく、伝統の栽培技術が損なわれない程度に、少しずつびわの本数および収穫量を増やしていきたいと思っています。

ほとんど戦力になっていない嫁が来たばかりなのに、大丈夫なのか!? という不安はありますが、ハウスの導入でびわの収穫時期をずらし、同じマンパワーでも対応できるようにしたり、びわの仕事をやったことがない人への研修を充実させつつ、外からの雇用を積極的に増やしたり、など色々な方策をとっていく予定。

ハウス内の乾燥


というわけで、今回のお仕事は農地拡大。。。実は、以前はびわ山だったのに、斜面がきつすぎたり、人手が足りなかったりして、手入れが行き届かないうちに、びわの木が森に吸収されてしまっているところがいくつかあるんです。

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(奥のほうに、びわの木があると思われる)

そもそも、元々森だったところをびわ農家が開拓して、びわ畑(びわ山)にしているのですが、森からもらったものを一旦森に帰して、そしてまた取り戻そうという試みなのです。いわば、農地拡大というより、農地再生ですね。

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ショベルカーなどの重機を使って、一気に土をひっくり返し、石ころや木の根っこなど不要なものを取り除いて平らにしていくイメージでしたが。。。びわ山は斜面ですので、まず重機なんて入れないわけで。。。

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手作業!!ほぼ人の手で開拓です。唯一使用できるマシンは、刈り払い機くらいです(これもほぼ人力ですけど)。

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刈り払い機では刈りづらい場所は、鎌や鋸などで伐採するしかありません。

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ジュラ紀並みにシダ植物が繁茂。。。)

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(びわの木が姿を現したところ。あともうひと踏ん張り)

竹や笹は、根っこから引っこ抜くことが難しいのでホントに厄介。だって、彼らは地下茎でつながっているんですもの。。。

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竹や笹の半端ない増殖力は、母屋の床板をはがした時に感じました。住居の床下まで地下茎を伸ばし、下から押入れの板も突き破る勢い。怖すぎです。。。

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ちなみに、竹や笹は根元から切らないと、次にそこでしゃがんで作業する時に、切り株がお尻に刺さるので要注意です。刺さるとビックリします!

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他にも、森には多種多様な草木が隈なく茂っていますので、それを全てなぎ倒して、農家側の土地にするのは想像以上に大変な作業です。下手したら、畳一畳分くらいの小さな土地を森から取り戻すのだって、小一時間かかります。

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(山の上に水筒持ってくるの忘れたので、甘夏をもいで水分代わりに。。。)

北海道開拓や満州開拓、はたまたアメリカの西部開拓時代には、現代よりずっと粗末な農具で原生林を切り開き、広大な農地を手に入れたんですよね。しかも、重労働だというだけでなく、寒さや飢えや原住民との戦いなど他の要素も色々あったはず。開拓者と呼ばれる人々にふと思いを馳せると、心から頭が下がります。

てなわけで、無事いくつかのびわの木を救出。よく生きていたよね。独りで何年も。これからは、我々がお世話させていただきます!

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ところで、当農園の近所には代々続くびわ農家がたくさんありますが、担い手が高齢となり、かつ後継者も見つからないために廃業せざるをえないところも少なからずあります。そういった農園のびわ山は、あっという間に森に戻ってしまいます。

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(よく見ると、びわの木らしき存在が確認できますが、知らなければここが農園だったとは分からないです)

森は色々な恵みを人間に与えてくれますが、こちらが油断すると、全てを飲み込んでしまうという一面も持っています。

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(小さなびわの木が、飲み込まれそうな現場)

別の見方をすれば、農地と言うのは、農家が毎日せっせと手をかけているからこそ、農地であり続けるということが言えます。どんな作物も、ずーっと昔を辿れば森だった場所。開拓の苦労を噛みしめ、感謝の気持ちを忘れずにいただきたいですね。

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(飲み込もうとしている枝を伐採して、一安心)

