イノシシ戦記

びわってこんな風に育ててるんだ
06 /04 2017
*『写真でほっこりクイズ⑧~これは何の実?~』の答えは、この記事の一番下です*

こんにちは。福原です。

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当農園では、いよいよびわの収穫の時期が迫ってきました。

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びわ収穫&発送総合戦略本部であるメイン倉庫では、お義母さんを中心に着々と準備が進められています。

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毎日のように、収穫部隊の男性陣がもいできたびわをチェックして、色はどうか、大きさはどうか、味はどうかを確かめ、いつから本格的な収穫を始めるか検討しているところです。

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※6月に入って、「びわ狩りに行きたいんですけど」というお問い合わせが非常に増えていますが、当農園のびわは急斜面にあるので、びわ狩りにお客様をお連れできません。収穫はプロのもぎ手が行いますが、今年はびわの成長が遅く、発送も販売も始まっていない状況です。ご了承くださいね。


さてさて、どんどん美味しくなっていくびわを害虫・害獣から守るために打つ手は数あれど、最も重要性の高いミッションを紹介しそびれていました。

それはイノシシ対策。名付けて、電気ビリビリ防御網(かなり安っぽいネーミングだな。。。)なのです。

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元々、房州にイノシシは生息していなかったそうなのですが、10年余り前から田畑を荒らすようになり、その被害の大きさは年々深刻化しています。

イノシシが檻罠にかかりました

(過去に罠にかかった子どものイノシシ)

では、イノシシ達はどこから来たのか-------。

一説によると、狩猟を趣味とするハンター達の中で、狩りのターゲットとしてあえてイノシシを山に放した人がおり、その結果イノシシがねずみ算的に増えてしまったということです。これが事実ならば、多くの農家に影響が出るという事態を予測せずに、安易に生態系に個人の手を加えてしまった罪は重く、そのハンターには天罰が下っているでしょう、きっと。。。

イノシシは、人間が育てている農作物を何でも食べてしまいます。

イノシシに食べられた竹の子

タケノコも、こっちが掘る前に食べられちゃいました。もちろん、甘い香りのするびわも好物です。

また、穴を掘るという習性から、農地をぼこぼこにされてしまいます。イノシシが掘った穴は想像以上に深く、ふいに足をとられることも少なくないです。

イノシシに掘られた大根のうね

長い間、手をかけてきた大切なびわが、収穫目前でイノシシに横取りされてしまっては、悔やんでも悔やみきれない。

そこで、多くのびわ農家では、電気ビリビリ防御網を仕掛けているのです。

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びわ山全体を電柵で囲い、イノシシが入ってこられないようにします(日中、人間が感電しないように、夜間だけ電気を流すモードに設定できる)。

まず、クリップのついた支柱を等間隔に立てます。次に、クリップに電線を絡ませながらピンと張っていき(高さを変えて、2段張ります)

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最後に、電流を流す電柵本体とアースを取り付ければ完成です。

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電線に雑草が触れてしまうと、無駄に漏電し、威力が半減してしまうこともあって、先に草刈りに励んでいたというわけです。

一見、イノシシの巨体なら簡単に突破できそうな気もするのですが、イノシシは図々しい反面、臆病なところもある動物で、初めて見る障害物があると、鼻先で安全かどうかを確認するそうです。

その際に、ビリっと来れば「ここからあっちは行けないな」と判断するらしい。イノシシがビリっと来ている瞬間を見た人はそうそういないでしょうが、電柵を張ることにより、イノシシがびわの木を襲った形跡はほぼなくなりますので、確実な効果があると言って良いようです。

私も、電柵張りを行いました。

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平らな土地は比較的張りやすいですが(それでも固い地面に支柱が刺さらないことが多く、ハンマーで何とか叩き入れる)

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ええ!? 自分が歩くだけでもやっとのこの斜面に道具を持って入って柵を張るだと??

というようなびわ山もあり、難儀します。。。 

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でも、そんなこと言ってられません。もうすでに、イノシシがびわに近づいて枝を折ってしまった場所もあるのです。

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一刻を争う。イノシシが通りそうなところはどこまでも行き、電柵を張り終わらなければ、今晩イノシシが入るかもしれない。。。

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気分は川口浩探検隊です(念のため、私はその世代ではない)。

全てのびわ山で、電柵が張り終わって初めて、安心して夜眠れると上司(である夫)は言います。

イノシシにも生き抜くために食べる権利はありますが、農家にも農作物を守る権利があります。恨みや憎しみから、電気でビリビリさせるわけではありませんが、自然や動物を相手にする仕事は時にシビアにならざるを得ないということですねぇ。

しかしながら、イノシシが一度電柵を突破できることを覚えてしまえば、電柵の効果は無にされてしまいます。

そういうわけで、イノシシと人間の攻防は続くのでした。。。

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『写真でほっこりクイズ⑧~これは何の実?~』の答えは

オニグルミ

オニグルミでした。身近な食材でも、収穫後の姿以外は意外と知らないということに気が付かされます。

オニグルミの収穫時期は晩秋です。実から殻から取り出し、殻を割るのが相当難しいと聞いているので、今からチャレンジするのが楽しみです。


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福原祐美

千葉県南房総市在住です。
内房線富浦駅から徒歩50分のところにある「福原農園」が仕事場、兼、住まいです。
アラフォーです。

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房州びわを手にとる人に、「びわ農家がどんなことを考えて、どれぐらい手をかけて、びわを育んでいるか」を遠くからでも知っていただけたらなあ、そして福原農園をもっと身近に感じていただけたら嬉しいなあという気持ちでおります。

最近まで20年くらい福祉のお仕事に就いていましたが、突如、自然豊かな南房総で就農することを思い立ちました。

「対人のお仕事から作物を育てるお仕事へ」「都会の喧騒に囲まれた生活からTHE田舎暮らしへ」「独身貴族から農家の長男の嫁に」。。。といういくつもの転身を経て日々感じていることも、好き勝手に書こうと思っています。

色々な方と交流することでより人生は深まると考えておりますので、コメントはお気軽にどうぞ。いつでもお待ちしています。