収穫でびわ農家の真髄を知る

びわってこんな風に育ててるんだ
06 /08 2017
こんにちは。福原です。

6月に入ったかと思ったら、あっという間に梅雨入りしてしまいましたねぇ。

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6月と言えば、祝日が1日もない月。。。毎日を憂鬱に感じたり、目標を見失って中だるみしたりしがちな時期ですよね。そういう時は、このブログに遊びに来て、ほっこり写真で一息ついてください。

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また、異業種の話を聞くと、自分の仕事を少し客観的に見られることってあるのではないでしょうか。


さて、就農して3ヶ月目の私は、びわ農家が一番忙しい時期を迎えようとしています。当農園の中で、一番南にあるびわ山の実が一段と色づいてきました。

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通常、びわ農家では、収穫部隊は男性陣、販売・発送部隊は女性陣と役割分担していることが多いのですが、新米の私はびわの仕事の全体像を掴むため、収穫作業にも参加させてもらうことにしました。

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現在は、収穫と言っても、「拾いもぎ」の段階です。拾いもぎとは、落ちたびわを拾うという意味ではなく、(びわは袋の中に入っており、もいでみないと中の状態が分からないため)少し袋を破いて色を確認しながらもぐということです。

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拾いもぎに対して、「全もぎ」とは、収穫の終盤頃に、びわが熟して自分から落ちてしまうのが先か、もぎ手がもぐのが先かというギリギリの段階で、とにかく手当たり次第全ての実をもぐことです。

早速、拾いもぎを実践します。袋を破ってみて、橙色まで赤らんでいるかをチェックします。

これはちょっと早いですね。スマホの写真だと分かりづらいけれど、まだ黄みがかっています。食べると酸味が強い感じです。

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なかなか本来の色がお伝えできないのですが、橙色が濃くなっていればOK。

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余談ですが、びわの実のお尻部分(へそと言う)には、お星さまが隠れています。大事にとっておきたくなる可愛らしさです。


十分に色づいている実を確認したら、同一の木における同じ高さに出来ている実は、大体もいで大丈夫という判断ができます。

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しかし、うっかり隣の木の枝にあるびわをもいでしまうと、まだ黄色い場合があります。

木ごとに、日当たり(他の木の影になっていないか)、樹勢(その木自体が元気かどうか)、葉っぱの密集度(びわの実全体に日光が届きやすいかどうか)など、色々な条件が異なるため、すぐ隣にある木でも慎重に実を観察しなければなりません。



びわの袋かけでは、袋をかけ忘れる実がないよう、遠くから枝を引っ張ったり、枝を脚立で押さえたり、ある程度ダイナミックに作業できたのですが、収穫ではそうはいかないようです。

びわの実はとても脆く、少しぶつけただけでも傷んでしまいます。また、枝を揺らしたり、風が吹いたりといったちょっとの衝撃でもボトッと下に落果してしまいます。

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細心の注意を払って、ゆ〜くり行動します。かなり神経を使う作業です。

もぐ時は、びわの実の部分は決して握らずに、軸の部分をそっとつまみ、上側に折るようにします。

袋かけは高所で両手を離さなければいけないけど、収穫は片手でもげるからそんなに難しくないよ

と上司(である夫)から聞いていたのですが、とんでもございませんでした。

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片手で折れるほどやわな実ではない!袋かけの時は、針金で縛ろうとしてもすぐにポキポキ折れてしまい、私を悩ませたあの軸が、今ではこんなに頑丈に育っておりますので。

そのくせ、熟れたら勝手に自分から落ちてしまうとは。。。全くいけずな果物です。

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でも、傷ひとつない美しいびわの実に出会った時には、思わず笑みがこぼれてしまうような感動があります。

酸味と甘みのバランスが整っているか確認のため、時たま味見もしてみます。瑞々しくて、ジュースを飲んでいるかのよう。さわやかな美味しさが口いっぱいに広がります。

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びわの収穫は、太陽により近い、木の上のほうから始まりますので、必然的に私も木に登ることに。

しかし、もいだびわを入れるカゴを持ってです。スーパーのカゴです。

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私、これまでこんな大きな物を持って、木に登ったことはございません(当たり前だ!)。

しかも、びわの実が他の枝などの障害物にぶつからないようにかき分ける時に使う、鍵棒(いわゆる鉄の棒)も持って登ります。

もうこの時点で、袋かけより難易度が上がっている気がしますが。。。、カゴと鍵棒は木の枝に引っ掛けながら少しずつ上がります。

びわの実をもぐ瞬間は、思わず緊張で息を止めてしまいます。

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疲れたので、木の上で少し休憩。

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ある程度びわの実がカゴに入ったら、あまり入れすぎないうちに、降ろします。登る時よりカゴが重くなっているので、少しずつ下の枝に引っ掛けながら地面まで運びます。

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軽トラの荷台がいっぱいになったら、農園に戻ります。びわが傷まないように、超ノロノロ運転です。

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収穫ルポは以上です。スーパーでは値段も高く、あまり身近とは言えない果物ですが、収穫の難しさについて知っていただけると、よりびわの希少性、特別感を実感していただけるのではないでしょうか。

最後に、「びわ狩りしたいんですけど。今日これから大人2名で行ってもいいですか?」というようなお問い合わせが相変わらず多いのですが。。。

四駆の軽トラでしか登れない山までハイキングをして、脚立や木に登る、もいで袋を開けてみたら黄色くて酸っぱいという様々なリスクを抱えてのイベントになりますので、当農園では実施していない訳なのです。そこは、慣れた農家に任せてください!いちご狩りやぶどう狩りとは少々違うイメージなので、悪しからず。。。

※ハウス、あるいは露地でも平らな土地でびわを低樹高化している農家さんではびわ狩りができますので、あきらめないで探してくださいね。


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福原祐美

千葉県南房総市在住です。
内房線富浦駅から徒歩50分のところにある「福原農園」が仕事場、兼、住まいです。
アラフォーです。

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房州びわを手にとる人に、「びわ農家がどんなことを考えて、どれぐらい手をかけて、びわを育んでいるか」を遠くからでも知っていただけたらなあ、そして福原農園をもっと身近に感じていただけたら嬉しいなあという気持ちでおります。

最近まで20年くらい福祉のお仕事に就いていましたが、突如、自然豊かな南房総で就農することを思い立ちました。

「対人のお仕事から作物を育てるお仕事へ」「都会の喧騒に囲まれた生活からTHE田舎暮らしへ」「独身貴族から農家の長男の嫁に」。。。といういくつもの転身を経て日々感じていることも、好き勝手に書こうと思っています。

色々な方と交流することでより人生は深まると考えておりますので、コメントはお気軽にどうぞ。いつでもお待ちしています。