木登りつながりで、名作再び

びわってこんな風に育ててるんだ
08 /25 2017
こんにちは。福原です。

夏休みももう終わりですね。こちらでは、元気のいい甥っ子や姪っ子たちとの行き来もおしまいになり、ちょっぴり物悲しい感じです。

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夫の妹さんに白ゴーヤーをいただきました。

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下は、豆板醤炒め。緑のゴーヤーより苦くないと聞いていたのですが、けっこう苦かったです。。。今年の夏はゴーヤーをたくさん食べ、調理法のレパートリーも増やし、苦さを味わう楽しみが少し分かった気がしました。

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そうそう、ポットに植えておいたびわの種たちが(2か月くらい経っていたので存在を忘れかけていましたが。。。)、発芽していました。 

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家で食べたびわの種を埋めただけなのですが、10個に1個くらいの割合で芽が出ています。これでたくさんの実を付ける木に育ったら、儲けもんです。

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ただ、びわは種から育てると実を付けるまでに10年近くかかってしまうので、通常は接穂(つぎほ、または接ぎ木)と言って、丈夫な品種を台木にして育てたい品種を接ぎます(接いだ場所がくっつくまで、テープで保護しています)。

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そうすると、実を付けるまでの年数を短縮できるそうです。下は、すっかりくっついた状態。よく見ると接合ラインが分かりますね。この苗木も、やがてどこかのびわ山に移植され、いつの日か大木に成長します。

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さて今回は、農作業のお話ではなく、漫画のご紹介。この夏、福原農園の女性陣の間では、『キャンディ・キャンディ』のコミック読破がちょっとしたブームでした。

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どうして、『キャンディ・キャンディ』かと言えば、びわ農家にとって、木登り名人であるキャンディは師匠とも呼ぶべき人物。

びわの袋かけや収穫時には木に登って作業するわけですが、びわの木には下のように足を乗っけやすい枝ばかりでなく

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こーんな鋭角に足をかけて登らなくてはいけない箇所もたくさんあり、足がつることもしばしば。。。毎度泣かされてしまいます。

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それなのにキャンディは、何の装備もなく、どんな木でもあっという間に高い枝まで登り切ります。木登りでキャンディの右に出る者はいないのです。それでおてんばが度を越えていると怒られてしまうのですが。

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そんなこんなで、幼い日に夢中になってアニメ版を観ていたのが懐かしくなり、①巻からコミックを読み返すことにしました。

私と同世代かそれ以上の女性にはなじみのある作品のはずですが(アニメ放映されていたのは1976~1979年)、大人になってから改めて読むと、物凄い衝撃

少女漫画なのに、主人公がそばかすだらけで特別かわいくない。少女漫画なのに、主要な登場人物が何人も死んでしまう。少女漫画なのに、一番好きな人と結ばれない。少女漫画なのに、第一次世界大戦などシリアスな社会情勢を物語に反映している。。。とまぁ驚きの連続。

あしながおじさん」的な要素もあり、ある意味王道のシンデレラストーリーなのですが、あまり古さを感じないところが不思議です。しかもキャンディが、出てくる異性という異性からモテモテなのに、それがちいともわざとらしくなく、キャンディなら惚れちゃうよね という気にこっちもさせられちゃうのです。

孤児院育ちのキャンディが、陰湿な嫌がらせや周囲の人の無理解などの逆境にめげず、いじめっ子にも「暇ね~。他にすることないのかしら?」「いじめる楽しさを奪ったら可哀想かなぁ 」などと言いながら、かわしていく様は愉快爽快です。

何不自由ない家柄に生まれたのに性格が歪んでしまっている(母親や大叔母の間違った価値観を学習してしまったと思われます)ニールとイライザ兄妹と、親の顔も知らずに施設で育ったけれど誰からも愛される存在のキャンディの対比。やっぱり人は、貧しさや複雑な生い立ち、苦難が次々降りかかるような環境であっても、良き養育者や擁護者に恵まれれば、すくすくとまっすぐ育つことができるんだよねと。ああ、なんてメッセージの深い作品でしょう。

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続編があれば、大人になったニールとイライザの人格の修正が可能だったのかどうかが気になるところですが。。。

というわけで、思わず声を出して笑ったり、感情移入しすぎて何度も涙したりで、一気に全⑥巻を読み進めてしまいました。昨今、いじめを苦にして自らの命を絶ってしまう子どもたちのニュースを耳にすることが多いのですが、過去にこの作品があったおかげで、救われたいじめられっ子や改心したいじめっ子もいたかもしれないなぁ、今この作品を読めば勇気づけられる子もいるんじゃないかなぁと思ってしまうのでした。

ぜひ、アニメで観た記憶があるという人も、ストーリーちゃんと知らないわという人も、手にしてみてくださいね。

しかしながら、1997年頃にこの作品を巡る著作権トラブルがあった関係で、今後『キャンディ・キャンディ』のコミックやDVD、グッズなどは世の中に広く出回ることはないと思われます。原作者の水木杏子さんと作画のいがらしゆみこさんはまさしく天才だと思うのですが、裁判沙汰になってしまったと聞くと甚だ残念。。。

現在けっこう手に入れにくいコミックですが、福原農園に遊びに来た方にはもれなく読んでいただけます。全巻揃えてお待ちしております。

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福原祐美

千葉県南房総市在住です。
内房線富浦駅から徒歩50分のところにある「福原農園」が仕事場、兼、住まいです。
アラフォーです。

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房州びわを手にとる人に、「びわ農家がどんなことを考えて、どれぐらい手をかけて、びわを育んでいるか」を遠くからでも知っていただけたらなあ、そして福原農園をもっと身近に感じていただけたら嬉しいなあという気持ちでおります。

最近まで20年くらい福祉のお仕事に就いていましたが、突如、自然豊かな南房総で就農することを思い立ちました。

「対人のお仕事から作物を育てるお仕事へ」「都会の喧騒に囲まれた生活からTHE田舎暮らしへ」「独身貴族から農家の長男の嫁に」。。。といういくつもの転身を経て日々感じていることも、好き勝手に書こうと思っています。

色々な方と交流することでより人生は深まると考えておりますので、コメントはお気軽にどうぞ。いつでもお待ちしています。