びわ山に遊びにいらっしゃる方がいたら、ぜひ一緒に開拓民の気持ちに浸りましょう!(手伝ってねということ。。。)それではまた、このブログでお会いできたら嬉しいです。



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農業研修生をお迎えしました

転職先としての農家を考える
09 /14 2017
こんにちは。福原です。

こちらでは、あちこちでヒガンバナが咲いています。

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ヒガンバナの赤色を見ると、文字通り秋を感じますが、ヒガンバナの仲間にはピンクやオレンジなど色とりどりの品種があるようです。白いものは時々、道端でも見つけることができますね。

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さて、当農園ではこの度、農業研修生を受け入れました。なんと、ご夫婦での参加という珍しいパターン。朝早く栃木県からはるばる車で来られたとのこと。

本来は、宿泊での研修としたいところでしたが、あいにく宿泊場所となるはずの母屋が改修中なので、今回は日帰りとさせていただきました。

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当農園では、HPで農業研修生の募集はしているものの、大々的にではなく、ひっそりと掲載しています(今は、素人嫁の私を指導するので手一杯)。なので、よくうちが農業研修の受け入れをしてること分かったね。。。という感じなのですが

なんでも、ご自宅の庭にびわの木が植えられているそうで、手入れの仕方についてご自分たちなりに勉強、試行錯誤されていたり

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はたまた、おばあさまの皮膚が荒れて困っていた時にびわの葉民間療法を知り、使ってみたらかなりの改善があって驚かれたり

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前々からびわに対し高い関心をお持ちで、そんな縁で当農園のHPにたどり着かれたのだとか。元々千葉県出身のくせに、嫁ぐちょっと前まで房州びわを全く感知していなかった私より、よっぽど情熱がありますな。。。素晴らしい!

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びわの実一つ一つに袋をかけて大きな実で収穫する栽培法は千葉県が北限と言われており、以北の地域ではびわを商業用に育てることは難しいのですが、色々な可能性を探っていらっしゃるとのことで、非常に熱心に農作業の基礎やびわの栽培技術について学ばれていました。

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また、将来的に農業に従事するならば、農協にお任せではなく、自分たちで販売する力を持つ 必要があるというお考えから、ネットでのお取り寄せという販売スタイルである当農園を研修先に選んでくださったようです。

普段からHPやブログ作成に力を入れている我々としては、離れた場所にお住まいの方からもアクセスしていただけることを実感できて嬉しいの一言。

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研修内容は主に、びわ山の草刈り、防風林の整備。。。などでしたが

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なぜ農業を志していらっしゃるのか、地元ではどのような作物が作られていて、新規参入の可能性はどのくらいありそうか、今後についてどんなところに不安があるのか、などを詳しくお聴きし、疑問にお答えするような時間もたっぷりとれたと思います。積極的に質問してくださるので、こちらもついつい熱が入ります。

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お話を伺って感じたことは、お二人が「高齢の両親をそばで見守っていけるように、地元に軸足を置いて働きたい」「それぞれのスキルや経験を活かしながらも、夫婦一緒に一つの仕事に取り組みたい」というお気持ちが強いこと。

私も、この大切なものを守りながら働くという姿勢に勝手にすごく共感しちゃいました。立場は少し違うかもしれませんが、組織あるいは顧客(福祉サービスの利用者様)に対する責任感から、睡眠や食生活、大切な人との関係など後回しにしがち(自身の要領やバランス感覚の問題ですけどね)、結局「身を削ってでもやらなきゃいけない仕事って何?」と混乱の末、人生を立て直すために就農した人間ですので。

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自身の健康や家族の幸せが確保されてこそ、働くのは楽しいはず。そのあたりを見直せる農家の働き方を、たくさんの仲間と繋がって実践していけたらいいなぁと思った1日でした。

研修生のお二人とは、今後も交流を続けていきたいと思います。それでは、ごきげんよう。

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田舎者だって旅に出たい(道東旅行記も兼ねて)

農家の生活あるある
09 /11 2017
こんにちは、福原です。

さて、このブログ。3日にいっぺんは更新すると自身に課してるのですが、今回は5日も空いてしまいました。昨日まで旅行に行っていたので、お休みさせてもらっていたんです。

