カミキリムシ戦記

びわってこんな風に育ててるんだ
09 /03 2017
こんにちは。福原です。

当農園の栗畑では、栗の実が落ち始めました。

栗が落ち始めています。

初物を茹でていただきました。ホクホクとした上品な味わいに手が止まらない! 栗の栄養について調べてみると、食物繊維やミネラルが豊富で美容に良いのですが、カロリーもけっこう高いので要注意ですな。。。

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秋の味覚詰め合わせパックのご注文もたくさんいただいているので、イノシシに横取りされないよう、こまめに栗拾い頑張ります!


さてさて今日は、大部分が枯れてしまったびわの枝を、大掛かりに伐採しました。

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枯れてしまった木がもしかしたら復活するかもしれないし、また新芽が出てくるかもしれないから。。。な~んて躊躇していると、枯れ枝に入っているであろう虫や病気が木全体に広がってしまいます。だから、思い切って切ってしまうのです。

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二の腕がプルプルして来ますが、切り終わった後の達成感はなかなかのもの。切った後の枝は、びわ山の外に運びます。枯れ枝と言っても太いものはかなりの重量になるので、必要に応じてノコギリで分解します。

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これくらい太い枝は、歯の大きなノコギリを使います。

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負担が軽くなったと、新芽たちも喜んでいるように見えますね。

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しかーし、切った断面をよく見てみると、ぽっかり穴が開いています。木食い虫(カミキリムシの幼虫の俗称、テッポウムシとも言う)のしわざです。

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カミキリムシの親がびわの樹皮の下に卵を産み、孵化した木食い虫は木の内側を食べながら掘り進んで、成虫になるまでの長い間木の中に潜んでいるのです。

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(卵を産みに来たところを捕獲しました)

カミキリムシと言えば、実は小学校の時におうちで飼育していた私。タマムシと並んで、男子が群がるカブトムシやクワガタとは一味違う魅力を放っていましたっけ。

飼っていたのはゴマダラカミキリ。何しろあの水玉模様。今風に言うと、背中にドット。オシャレ女子?としては、放っておけない可愛さだったんです。たまにキーキー鳴くのにもそそられました。

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しかーし、今はそんなこと言ってられません。びわの害虫は数あれど、カミキリムシは特に危険な存在、びわ農家の宿敵と言ってもいいくらいです。だって、木食い虫が入った枝は枯れてしまうことはもちろんですが、中が空洞になるので、その枝に人が乗って作業する際に枝ごと落ちて大怪我をする恐れがあるからです。木に登る立場からすると、可愛いとか言ってる場合ではない。。。

普段から駆除スプレーを持ち歩き、木食い虫がいると分かれば、その場ですぐに成敗します。木食い虫がびわの木に入ることは決して珍しいことではなく、(発生状況はその年の気候などによって異なりますが)ある程度大きくなった木には、大体入っていると思ったほうがいいくらいです。

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木食い虫が入っている木を見つけるのはけっこう簡単。彼らは、木を食べた後にオレンジ色の糞を穴から外に捨てます。よって、オレンジ色の木屑のようなものが木の周りに落ちていたら、木食い虫が入っている証拠です。

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勝手に食べて、ウンチだけ下に落としとくなんて、ふてえ野郎です。でも、そのオレンジ色があるから、こちらもあの木に木食い虫がいるなぁと分かるんですが。

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木屑というか奴らの糞を頼りに、木食い虫が入っている穴を探します。

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下の写真のように、オレンジ色がこんもりしていていたら、さすがにすぐに穴を特定できますが

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オレンジ色がばらけて落ちている場合は、木の上のほうに穴があると教わりました。

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ああ、ありましたね。テッポウムシと呼ばれるだけあって、銃弾が撃ち込まれたような穴が高いところに見えます。

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登りづらいけど、長靴でスプレーを持って木に登ります。

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駆除スプレーをする時は、穴が中の空洞にまで貫通しているか、マイナスドライバーを使って確認しながら行います。穴に詰まった木屑とともにスプレー液が目や顔にはねることがあるからです。奴らのウンチが顔に飛ぶのは屈辱ですね。

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カミキリムシにはカミキリムシの事情もあるでしょうが、びわ農家の命の安全がかかっているわけなので、厳重に退治しているつもりです。そうは言っても、一度のスプレーでは死なずに、次に行くとまた新しいウンチを撒き散らしている輩もいるので、なかなか手強い相手です。

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子どもの頃に嫌いだった食べ物が大人になって好物になったり、子どもの頃に好きだった昆虫が大人になって仕事上の敵になったり、自分の物の見方が変わっていくのも人生の面白いところですよね。。。結論がだいぶ飛躍しましたが、とりあえず、カミキリムシとびわ農家の戦争は今後も繰り広げられていくのでした。

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福原祐美

千葉県南房総市在住です。
内房線富浦駅から徒歩50分のところにある「福原農園」が仕事場、兼、住まいです。
アラフォーです。

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房州びわを手にとる人に、「びわ農家がどんなことを考えて、どれぐらい手をかけて、びわを育んでいるか」を遠くからでも知っていただけたらなあ、そして福原農園をもっと身近に感じていただけたら嬉しいなあという気持ちでおります。

最近まで20年くらい福祉のお仕事に就いていましたが、突如、自然豊かな南房総で就農することを思い立ちました。

「対人のお仕事から作物を育てるお仕事へ」「都会の喧騒に囲まれた生活からTHE田舎暮らしへ」「独身貴族から農家の長男の嫁に」。。。といういくつもの転身を経て日々感じていることも、好き勝手に書こうと思っています。

色々な方と交流することでより人生は深まると考えておりますので、コメントはお気軽にどうぞ。いつでもお待ちしています。