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田舎を訪ね歩く番組

こんにちは。びわ農家3年目の福原です。びわ農家では、現在びわの摘花作業(花もぎ)の真っ最中なのですが

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(黄色っぽいもっさりしてるのが全て、びわの蕾と花です)

今季は雨天ばかりで、なかなか進んでおりません。。。

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(庭先で濡れる万両の実)

こういう日は、ブログ執筆に限る。ってなわけで、今日はずっと気になっていたことを書かせていただきます。


最近、テレビを点けると、田舎を探ね歩く番組がとても多い!!と思いません?

ポツンと一軒家 」「帰れマンデー見っけ隊 」「出川哲朗の充電させてもらえませんか? 」「昼めし旅 」「所さんの笑ってコラえて!(ダーツの旅) 」などなど。枚挙にいとまがないです。

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旅番組、お散歩番組は昔からたくさんあったと思うのですが、だんだん山奥、過疎地、無人駅、秘境。。。とより辺鄙な方へ向かう傾向にある気がしますね。

私は、これらの番組が放送していると、ついつい観てしまいます。びわ農家に転職する前から、この手の番組が好きでした。

でも、南房総の片田舎で農家になる前となった後では、番組の楽しみ方は大きく異なっているのです。

農家でなかった頃は、田舎への憧れから番組を観ていたと思います。四季折々の美しい風景をぼんやりと眺め、「日本には、まだまだこんな良いところがあるのか 」「久しぶりに旅に出たいな~ 」とか

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(温泉が出てくる番組も多い)

田舎は美味しいものがたくさんあるし、親切な人ばかり。「こんな場所に移住するのも悪くないかも~ 」などと現実逃避的妄想を巡らすにはぴったりでした。

では、現在の楽しみ方はと言うと、自分と同じ田舎暮らしをしているお宅の、風情ある家の造り、作物や農地の管理の仕方、山や海の幸を活かした食 などに注目。

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あの辺りでは、こんな特産物、商売があるのか。参考になるぞ 」とか「あのお料理、美味しそう。自分でも作ってみたいなぁ 」とか、実生活に引き寄せて観るようになっています。

また、登場するどなたかの所有する畑や山林で、樹木の伐採や草刈りがきちんとなされているのを見ると、農家目線で「こりゃ、相当手間かけてるよな~ 」と妙に感心してしまい、テロップや旅人さんのしゃべっていることが頭に入ってこないこともけっこうあります。。。

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(何気ない山道だって、誰かが整備しているから通れる)

立場が変われば、テレビ番組の観方も変わるもんですね!!

ところで、この手の番組は、観ていて面白いだけでなく、胸がざわざわすることもけっこうあるんです。例えば、出演しているタレントさんに対して

こらこら、そんな長い距離歩くのに、ヒールのある靴で来てどうするんじゃい!!靴擦れしちゃうって
里山歩きの基本は、長袖長ズボンだって言うのに、ノースリーブに短パン??生足?? マムシ注意の看板があったでしょ~
素手で、キノコを採っちゃいかーん!!

などと突っ込みが止まらなくなります。田舎をなめちゃいかんぜよ。。。

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(軽装は命とり)

そして、さらにさらに、気になって番組に集中できないことがもう一点。

これらの番組に共通するのは、飲食店や宿泊場所、あるいは普通の民家やちょっと変わった人を、地元の人への聞き込みや触れ合いを手がかりに探すというコンセプトですよね。

つまり、基本的に(”やらせ”でない限り)旅がどう展開するかは行き当たりばったりで、事前に撮影許可をとっていないアポなしロケ

そして、この手の番組で、声をかけられるのが農家さんである確率高し(田舎には農家が多くて、日中も自宅周辺にいることが多いからでしょうけど)。だから、今や農家の端くれである自分は、ハラハラしながら観ることになります。

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(立派なお屋敷を見ているだけでも楽しめるのだが。。。※お借りした写真です)

だって、突然何の前触れもなしに撮影クルーがやってきて、「お宅のご飯見せてください 」とか「泊めてくれませんか 」とか言われたら、私ならホントに困ります。

家の中も外も、人に見せられるような状態にいつも片付いているわけではないし、すぐにテレビ映えする田舎料理や郷土料理を用意できるわけでもないです。

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(房州名物太巻きずしも、いまだ作ったことはございません ※お借りした写真です)

たぶん私なら、カメラを向けられたら「この辺りに、おススメのお店ありませんか? 」って道を聞かれるだけでも困惑の表情をしてしまうと思います。

心が狭い奴かもしれませんが、びわ山と自宅を往復するだけの日々では、寝癖は帽子で隠し、泥だらけの作業着、おまけにノーメイクで歩いていることが多いので。。。不意を突かれて、テレビなんぞ恥ずかしすぎます。

しかも、これらのアポなし取材は、農家にとって特に忙しい時期を狙ってくるようなのです。テレビ的には、旬の野菜や果物がたくさんある絵が撮りたいのは分かるのですが

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(旬が短い作物ならなおさら撮れ高が良いからね)

繁忙期は、農家も収穫、出荷、発送作業などでてんてこ舞い。突発的な出来事に割く時間も心のゆとりもありません。そういうところに現れた、アポなしでのお客様には対応できないのが普通だと思います。

しかしながら、これらの番組では、田舎に住む人々が決して拒否的になったりせず、温かく迎え入れ、何とか番組に協力しようと奮闘してくれる場面が少なくないのです(ホントに毎回、尊敬!)。

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(「なに、東京から来たのか!?」)

この台本のないやり取りがあるからこそ、視聴者もドキドキしながら展開を見守りつつ、登場する人々(地元の方だけでなく、タレントや番組スタッフなども含めて)の人間性や生き様を垣間見ることもでき、それがこういう番組の魅力になっていることはよく理解できます。

一方で、アポなしは非常識や無遠慮と紙一重ですから、当然好意的でない対応をされることもあるでしょう。田舎の人が全て穏やかであるはずはないし、時間が常にゆったり流れているかと言われれば、必ずしも皆がそういう生活を送っているわけではない。良い季節ばかりでもなく、景色がぱっとしない時期だってありますよ。

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(ほとんど紅葉しない房州の山々)

そもそも、そんなに素晴らしいところだったら、こんなに人口減らない。。。都会の生活にメリットデメリットがあるのと同様、田舎にも言わずと知れたマイナスポイントがたくさんあります。それは、たまに体験するくらいなら癒される感じがあるけれど、日常になったら色々大変という側面も。

そうだ、これが私の違和感だったんだ。都合の悪いところは編集上カット、視聴者が心魅かれる良い部分だけをピックアップしがちなのがテレビ。観る側は、それを忘れちゃぁいけないと思います。

だとしても、やっぱりこういう類の番組は、これからも増えていくのでしょうね。私もきっと、もやもやしながらも、引き続き番組を観ると思います。だって、やっぱり確認したいんですもの。古き良き日本のふるさと、素敵な田舎人がまだ存在していることを。

皆さまは、どんな思いで番組をご覧になっていますか? それではまた。

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(しっとりと咲くツワブキの花)


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