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旅行の行先は、私が若い頃から行ってみたいと思っていた道東。大まかなルートはと言うと、釧路空港に降り立って→釧路湿原→阿寒湖・摩周湖→知床半島→女満別空港より帰還。。。という3泊4日の旅でした(旅行中の写真が続きます。今回、文章と写真は特にリンクしておりません。。。)。

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農園に嫁ぐことになってから、我々夫婦の考えで、結婚式と披露宴はもちろん、お披露目パーティーや記念写真でさえセレモニー的なことは何一つしませんでしたが、周りの人の勧めもあって、この度初めて二人で遠出してみることにしました。

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独身時代、殺人的に忙しい職場にいた頃は、旅行を計画して実行に移すのもけっこう大変でしたが、一方で何か楽しい予定がないと日々を頑張れないということもあり、たまには近場の温泉やハイキングに出かけました。その度に、仕事のストレスや都会の喧騒から解き放たれて「田舎はいいわ~」と思ったものです。

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都会では見ることのできない深い緑が続く風景、排気ガスの濁りを感じない澄んだ空気。川のせせらぎや木漏れ日、鳥や虫の声は、時間の流れをゆっくりにしてくれました。

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現地の人との血の通ったやりとりは、普段の生活のギスギス感を取り除いてくれる気がしました。どれもお金を出して、移動時間もかけたからこそ手に入れることのできた非日常でした。

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(蛇行した釧路川をカヌーで下った後、上から眺める)

しかーし、富浦に引っ越してきてからと言うもの、毎日山で仕事をしているからか、はたまたストレスのあまりない暮らしをさせてもらっているからか、何となく旅行に行きたいという気持ちが薄れているような。。。どっか自然の中に行きたいな → いや、ここにもあるじゃん、目の前に。お金をかけなくてもさ となります。

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都会暮らしの人と田舎暮らしの人では、年間の平均旅行回数がもしかしたらずいぶん違ってたりして。。。そういうわけで、今回の旅は私にとって、今後の人生でも旅行を趣味として楽しんでいけるのかどうか を検証するというテーマもあったのでした。

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(オンネトーブルー)

旅行の最初のほうは、房州だって海も山もあるし、房州ならではの美味しいものもたくさんあるし、野生動物だってたくさんいるもんね~ という、訳の分からないライバル心がありました(なんでだよ!)。

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まぁ、でも旅が進んでいくうちにそのような変てこな考えは消えていき、足を運んだ先の魅力に素直にどっぷり浸かってしまいましたね。だって、とにかく北海道の景色はスケールが違います。そう、他とはサイズ感が別物。広大、壮大、雄大。

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(霧で有名な摩周湖。日頃の行いのおかげで見られました!)

房州には房州で、コンパクトにあちこち回れるというお得感もあるのですが。。。人ってあまりにも大きなものを見ると、そこにある悠久の歴史みたいなものに圧倒されてしまうようです。

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それだけの自然が長く変わらない姿で残されている神秘とか、極寒の地での開拓者の苦難とか、オホーツク海の氷河の浸食の力強さとか、一瞬で色々なところに思いを馳せ、物凄い重みを感じてしまいましたよ。

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今回の旅では、道東のあちこちで、オジロワシ、キタキツネ、エゾシカ(雌だけでなく、角が立派な雄鹿も)、ミンク(外来種ですが)、コノハズク、タンチョウ鶴(天然記念物!)などの野生動物に出会うことができたのですが(ヒグマには運良く遭わず)

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やっぱり最初のほうは「いや、房州もイノシシとか猿とかイタチとかいるしね。動物がそんなに珍しい訳じゃないから 」なんて斜に構えていたくせに、いざ動物が目の前に現れると、「ラッキー!、いいもん見たぞ 」と気分が高揚し、シャッターをパシャパシャ切っている自分がいました。単純です。

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今までの旅行と違うなと感じたのは、見る物聞く物への関心が深まってきていること。世界遺産である知床を散策した時は、「北は、こういう特徴を持っている草花が多いのね」「鳥や虫の声が、今の時期房州で聞かれるものとは種類が違うな」など比較できたり

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(原っぱの果てにタンチョウ鶴を見つけました)

