専門スキルとしての「大人の木登り」術

びわってこんな風に育ててるんだ
03 /29 2017
こんにちは。福原です。

お義母さんが、山桜とびわの木のコントラストを楽しめる鑑賞スポットを教えてくれました。

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こういうの身近で見ちゃうと、わざわざ人の多いところにお花見に行こうと思わなくなりますね。

寒の戻りとやらで、最高気温が8度だったり、季節外れの雪が降ったりしているけれど、植物はしっかり春の準備をしています。驚嘆。



さて、びわの袋かけ、今年の進捗は例年に比べて、少し遅れ気味だそうです。

この寒さで、びわの花が受粉した後に実ができるまで時間がかかっている。そのため、袋をかけづらい状況が続いているからです。

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農業では、作物の出来不出来や作業スケジュールは、気候に左右されてしまうことを実感しています。

びわも、山桜同様、目に見えないけれど、内側で静かに実を育てる準備をしてくれているといいなぁと願う今日この頃。



そんな中、農業初挑戦、びわ栽培の知識ゼロの私も、引き続き袋かけに取り組んでいます。

農園に来てからすでに、延べ10日以上、袋かけの修行をしてきて、だいぶ慣れてきた感じがします。

始めたばかりの頃は、一日250枚程度しか袋をかけられなかったのが

250枚→300枚→400枚・・・と、我ながらスピードがどんどこUPしてきている。充実感。

調子に乗りやすい性格なもので、「今日は昨日よりも、たくさんかけるぜい!」とやる気もUPしていたところでしたが、そこにまた新たな難関が。

上司(である夫)から

脚立に登ってみようか」

3本足&ステップ8段の脚立です。

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びわの木は、高いものになると地上から10メートル以上の高さに実をつけます。

地面に立って手を伸ばしていたんじゃ、一部の実にしか袋をかけられません。

高い所で作業できるマンパワーがぜひとも必要。

つまり、私が袋かけのスピードが順調に増していたのは、ずっと低いところの実に袋をかけていくビギナー編だったから。

まだまだこの業界では未体験のことが多いってわけです。

脚立は、足場が安定しないと倒れてしまうなど危険を伴うので、まず自分で安全に設置できなければいけません。

なんやかんやその日は一日脚立作業をして、無事、少し高いところの作業もできるようになりました。

「またもや私、パワーUPしてしまった」などと早速浮かれていた、その翌日。

上司(である夫)から

「今日は、木に登ってみて」

木に登る?? 私が。。。でしょうか。。。この木に??

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確かに、脚立が置けないような斜面や、脚立では届かないほどの高い枝もありますので、木登りは出来たほうが良いよね。

しかし、一応、高所恐怖症の診断はないって言ったって、いきなり初心者が木に登って登れるもんなんでしょうか。

世代的に幼き頃、かけっこ・木登り・だ・い・好・き~♪(ちょっと歌詞違うかな)の『キャンディキャンディ』にはまっていましたが、自身は木登りして遊んだ経験は皆無。

上司(である夫)曰く

人間の身体っていうのは、三点が固定されていれば、安定するから

つまり、両足とあと一か所どこか、胸とか腰とかすねとか、が木の幹や枝に接触していれば大丈夫ということ。

でも、袋かけは両手を使う作業なので、手は三点の中に含められないのです。

とにかくやってみるしかない。

とりあえず、私の体重がかかっても折れそうにない、太い枝によじのぼって手を離してみよう。

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って、無理無理無理。

両足が乗っている枝がすでに揺れてるよ!

そもそも三点が固定どころか、一点固定も無理な気が。。。

こんな高いところで両手の作業に集中なんてできるようになるのか!?

しかも、スマホのカメラだとイマイチ恐怖感が伝わらないですね(今度、いいカメラ買います!)


上司(である夫)がやると、とても軽快で簡単そうに見えるのですが。

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私からすると、サーカスで曲芸しながら袋かけしているようなもの。

ベテランにもなると、大抵のびわの実は、木登りで届いてしまうのだとか。

もしや、『素人のどじまん大会』ならぬ『素人ロッククライミング大会』があったら

優勝するのは、とび職の人かびわ農家の人では。。。

などと余計なことを考えながらも、ひたすら木に登り、右足と左足の位置を変えて方向転換してみたり、少し細めの枝にも寄りかかってみたり、色々試行錯誤しながら、木の上で袋かけを続けます。

気が付くと、かなりかっこ悪いへっぴり腰でバランスをとっていたり、「あと3センチであの枝に届く!」みたいな状況で図らずも「シェー」みたいな格好になっていたりしますが

まぁ誰も見てないからいっか。。。

数メートルの高さの枝に足を置き、そこから手を伸ばし、さらにかぎ棒で上の枝を引っ張るので、運よく三点を固定できるポジションが見つかりさえすれば、地上から5メートル以上の箇所にある実にも袋をかけられることも!

まだまだ木登りスキルを習得するにはいたっていませんが、木登りしながら袋かけをしていると

びわの木の一部になり、びわ山にお邪魔させていただくことを許されたような、そんなありがた~い気持ちになってきます。

恐怖感はほとんど消えました。

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房州びわを召し上がるお客様へ。

びわの実ひとつひとつ、びわ農家が木に登って袋をかけたり、収穫したりしていることを知ると、より美味しく感じてもらえるのでないでしょうか。


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福原祐美

千葉県南房総市在住です。
内房線富浦駅から徒歩50分のところにある「福原農園」が仕事場、兼、住まいです。
アラフォーです。

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房州びわを手にとる人に、「びわ農家がどんなことを考えて、どれぐらい手をかけて、びわを育んでいるか」を遠くからでも知っていただけたらなあ、そして福原農園をもっと身近に感じていただけたら嬉しいなあという気持ちでおります。

最近まで20年くらい福祉のお仕事に就いていましたが、突如、自然豊かな南房総で就農することを思い立ちました。

「対人のお仕事から作物を育てるお仕事へ」「都会の喧騒に囲まれた生活からTHE田舎暮らしへ」「独身貴族から農家の長男の嫁に」。。。といういくつもの転身を経て日々感じていることも、好き勝手に書こうと思っています。

色々な方と交流することでより人生は深まると考えておりますので、コメントはお気軽にどうぞ。いつでもお待ちしています。