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古民家再生後の実際

農家の生活あるある
04 /07 2018
 2018房州びわのご注文受付中 福原農園のHPはこちらから


こんにちは。就農2年目の福原です。タラの芽が旬です。スーパーではお高いので買ったことありませんでしたが。。。

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びわ山に自生していました。すらっと伸びた木の先っちょにあり、トゲトゲが付いているので、高枝切りバサミで収穫します。

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天ぷらにしたら、爽やかな風味が広がっていくつでもいけそうです。アクの強いものが苦手な人でも、これは好きって人けっこう多いのではないでしょうか。

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話は変わって、先日、私のかつての同僚がお子さん連れで遊びに来てくれました。

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(フキ畑で収穫作業)

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(お義父さんのサービスで高所作業体験

ここには特別なものは何もないけれど、里山の自然と福原農園の飾らないムードの中で英気を養うことができたなら幸いです。

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(びわの袋かけシーズンにつき、しっかり労働もしてもらう)


さて、福原農園の江戸時代に建てられた母屋をリフォームした我が家。お客様が泊まりに来ると、「木のいい香りがする 」とか「新しい畳の匂いがするね 」とか言ってもらえます。住んでいる人間は、そういうことは感じなくなっているので嬉しいですね。

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(昨年嫁に来た時は、40年くらい人が住んでおらず、オバケ?が出ると言われていた。。。)

もうひとつ必ず言われるのが、「この家は、どうしてこんなに暖かいの?

これは、高気密高断熱の家になったからなのです。つまり、隙間がなくて熱を逃がさない造りのため、エアコンで一度暖めたらほとんど室温が一定。春夏秋冬、天気や外気の温度に左右されないのです。

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(エアコンは、全空間をこれ1台でカバー。24時間19℃に設定。ちなみに中古)

しかしながら、当初、リフォームをお願いした工務店さんから、「北海道の旭川と同じ断熱効果がある家にします 」と説明された時、私は全く納得していませんでした。

確かに、リフォーム前の家は、すきま風がぴゅーぴゅー入り込んで、「煖房炊く意味ないでしょ? 」というくらい冬場は寒い状態でしたけど。。。

でもね、ただでさえ、古民家再生は新築の家を購入するよりもずっとお金がかかると聞いていましたから

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(リフォーム前の土間)

ここは温暖な南房総なのに、どうして北海道の基準で改修する必要があるんですか?? 」「もっと、断熱材のランクを下げて、リフォーム代を安くしてくださいよ! 」と。アラフォーのおばちゃんパワー(羞恥心と遠慮が欠如)でまくしたてたのでした。

だって、そもそもですよ。田舎の古い木造建築って、自分で窓を開け閉めして風の通り道を作るものでしょ。夏は、風鈴の音を楽しみ、蒸し暑い夜、蚊帳を吊るして蚊取り線香を炊く。。。

風鈴

冬は、石油ストーブの上でやかんにお湯を沸かし、半纏を着てこたつで鍋を囲む。呼び鈴を押さずとも庭で誰かが「おーい」と呼べば、気付いて出ていく。。。そんなイメージ(けっこうそのイメージ、古いな!)。

気温の変化があるのが日本の四季ってもんだし、その影響を受けながら工夫するのが日本人の暮らしだし、高気密高断熱住宅だと、こういうのできなくなっちゃうんじゃない??

しかし、省エネ&健康促進住宅を建てることに誇りを持っている工務店さん側も全く折れず、話し合いは長く続いたのです。

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(リフォーム中の職人さんたち)

こちらは、建築や古民家再生について全くのド素人ということもあり、信じてついていくことにしたものの、けっこうリフォームの中盤まで「築300年と言われる家の味わいがなくなってしまったらどうしよう 」「本当に値段に見合った家ができるのかな 」という不安がありました。

そんなわけで、リフォーム完了後に母屋に住み始めて早3ヶ月。

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(ドローンがお得意なカメラマンさんによる空撮)

住んでみて良かったことは、家じゅうどこにいてもぬくもりを感じること。あの、風呂に入る時の脱衣場や冷えた布団に入った時の凍り付く感じがないのですよ。これなら、年とってもヒートショックにならないかも。

石油ストーブ
(おかげで、出番のなくなった家電は多い)