普通に国道をレンタカーで移動中の際も、「これだけの農地を管理するには、こんな農業機械が必要なんだな」「この作物を大量に栽培する場合、こういう課題はないのだろうか」などなど視点が広がっていったり。以前ならば、単に「北海道らしい景色だ、わーい」で終わっていたと思うのです。

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また、自分も農園でお客様を迎える立場になったからでしょうか、湿原カヌー体験や知床クルージング、夜の動物ウォッチングツアーなどのガイドさんたちの思いやお客様との関わり方、ガイドとしての働き方などにも興味を持って接している自分がいました。ガイドさん自身も楽しみながら、お客様に現地の自然の素晴らしさを伝えようとしている姿勢 に色々な気付きをいただきました。

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今回の旅はレンタカーで4日間移動でした。対向車も信号も滅多にない道を普段富浦でも出さないようなスピードで疾走。

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ナビの到着予定時刻がどんどん縮まるのを見るのはホント気持ちいいし、カーブのきつい山道を何時間も進んで運転技術にも自信はついたし、やっぱり北海道旅行はレンタカーで正解!と思いつつも、快適過ぎた分、現地の人との交流は少なくなってしまったかなぁと思います。不便な旅、待ち時間がある旅ほど、その土地の人と触れ合い、その暮らしを身近に感じることができるものですので。

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例えば、宿泊は民宿やユースホステルを選ぶとか、ホテルの外で食事をとる機会を増やすとか、もう少し意識して工夫すれば良かったかなと思いました。北海道で作物を育てている人のお話も聞いてみたかったですしね。その点が反省と言えば反省です。

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(ヘルシーで癖のない鹿肉丼)

旅の最後にもうひとつ発見が。過去の旅行では、都内に帰ってくると一気に日常に引き戻され、人の多さ、空気の悪さ、交通機関のせわしなさにうんざりしてしまったものですが

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(トイレを借りに入ったけど、意外に面白かった知床博物館)

今回はそのような「あ~下界に戻ってきちまったぜ。。。」というようなネガティブ感情はなく、「北海道も楽しかったけど、地元もいいところだからより愛していきたいな」というほんわかした気分で家路に着いたんです。これが一番大きな変化かも。

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(遠音別川に鮭が遡上していました)

いつもながら長々と書いてしまいましたが、結論としては「なんだかんだ言っても、旅は自分の人生にとって大切なエッセンス 」と悟った次第で。今日からまた農作業頑張ります。

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(超カメラ目線で愛嬌たっぷりの保護されているオジロワシ)

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(ハマナスの花は終わりかけていましたが、実を付けていました)


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ネコとネズミと農家の秘密

田舎暮らしびっくり体験
09 /06 2017
こんにちは。福原です。

急~に秋めいてきましたね。柿畑の柿が早くも色付いています。

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甘柿には雌花しかない品種が多く、別品種との間で受粉させるようにしたほうが確実に実が付くということで、複数の品種を混ぜて植えています。

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日照時間が少なかったのに、けっこう甘くなっていて安心。まだ暑い日もあるので、凍らせてシャーベット状にして食べるのも楽しみです。

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さて、今回のテーマは、この夏私の身に起きた、田舎に来て一番辛かったことについて。。。

8月中頃より、身体中に赤いブツブツができ始めたんです。

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腕だけでなく、手の甲、お腹、太もも、すね。。。とそこら中に。しかも、蚊に刺された時の何倍もかゆい。我慢できずにかきむしってしまいます。

日々の虫に刺される頻度が都会より圧倒的に多いのにはもう慣れましたけど、にしてもここまであちこち刺されるもんかな? しかも、農作業中は長そで長ズボンで肌を守っているのに。毛虫や植物にかぶれるなら、触れたところが特にひどくなるはず。こんなにブツブツが広範囲っておかしくない?

