いつのまにか開拓民

びわってこんな風に育ててるんだ
09 /17 2017
こんにちは。福原です。

雨の中、青しその花が咲き始めていました。もうすぐ実ができるので、漬物や佃煮にするのが楽しみです。

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今は、おばけのように次々生えてくる青しそをひたすら収穫。料理に使いまくってます。青しそをオリーブオイルに浸してから、しそ巻きおにぎりにしたら、ウマいです! 全然知らなかったけど、色んな利用法があるものですね。

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こちらでは秋の味覚詰め合わせパックの発送を進めています。プチプチで包んであるのは、今年のびわで作ったびわジャムです。

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栗ご飯は、いくらでも食べられちゃいますね。皮を剥く手間が難点ですが。。。

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さて、ここ数年、当農園ではびわ山の範囲を広げています。別の用途だった土地に新たにびわの苗木を植えたり、よそ様のびわ山を借り受けたりなどしています。

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(苗木にビニールがかぶせてあるのは、野兎にかじられないため)

というのも、毎年びわの数が足りなくて、びわを食べたい、びわを贈りたい というご注文をさばききれていないからなんです。せっかく房州びわの美味しさや希少性を知り、ご所望くださる方が大勢いるのに、ご注文を断らなければいけないなんてとても悔しいと感じています。

ハウスのびわ(大房)

むやみやたらに広げるのではなく、伝統の栽培技術が損なわれない程度に、少しずつびわの本数および収穫量を増やしていきたいと思っています。

ほとんど戦力になっていない嫁が来たばかりなのに、大丈夫なのか!? という不安はありますが、ハウスの導入でびわの収穫時期をずらし、同じマンパワーでも対応できるようにしたり、びわの仕事をやったことがない人への研修を充実させつつ、外からの雇用を積極的に増やしたり、など色々な方策をとっていく予定。

ハウス内の乾燥


というわけで、今回のお仕事は農地拡大。。。実は、以前はびわ山だったのに、斜面がきつすぎたり、人手が足りなかったりして、手入れが行き届かないうちに、びわの木が森に吸収されてしまっているところがいくつかあるんです。

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(奥のほうに、びわの木があると思われる)

そもそも、元々森だったところをびわ農家が開拓して、びわ畑(びわ山)にしているのですが、森からもらったものを一旦森に帰して、そしてまた取り戻そうという試みなのです。いわば、農地拡大というより、農地再生ですね。

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ショベルカーなどの重機を使って、一気に土をひっくり返し、石ころや木の根っこなど不要なものを取り除いて平らにしていくイメージでしたが。。。びわ山は斜面ですので、まず重機なんて入れないわけで。。。

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手作業!!ほぼ人の手で開拓です。唯一使用できるマシンは、刈り払い機くらいです(これもほぼ人力ですけど)。

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刈り払い機では刈りづらい場所は、鎌や鋸などで伐採するしかありません。

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ジュラ紀並みにシダ植物が繁茂。。。)

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(びわの木が姿を現したところ。あともうひと踏ん張り)

竹や笹は、根っこから引っこ抜くことが難しいのでホントに厄介。だって、彼らは地下茎でつながっているんですもの。。。

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竹や笹の半端ない増殖力は、母屋の床板をはがした時に感じました。住居の床下まで地下茎を伸ばし、下から押入れの板も突き破る勢い。怖すぎです。。。

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ちなみに、竹や笹は根元から切らないと、次にそこでしゃがんで作業する時に、切り株がお尻に刺さるので要注意です。刺さるとビックリします!

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他にも、森には多種多様な草木が隈なく茂っていますので、それを全てなぎ倒して、農家側の土地にするのは想像以上に大変な作業です。下手したら、畳一畳分くらいの小さな土地を森から取り戻すのだって、小一時間かかります。

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(山の上に水筒持ってくるの忘れたので、甘夏をもいで水分代わりに。。。)

北海道開拓や満州開拓、はたまたアメリカの西部開拓時代には、現代よりずっと粗末な農具で原生林を切り開き、広大な農地を手に入れたんですよね。しかも、重労働だというだけでなく、寒さや飢えや原住民との戦いなど他の要素も色々あったはず。開拓者と呼ばれる人々にふと思いを馳せると、心から頭が下がります。

てなわけで、無事いくつかのびわの木を救出。よく生きていたよね。独りで何年も。これからは、我々がお世話させていただきます!

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ところで、当農園の近所には代々続くびわ農家がたくさんありますが、担い手が高齢となり、かつ後継者も見つからないために廃業せざるをえないところも少なからずあります。そういった農園のびわ山は、あっという間に森に戻ってしまいます。

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(よく見ると、びわの木らしき存在が確認できますが、知らなければここが農園だったとは分からないです)

森は色々な恵みを人間に与えてくれますが、こちらが油断すると、全てを飲み込んでしまうという一面も持っています。

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(小さなびわの木が、飲み込まれそうな現場)

別の見方をすれば、農地と言うのは、農家が毎日せっせと手をかけているからこそ、農地であり続けるということが言えます。どんな作物も、ずーっと昔を辿れば森だった場所。開拓の苦労を噛みしめ、感謝の気持ちを忘れずにいただきたいですね。

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(飲み込もうとしている枝を伐採して、一安心)

びわ山に遊びにいらっしゃる方がいたら、ぜひ一緒に開拓民の気持ちに浸りましょう!(手伝ってねということ。。。)それではまた、このブログでお会いできたら嬉しいです。



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福原祐美

千葉県南房総市在住です。
内房線富浦駅から徒歩50分のところにある「福原農園」が仕事場、兼、住まいです。
アラフォーです。

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房州びわを手にとる人に、「びわ農家がどんなことを考えて、どれぐらい手をかけて、びわを育んでいるか」を遠くからでも知っていただけたらなあ、そして福原農園をもっと身近に感じていただけたら嬉しいなあという気持ちでおります。

最近まで20年くらい福祉のお仕事に就いていましたが、突如、自然豊かな南房総で就農することを思い立ちました。

「対人のお仕事から作物を育てるお仕事へ」「都会の喧騒に囲まれた生活からTHE田舎暮らしへ」「独身貴族から農家の長男の嫁に」。。。といういくつもの転身を経て日々感じていることも、好き勝手に書こうと思っています。

色々な方と交流することでより人生は深まると考えておりますので、コメントはお気軽にどうぞ。いつでもお待ちしています。