一万回越えたら見える世界

転職先としての農家を考える
04 /27 2017
*『写真でほっこりクイズ③~子育てに必要なあれ~』の正解は、この記事の一番下です*

こんにちは。福原です。

今日は、朝まで雨が降り続いてしまいましたので、午前中はお仕事をお休みして、家事を片付けたり、このブログを書いたりしていました。

農園の入り口にはジャスミンの花が咲き誇っています。つぼみはピンクなのに、咲くと白い花です。インド出身だけあって、そのコントラストがエキゾチックですね。

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さて、福原農園では、3月の中頃からびわの袋かけを始めています。

毎日、家族総出で取り組んで、現在、5万個ほどのびわの実に袋をかけ終わったところです。今年は、寒さが長引いたことや天候不順などの影響で、まだまだこの作業は続きます。GW中も頑張ります。

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私は今春からびわのお仕事にデビューしたわけですが

びわの袋かけだけで、ざっと実働150時間を超えました。

仮に一日400枚の袋をかけたとして、25日働いたという計算をしてみると、1万枚!!

デビューしたての新人が、商品となるびわを一万枚も包んでしまいました。。。

そのうち、これから6月の収穫までに、どれくらいのびわがお客様に満足していただける、大きくて美しいびわに育ってくれるのかは分かりませんが。

にしても、1万枚ってすごい数字だなあと我ながら感じています。人生で、歯磨きや入浴以外で同じことを1万回繰り返したことってありますか?私はたぶんないですね。

毎日はめている作業用手袋も、力を入れる指先のゴムがちぎれてしまいました。

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袋かけは、びわの仕事の中でも最も手間と時間がかかり、かつ作業者によって技術に差が出やすいものだそうです。

袋かけが始まる時期に嫁いできたのはたまたまですが、びわの仕事として重要度の高い袋かけを最初にじっくり面倒見てもらえたのは、ラッキーだったかもしれません。

1万回も同じ袋かけをやり続けるとどうなるかと言うと

間違って袋を破っちゃったりするミスが大幅に減ります。

1枚の袋をかけるのに、四苦八苦していた頃が嘘のようです。=>あの頃

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気候が暖かくなってきて、びわの実が大きくしっかりしてきたこともあるのですが、うっかりびわの実を軸からぽきっと折ってしまうことが少なくなりました。

私、失敗しないので

というどこかの女医のセリフが頭の中に響いてきます。さすがお調子者。

少々袋をかけるのに難儀しそうな実に出会っても

任せてください。私、これより難しいオペ(?)をやったことがあります

てな気分で、武者震いにも似た感覚が。。。

こ~んな後ろに反っている実は、以前なら上手に袋をかけられなかったけど

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今は、はいこの通り。すぐに施術完了です!

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1万枚もやっていたら、大抵のタイプのオペはすでに経験済み。まさに継続は力なりです。

正直に言うと、以前なら諦めていたより高いところにある実に手を伸ばし、ちょっと無理して袋をかけるようになっているので、誤って枝を折ってしまうことは時々あります。。。

でも、びわの枝はとっても丈夫。写真だとよく分からないかもしれませんけど、細い枝ならこんなにしなります。

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どちらに引っ張ったら、負荷がかからずに楽に枝を自分のほうに引き寄せられるかが少しずつ分かってきたところ。長くひとつのことをやると、対象の性質に対する理解も進むわけです。

当然、ベテランの人たちから言葉でも説明を受けていますが、1万回の繰り返しの中で身を持って体験し、ノウハウを覚えていっているような、そんな状況です。

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巷の多くの業界では、就職した先で新しい仕事を教わる時、最初の1回か2回先輩社員にお手本を見せてもらったり、一緒にやってもらったりするとは思いますが、まだ自分としては自信がないなぁと感じていても

はい、もう独り立ちですよ。次からお一人でどうぞ

となるのが普通ですね。どこも人材不足ですから。あとは、分からないことがあれば自分で質問してください、ミスしながら修正していけばいいから、という形での育成の仕方

びわの袋かけを始めました

学生上がりのフレッシュマンなら、鍛えられ、打たれ強くなっていいかもしれませんが

いきなりお客様の前に出なければいけなかったり、さも分かっているふうに人前でしゃべらなければいけなかったり、けっこうなプレッシャーに晒されることになりがち。

自主的に練習しようとか、本で学ぼうとか思っても、いつしか日常に忙殺されていってしまうし。どんなお仕事も、活字のみではインプットすることは厳しいですし。

一方で、びわの袋かけなんて、とても小さな単位の作業ですが、ひとつのことを試行錯誤しながら、失敗も許容されながら、自分で工夫することも奨励されながら、1万回もさせてもらえるこの環境

とても恵まれていて、私にはこういう育てられ方ってすごく安心できるなぁと感じたのでした。

まだびわの仕事のほんの一部しか経験していないのに何ですが、今のところ就農して良かったなぁと思っています。



『写真でほっこりクイズ③~子育てに必要なあれ~』の正解は

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ツバメの巣でした。中には、卵がありましたよ。

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母親ツバメは、電線で休憩中のようです。

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次回のほっこりクイズも、お楽しみに!



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福原祐美

千葉県南房総市在住です。
内房線富浦駅から徒歩50分のところにある「福原農園」が仕事場、兼、住まいです。
アラフォーです。

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房州びわを手にとる人に、「びわ農家がどんなことを考えて、どれぐらい手をかけて、びわを育んでいるか」を遠くからでも知っていただけたらなあ、そして福原農園をもっと身近に感じていただけたら嬉しいなあという気持ちでおります。

最近まで20年くらい福祉のお仕事に就いていましたが、突如、自然豊かな南房総で就農することを思い立ちました。

「対人のお仕事から作物を育てるお仕事へ」「都会の喧騒に囲まれた生活からTHE田舎暮らしへ」「独身貴族から農家の長男の嫁に」。。。といういくつもの転身を経て日々感じていることも、好き勝手に書こうと思っています。

色々な方と交流することでより人生は深まると考えておりますので、コメントはお気軽にどうぞ。いつでもお待ちしています。