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とりあえず、スースーして気持ちいいのでムヒ的なものを塗りたくりながら自分なりに推理を重ねた結果、たどり着いた結論は

これは汗疹(あせも)だ。。。

ネットで調べたところによると、あせもとは「汗を大量にかくことで、排出すべき汗が皮膚の下に溜まってしまい、炎症を起こしたり、水疱ができてしまったりする」 症状のこと。

なるほど〜と合点がいった私。真夏の農作業では、滝のような汗をかきます。特にハウス内の草刈りでは、目に汗が入って前がよく見えなくなることも。ほぼ熱帯です。

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作業に夢中になっていると、タオルでこまめに汗を拭きとるとか、すぐ着替えたり、シャワーを浴びたりってことが後回しになってしまいます。あせもは外仕事をする人の職業病かもしれません。

就農する前は空調完備のオフィスで働いていましたから、汗をかく機会はほとんどなかったんです。過去には身体をよく動かす職場にいたことがあり、プライベートではスポーツするのも好きなのですが、それでも汗をかきづらい体質なのか、単に新陳代謝が衰えているのか、人生で汗だくになった記憶というものがない。

そっかー、汗をかき慣れてない人が物凄く汗をかくと、汗の出口が驚いて処理しきれなくなるんだな、きっと。むしろこれは体質改善したという喜ばしい事態ではないか!?

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よしよし、涼しくなればあせもは落ち着くはずね、と信じていましたが。。。やっぱり、なーんかおかしい。曇っていてあまり汗をかかなかった日でも、ブツブツはどんどん増えてる!! かきむしった時に出た汁が他の皮膚に移ってるからか?? もう〜かゆくてイライラする!!

てなわけで、だんだん思考能力が低下していくのを感じた私は、皮膚科に行ってみることに。たぶん、あせもって言われると思うけどぉ。。。

皮膚科Drが、私の患部を見た瞬間 「あなた、農家でしょ?

私「あ、はい(なんで分かったんだ!?)

Dr「仕事場に、納屋とか蔵があるでしょ?

私「はい。農具倉庫みたいのはいくつもあります

Dr「そこに、ネズミいるでしょ?

私「そうですね。たくさん住んでると思います

Dr「猫、飼ってる?」 ここで、初めて答えがNOの質問が。

私「いえ、ノラ猫はよく見かけますけど、飼ってはいないです

Dr「その赤いブツブツ。イエダニですよ

?? イ・エ・ダ・ニ!!


えーえー、ダニ?、私ダニに刺されまくってたの? うそ〜。そんなはずは。。。だって、私は元潔癖症(どうやって克服したのかはこちら)なだけあって、掃除は億劫がらずにやってます。寝具もこまめに洗濯してます。布団も干してます。バルサンも焚いてます。なのになのに、どぼじてなんでずか~(涙)!?

野ネズミ

(こちらは、山にいる野ネズミ。今回の犯人ではありません)

イエダニは、イエネズミに寄生しているそうです。イエネズミの住処には、イエダニも必ずいる。さらに、ネズミを捕まえて食べるネコが人間の暮らす場所に出入りしていれば、間違いなく人間の住居にもイエダニが入り込むというわけ(イエダニの体長は1ミリ以下。肉眼で確認するのは難しいため、ダニの写真はありません。あしからず)。

私は、ネコは飼っていませんが、ネズミの出入りする倉庫での仕事でイエダニかイエダニの卵を作業服や持ち物にくっつけて自宅に帰ってしまったと思われます。確かに、何度か農園内でネズミの巣や糞を見たことがあります。

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しかも、不運が重なったのが、田舎に来たばかりで電灯に寄ってくる虫の数に恐れおののいた私は、虫が入ってこないように窓を締め切ってしまっていたこと。今考えれば、換気が足りないとダニの餌であるカビが生えやすくなるのは必然でした。

そもそも、今夏はかつてないほどに雨の日が多かった。。。ジメジメしていたので、高温多湿というダニが繁殖しやすい条件があっさり整ってしまっていたのでした。。。

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言い方を変えれば、多少不衛生にしていても、たとえ換気ができていなくても、ネズミの存在さえなければイエダニの被害に遭うことはほとんどないということなんです。だから都会では、決して綺麗好きとは言えない人でも「ダニに刺されてかゆい」とか騒いでいないわけです(※これはあくまでもイエダニのお話。他の種類のダニはどこのおうちにもいて、アレルゲンになる場合があります)。

農家の仕事場には、ネズミは付き物。完全に排除するのは難しいです。とりあえず、私が特別不潔な暮らしをしているわけではないということを、声を大にして言いたい!!