また、私は過去に転勤や転職が多く、賃貸住宅に住んでいた時期が長かったのですが

真冬にマンションでエアコンをつけて寝ると、朝起きた時のどが痛くなってるとか、やたらのどが渇くとか、お肌がガビガビで粉吹いてるとか、窓が結露してカビが生えやすい とか。。。色々油断大敵でした。

でも、新しい母屋ではそういうことは全くなく、不快指数ゼロなのです。私がケチろうとした、ハイグレードの断熱材(自然由来の素材で調湿効果が高い)が壁や天井に詰まっているから。将来、木材が湿気で腐ったり、害虫に食べられたりする心配も減りますね。

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(湿度は、高すぎず低すぎずをキープ)

それと、換気システムも古い家とは異なり、換気扇を回さなくても給気口から常に新鮮な空気を取り入れてくれるので、密封された息苦しさはありません。ほこりや花粉を毎日外から持ち込む農家も安心。今年は、ダニに繁殖されなくてすみそうだ!!

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(各部屋にある給気口)

気密性が高いと外の音が聞こえづらいというのは若干ありますが、山から吹きおろす強風で、しょっちゅう建物がガタガタする騒音に悩まされている地域なので、これも正解だったかなと思います。虫やカエルや鳥の声を聞きたければ、農作業中に死ぬほど聞けますし。

そんなわけで、日中は外でたっぷり季節の空気や日差しを感じている分、家に帰ってきたら快適かつ身体に負担をかけない家で良かったのではないかと今は思っているのです。

そしてそして、気になる1か月の電気代は、一年で最も高くなると言われる2~3月でも12,000円ほどでした。常にエアコンつけっぱなしでも!

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(TEPCOのスマートライフプランは、夜間の電気使用料が安くなる、エコキュート&オール電化向けのプラン)

夫婦二人暮らしにしては別に安くないじゃんと思われるかもしれませんが、一日三食自宅で調理し、毎日湯船を沸かしている農家のライフスタイルを考慮に入れれば、これは悪くない数字と感じています。

何より、田舎でもしオール電化ではなくガスを使用するとなると、都市ガスは未整備のところが多いので、必然的にプロパンガスユーザーとなります。プロパンガスは都市ガスに比べるとべらぼうに高いので、ガスを使わなくていいというだけで、田舎ではお得感があるのです。

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(高性能住宅でも、梁や柱、神棚も昔のまま)

家を建てる時は、工事費用だけではなく、住んでからのランニングコストや未来に渡る劣化補修のリスク、さらには高齢者になった時の身体をいたわる仕組みまで考えないとね(だってもうアラフォーだし)、としみじみと思った今回の古民家リフォーム。

なんか、ここまで書いてきて、「おまえは、工務店の回し者かよ!! 」と思われそうですが、決してそうではないです。その証拠に?ここで工務店さんにひとつだけ言いたいことを書きます。。。

なぜ高気密住宅なのに、家の中に巨大グモがいるのでしょう??

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(大体どの部屋にも、”ぬし”的な奴が潜んでいる。ホントに洒落にならん大きさ)

ゴキブリを食べてくれるらしいから、別にいいんですけどね~。ただ、あまりにも「うん、この子、うちの子だったよね 」と思ってしまうほどのナチュラルな雰囲気でおられ、一体どこからお入りになったのかと。。。

人生に一度の大きな出費は、判断に迷う難しさがずいぶんあったけれど、我が家の場合は結果オーライだったよというお話でした。どなたかの参考になれば。それではまた。

※担当建築士さんにも、ブログで母屋を紹介していただきました(→こちら)。

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福原 祐美

千葉県南房総市在住です。
内房線富浦駅から徒歩50分のところにある「福原農園」が仕事場、兼、住まいです。
アラフォーです。

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房州びわを手にとる人に、「びわ農家がどんなことを考えて、どれぐらい手をかけてびわを育てているか」を遠くからでも知っていただけたらなあ、そして福原農園をもっと身近に感じていただけたら嬉しいなあという気持ちでおります。

また、20年くらい福祉のお仕事に就いていましたが、突如、自然豊かな南房総で就農することを思い立ち、色々あって嫁いでしまいました。

「対人のお仕事から作物を育てるお仕事へ」「都会の喧騒に囲まれた生活からTHE田舎暮らしへ」「独身貴族から農家の長男の嫁に」。。。といういくつもの転身を経て日々感じていることも、好き勝手に書こうと思っています。

色々な方と交流することでより人生は深まると考えておりますので、コメントはお気軽にどうぞ。いつでもお待ちしています。