びわの袋かけ、それは素人には試練だった

びわってこんな風に育ててるんだ
03 /21 2017
こんにちは。福原です。

昨日は一日中どしゃ降りという天気だったため、びわのお仕事はお休みでしたが、今日は良いお天気。

気温が低くても、穏やかな日差しがあるとやっぱり春を感じますね。

ソラマメの花 も咲いていました。

IMG_1320[1]

というわけで、「びわの袋かけ」再開です!

袋かけの方法を具体的にお伝えすると。。。

枝先にできている複数の実(これから大きくなるところなので、まだ小さい実)のうち、「これは、この中で一番立派なびわになるね!きっと!」という実を瞬時に判断し、それ以外の実をぽきっと折ってしまった上で、選んだ実に袋をしっかり固定する作業です。びわをより大きく美しく育てるために、です。

紙袋の口の端に針金が入っており、その針金を実の軸に一周させれば、まあ大体風に吹き飛ばされることはない。。。ということなのです。

始める前は

まだ小さい実に袋を付けていけばいいだけでしょ。それぐらい出来ますよ〜、もちろん、最初は精度やスピードは上がらないかもしれないですけど、びわ農家さんなら誰もがやっている作業なわけですし、出来ますってば。


。。。という甘い考えだったのですが、いやこれが意外にも全然出来ないんです。ホントに。

IMG_1322[1]


針金を引っ張りすぎて、袋をやぶっちゃうこと☆回。
実の軸に力を加えてしまい、実を軸から折ってしまうこと★回。
実どころか枝ごと折ってしまうこと??回。。。


え、こんなに難易度高いもの?

わざとらしくなるのを承知で書きますが、私は不器用なほうではなく、手先を使う作業も割と苦にならないタイプ。家庭科も図工の成績も良かったはず(関係ある?)。なのに!出来ない!!

全国のびわ農家さん。尊敬。。。ただただ尊敬です。。。


しかも、袋かけを難しくしている要因のひとつに、びわの実の軸の付き方、角度があります。

品種にもよりますが、こんな感じの実を多く見かけます。

IMG_1313[1]

ええ!!これって、フィギュアスケートで言うところの「イナバウアー」ではないの?
皆さんもきっと連想しましたよね!?

荒川静香さんで言うところの、荒川静香さんの頭が限りなく後ろに反って、足のほうに接近している状態なのにも関わらず、頭の部分だけを袋に入れようなんて。しかも針金でしばる首の部分は、まだ若い実なので、ぐらぐらして柔らかいから折れやすいんです。


知られざる事実。袋かけは、とても繊細なお仕事


そして、びわってけっこうアクロバティックなんですね~。

ここで、じゃあどうしてびわの実は、後ろに反りたくなってしまうのか?気になります。
太陽のほうに伸びていくとか、重力に従ってしまうとかでしたら、分かるんですけど。

その訳は、冬の寒い時期、特に夜間、びわの木を冷たい空気(TVで聞いたことのある”放射冷却”というやつです)が覆う際に、びわは少しでも実を内側に入れて我が子を守ろうとしている。

なんと。

そんな話を聴くと、びわの木の生命の営みを応援してあげたくなってきました。上手く袋がかけられずイライラしていた気持ちもまあ収まってくるってもんです。

IMG_1256[1]

この産毛の生えたかわいいびわの実の赤ん坊。皆さんも、びわを食べる時にちょっとだけ思い出してみてください。


房州びわと山の幸 福原農園のHPはこちらから

よろしければ、クリックお願いいたします。

働くヒトランキング


スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

福原祐美

千葉県南房総市在住です。
内房線富浦駅から徒歩50分のところにある「福原農園」が仕事場、兼、住まいです。
アラフォーです。

IMG_0153[2]


房州びわを手にとる人に、「びわ農家がどんなことを考えて、どれぐらい手をかけて、びわを育んでいるか」を遠くからでも知っていただけたらなあ、そして福原農園をもっと身近に感じていただけたら嬉しいなあという気持ちでおります。

最近まで20年くらい福祉のお仕事に就いていましたが、突如、自然豊かな南房総で就農することを思い立ちました。

「対人のお仕事から作物を育てるお仕事へ」「都会の喧騒に囲まれた生活からTHE田舎暮らしへ」「独身貴族から農家の長男の嫁に」。。。といういくつもの転身を経て日々感じていることも、好き勝手に書こうと思っています。

色々な方と交流することでより人生は深まると考えておりますので、コメントはお気軽にどうぞ。いつでもお待ちしています。