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ちなみに、「夫はなぜダニに刺されてないのでしょう?」 とDrに聞いてみると、「男性は皮膚が厚いのよね 」。な〜に〜?! そんな不公平な。ダニが「こいつは硬くて美味しくなさそうだから、あっちの肌にしよ〜」と私のほうに集中してるってことではないかぁ!! しかしながら、家族の中でダニに刺されたことがあるのは私だけ。生粋の農民は抵抗力が常人の2千倍くらいあるようです。心から羨ましいです。

恨み言を言ってても仕方ないので、とにかくDrに言われた対処法をとることに。50~70度で2時間ほど熱を加えればダニは死滅するとのこと。早速、布団乾燥機を購入。寝具を乾燥しまくる。洋服も乾燥しまくる。ダニが死んでも死骸や卵は残っているので、洗濯機で洗い流す。タンスや衣装ケースもアルコール消毒。

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今回の件で、ネズミとダニ、恐るべし。。。と思ったのですが、もう一つショックなことが。

私は無類のネコ好き。小さい頃からネコを飼っていましたし、道端でも旅先でもネコがいれば寄っていき、ナデナデしたり、抱っこしたりしてしまいます。でも、田舎のネコは野生に近いので、ネズミをとって食べている可能性が高い。ちゅーことは、ネコに触れるのは自分からダニをもらい行くようなものです。今後は、その辺のネコちゃんとは戯れることができない。それがとっても淋しいのです。

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(淋しいので、せめてネコの写真をいっぱいUPしよう!)

そんなわけで、まだダニに刺されたブツブツは完治していませんし、自宅でのダニ撲滅運動は継続中です。毎日が疑心暗鬼で、もう半分ノイローゼこの布団には寝て大丈夫か? ソファは、玄関マットはどうだ? 前にこのパジャマを着た時はけっこう刺された気がするぞ、このタタミは汚染されているに違いない。。。てな具合なのです。

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皆さんはこのダニ恐怖体験に怯えなくてもいいように、ネズミが出入りしている場所には人を刺すダニがいる、でも家の中の適温適湿を維持すれば増殖は避けられる、外ネコとの付き合い方はほどほどに など、今一度確認していただけたら幸いです。

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タイトルからブツブツの正体が何なのか分からないように、本文でもだいぶ引っ張りすぎましたが、今回も最後までお読みいただいてありがとうございました。

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カミキリムシ戦記

びわってこんな風に育ててるんだ
09 /03 2017
こんにちは。福原です。

当農園の栗畑では、栗の実が落ち始めました。

栗が落ち始めています。

初物を茹でていただきました。ホクホクとした上品な味わいに手が止まらない! 栗の栄養について調べてみると、食物繊維やミネラルが豊富で美容に良いのですが、カロリーもけっこう高いので要注意ですな。。。

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秋の味覚詰め合わせパックのご注文もたくさんいただいているので、イノシシに横取りされないよう、こまめに栗拾い頑張ります!


さてさて今日は、大部分が枯れてしまったびわの枝を、大掛かりに伐採しました。

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枯れてしまった木がもしかしたら復活するかもしれないし、また新芽が出てくるかもしれないから。。。な~んて躊躇していると、枯れ枝に入っているであろう虫や病気が木全体に広がってしまいます。だから、思い切って切ってしまうのです。

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二の腕がプルプルして来ますが、切り終わった後の達成感はなかなかのもの。切った後の枝は、びわ山の外に運びます。枯れ枝と言っても太いものはかなりの重量になるので、必要に応じてノコギリで分解します。

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これくらい太い枝は、歯の大きなノコギリを使います。

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負担が軽くなったと、新芽たちも喜んでいるように見えますね。

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しかーし、切った断面をよく見てみると、ぽっかり穴が開いています。木食い虫(カミキリムシの幼虫の俗称、テッポウムシとも言う)のしわざです。

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カミキリムシの親がびわの樹皮の下に卵を産み、孵化した木食い虫は木の内側を食べながら掘り進んで、成虫になるまでの長い間木の中に潜んでいるのです。

