成果は雑草が教えてくれる

転職先としての農家を考える
05 /31 2017
こんにちは。福原です。

早いもので、明日から6月ですね。

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当農園のツバメ兄弟達がようやく巣立ちを迎えました。まだ独立には不安があるようで、仲良く並んで行動しているところがかわいらしい。

山には、ホタルブクロが咲いていました。

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花の中をのぞくと、こんな感じ。控えめの美学を感じます。

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昔の子どもたちは、この中に蛍を入れて、提灯と言って遊んでいたそうです。風流ですな。

お義父さんが育てた新じゃがが豊作です。

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私は、一秒もじゃがいもの面倒をみていないのですが。。。ちゃっかり収穫だけお手伝いし、自分がお世話になった人に送らせてもらいました。世の中、じゃがいもが嫌いな人っていない気がします。

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また、障害者の方の施設のお祭りで役立ててもらおうと寄付したり、地元の小学生を収穫体験に招いたりもしています。

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今はびわの仕事における農繁期ではあるのですが、とりあえず一大イベントであった袋かけが終了し、あとは実が大きくなってくれるだけ、と勝手にぼやぼやしていた私。

ところが、収穫までのひと月の間に行わなければならないことは意外と多く。。。

そのひとつが、この時期どこの農家でも追われている草刈りです。びわの木が、雑草の中でおぼれています。

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びわの木の周りに雑草が茂ると、色々な意味で不都合があります。

害虫・害獣が入りやすくなるわ、びわの木に肥料も与えづらくなるわ。

何より、収穫する際に、収穫する人(もぎ手と言います)が動きづらくなってしまいます。収穫が始まる前に、早くすっきりさせなくちゃ。

日当たりが良いびわ山は、この通り草ボーボー

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雑草が凄すぎて、びわの木までたどりつけないことさえあります。。。奥がびわの木です。

ただの雑草の海かと思ってたら、刈ってみると

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肥料の袋が支柱で立っていました。中には、びわの苗木があります。

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大きく育つ前に、野うさぎにかじられてしまうのを防ぐため、こうして守っています。。。て、もう少しで人間が踏んづけちゃうとこでしたけどね。


それにしても、この草達を一掃するなんてできるのかと思ってしまいます。だって、びわ山の敷地って半端ない広さです。

手始めに、上司(である夫)が刈り払い機の使い方を、平らなハウスの周りで練習させてくれました。

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なかなか簡単にはいきません。地面すれすれの高さで刃が草を切るように動かさないと、土が見えない状態で終了してしまいます。加減が難しい。

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手や腕の力でコントロールしようとすると、非力?な私はあっという間に疲れて果ててしまいますので、できるだけ腰から場所移動するように意識して行います。

こまめに休憩を入れながら続けると、まあ何とか最低限は扱えるように。

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全てのびわ山を刈り払い機で草刈りしているわけではなく、平らな場所は「ハンマーナイフモア」というマシンを使用します。

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通った場所は、マシンの幅で草がなくなります。

マシンが入りづらい場所は、刈り払い機。刈り払い機でも刈れない場所は、鎌で刈ります。鎌ではらちが明かない手強い草には、鋸を使うこともあります。

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左が鋸(のこぎり)鎌。かなりの切れ味です。刈り払い機にしても、鎌にしても、一瞬の油断からスパッと足や手指を切ってしまう人も少なくないようですので、気を緩めないようにしないといけません。

炎天下の草刈りは、汗びっしょり。中腰の姿勢が続くと、腰も痛くなります。

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カラフルな毛虫に出会ったり、アワフキ虫が出した泡がジャージに付いたり、棘のある草が軍手を貫通したり。。。けっこう大変なこともありますが

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草刈りの良いところは、進捗や成果が目に見える点だと思います。刈ったところとまだのところが歴然。

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前職までの福祉の仕事は、自分が関わったクライエントや利用者が、自分がサポートしたおかげで、悩みから解放されて楽になったとか、社会参加が実現して自信がついたとか、健康状態が回復したとか。。。そういうことは言い切れるものではありませんでした。何しろ、それを証明する術がない。

例えば、問題行動が止まらなかったお子さまが、周囲の大人の指示を素直に聞けるおりこうさんになりました。これって、誰のおかげ? 先生との相性が良かったのか、本人がもの凄く頑張ったのか、たまたまそういう時期だったのか。。。

僕はあの時の職員さんの一言で救われたよ」と言ってくれたとしても、それは5年後、10年後です。自分の関わった人が今、とても幸せに暮らしていると知って、まあ自分も一ミリくらいはお役に立てたかなと思えることがたまにあるかなぁ~くらいの商売でした。

結果が視覚や数字では表れない仕事で、やりがいを持ち続けることはなかなかしんどいことだし、社会的に専門性や必要性を認めてもらったり、あるいは、これだけの結果を出しているんだから予算を増やしてくれなどと要求したりも厳しい。

それと比較すれば、農家の仕事の成果はパッと見て分かりやすいことが多いように思います。今日はここまでやったぞとか、半分終えるのに○時間かかったぞとか。下の写真は、ひとつも見えていなかった「苗木お守り袋」が見える化したところ。

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脳のタイプ的には、自分はどちらが向いているのかいまだに分からないけれど

自分は、やったことの成果がすぐに見えなくても腐らないほうかな? それとも、どこまで進んだか視覚的に確認できたほうが飽きずに取り組めるほうかな? というような自己分析は、職業選択の際に意外と大事だよねと今思っています。

とりあえず、草刈りが嫌いじゃない人間で良かったなぁ。


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コメント

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じゃがいも、嬉しかったよ!
ほんとにほんとにありがとう(^^)
ツバメちゃんの可愛いこと。
これからの忙しい時期、頑張って!

福原祐美

千葉県南房総市在住です。
内房線富浦駅から徒歩50分のところにある「福原農園」が仕事場、兼、住まいです。
アラフォーです。

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房州びわを手にとる人に、「びわ農家がどんなことを考えて、どれぐらい手をかけて、びわを育んでいるか」を遠くからでも知っていただけたらなあ、そして福原農園をもっと身近に感じていただけたら嬉しいなあという気持ちでおります。

最近まで20年くらい福祉のお仕事に就いていましたが、突如、自然豊かな南房総で就農することを思い立ちました。

「対人のお仕事から作物を育てるお仕事へ」「都会の喧騒に囲まれた生活からTHE田舎暮らしへ」「独身貴族から農家の長男の嫁に」。。。といういくつもの転身を経て日々感じていることも、好き勝手に書こうと思っています。

色々な方と交流することでより人生は深まると考えておりますので、コメントはお気軽にどうぞ。いつでもお待ちしています。