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(卵を産みに来たところを捕獲しました)

カミキリムシと言えば、実は小学校の時におうちで飼育していた私。タマムシと並んで、男子が群がるカブトムシやクワガタとは一味違う魅力を放っていましたっけ。

飼っていたのはゴマダラカミキリ。何しろあの水玉模様。今風に言うと、背中にドット。オシャレ女子?としては、放っておけない可愛さだったんです。たまにキーキー鳴くのにもそそられました。

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しかーし、今はそんなこと言ってられません。びわの害虫は数あれど、カミキリムシは特に危険な存在、びわ農家の宿敵と言ってもいいくらいです。だって、木食い虫が入った枝は枯れてしまうことはもちろんですが、中が空洞になるので、その枝に人が乗って作業する際に枝ごと落ちて大怪我をする恐れがあるからです。木に登る立場からすると、可愛いとか言ってる場合ではない。。。

普段から駆除スプレーを持ち歩き、木食い虫がいると分かれば、その場ですぐに成敗します。木食い虫がびわの木に入ることは決して珍しいことではなく、(発生状況はその年の気候などによって異なりますが)ある程度大きくなった木には、大体入っていると思ったほうがいいくらいです。

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木食い虫が入っている木を見つけるのはけっこう簡単。彼らは、木を食べた後にオレンジ色の糞を穴から外に捨てます。よって、オレンジ色の木屑のようなものが木の周りに落ちていたら、木食い虫が入っている証拠です。

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勝手に食べて、ウンチだけ下に落としとくなんて、ふてえ野郎です。でも、そのオレンジ色があるから、こちらもあの木に木食い虫がいるなぁと分かるんですが。

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木屑というか奴らの糞を頼りに、木食い虫が入っている穴を探します。

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下の写真のように、オレンジ色がこんもりしていていたら、さすがにすぐに穴を特定できますが

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オレンジ色がばらけて落ちている場合は、木の上のほうに穴があると教わりました。

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ああ、ありましたね。テッポウムシと呼ばれるだけあって、銃弾が撃ち込まれたような穴が高いところに見えます。

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登りづらいけど、長靴でスプレーを持って木に登ります。

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駆除スプレーをする時は、穴が中の空洞にまで貫通しているか、マイナスドライバーを使って確認しながら行います。穴に詰まった木屑とともにスプレー液が目や顔にはねることがあるからです。奴らのウンチが顔に飛ぶのは屈辱ですね。

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カミキリムシにはカミキリムシの事情もあるでしょうが、びわ農家の命の安全がかかっているわけなので、厳重に退治しているつもりです。そうは言っても、一度のスプレーでは死なずに、次に行くとまた新しいウンチを撒き散らしている輩もいるので、なかなか手強い相手です。

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子どもの頃に嫌いだった食べ物が大人になって好物になったり、子どもの頃に好きだった昆虫が大人になって仕事上の敵になったり、自分の物の見方が変わっていくのも人生の面白いところですよね。。。結論がだいぶ飛躍しましたが、とりあえず、カミキリムシとびわ農家の戦争は今後も繰り広げられていくのでした。

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福原祐美

千葉県南房総市在住です。
内房線富浦駅から徒歩50分のところにある「福原農園」が仕事場、兼、住まいです。
アラフォーです。

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房州びわを手にとる人に、「びわ農家がどんなことを考えて、どれぐらい手をかけて、びわを育んでいるか」を遠くからでも知っていただけたらなあ、そして福原農園をもっと身近に感じていただけたら嬉しいなあという気持ちでおります。

最近まで20年くらい福祉のお仕事に就いていましたが、突如、自然豊かな南房総で就農することを思い立ちました。

「対人のお仕事から作物を育てるお仕事へ」「都会の喧騒に囲まれた生活からTHE田舎暮らしへ」「独身貴族から農家の長男の嫁に」。。。といういくつもの転身を経て日々感じていることも、好き勝手に書こうと思っています。

色々な方と交流することでより人生は深まると考えておりますので、コメントはお気軽にどうぞ。いつでもお待ちしています。